九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

 ザックジャパン(77)これまで2回のザックシリーズを振り返る  文科系

2013年05月20日 13時15分47秒 | スポーツ
 このザックジャパンシリーズ、元々の初めは2010年9月17日に第1回目の第1号を書いて以来と、非常に古い。ちなみに、このときはまだザック監督は就任直前の時期であって、この新監督のユニークさから期待に胸を膨らませつつ書き始めたもの。これは翌11年2月18日の44号のアジアカップ優勝総括でいったんは終わっている。が、11年7月6日から第2回目第1号を始めて、この3月26日の76回目まで続くことになった。それぞれ第1号の書き出しをご紹介しておきたい。先ず第1回目の書き出し。

 新生ザッケロー二代表の対外戦が、もうすぐだ。10月8日にはアルゼンチン戦、12日には韓国戦がある。折しも日本は、この15日発表の9月世界順位で30位に上り、更に上昇していく要素も多い。そんな今「日本サッカー希望の星」としてまずドイツはドルトムントで早くも「エース格トップ下」に抜擢された香川真司(21)を語り、合わせて新監督ザッケローニなどにも、資料を掻き集めて触れていきたい。

 僕はW杯の代表総括で、6月30日のここにこう書かせていただいた。
『最後に今後の攻撃、点取りの方向である。「人もボールも走るサッカー」とは、オシムの造語だ。そのオシムは、この「人もボールも走るサッカー」の基礎を教え、これを攻撃法、点取り法にも適用しようとした矢先に倒れた。そのオシムは今、こう述べている。そういう日本的サッカーの確立には、もっとスピードのある選手を発掘すべきだと。技術的スピードは日本にはある程度の水準があるのだから、瞬発走力としてのスピードのことなのである。例えば、岡崎やオランダのロッベンのような。岡崎の大化けの原因は「走り出しで勝負」にあるのだし、ボールを持って走り出したロッベンは止められないというようなものだ。今や世界的強豪クラブのエースと言われる選手ならば、ロッベンのような選手か、メッシやジダンのようなターンなど技術的スピードに特に優れているか、どちらかである』

 次に、新生代表パラグァイ戦から、守備の要・細貝萌に次いで、新エースと呼ぶに相応しい香川真司の点取りをここでこう、評させていただいた。
『 次いで目に付いたのが、香川だ。同じMFの本田より、現時点で既に良いと思う。日本人が弱いシュート力と人並み外れた技術的スピードとの優秀さは既に同格で、違いはここ。本田の強みが体全体の強さであるのに対して香川には絶対的スピードがあり、このスピードに乗ったシュート技術なども日本人離れしているのではないか。タイプとしてはブラジルのカカーかな?』(サッカー代表、パラグァイ戦雑感 9月06日)
(以下略) 】

次いで、第2回目の第1号全文をご紹介したい。
【 (改めて)「ザックジャパン」(1) 「W杯には日本と行きたい」  文科系
2011年07月06日 | スポーツ

いろんな新聞にザックの近況がこう報道されている。
『 日本代表のザッケローニ監督が4日付伊紙レプブリカのインタビューに答え、「3カ国の代表チームと海外のクラブからオファーがあったが断った。W杯には日本と行きたい」と、14年ブラジルW杯まで日本を率いる考えを表明した。日本語は難しく通訳に頼り切りで、「(イタリアで『やせた人』を意味する)小指を立てて指示を与えたら、選手たちが赤面した。日本では『愛人』を示すらしい」と失敗談も披露した。』
 就任当初1年でこれだけの実績を上げた日本代表監督は、これまではいなかった。だから以前から、こう言われていた。アジアカップ優勝後は、彼のこの快挙が母国・イタリアでも特に騒がれたものであったし。
「長期契約をしておくべきだ。さもないと、イタリアの有名クラブなどに大金叩かれて、持って行かれる」
 この疑問に対して、僕は心の中であっさりとこう応えていたものだ。
「そんなはずはない。ザックは本当に日本人を好きだし、イタリア人とは正反対とも言える日本の美点などを尊重してもいるし、大いに活用もできてきた。今まで無敗で来られたのも、この理解・活用が原動力のはずだ。そもそもザックは、人情に厚い義理堅い人間であって、第一に金で動くというような、そんな人ではない。お金で人の面をひっぱたき、悪い意味のイタリア人の典型ベルルスコーニのチームの監督を務めながら、ベルルスコーニオーナーを、忌み嫌っていたかという人物なのだ」
 今回の新聞ニュースは、僕のこの観測の正しさを証明してくれたようなもの。この意思表明によって代表監督・ザックを、14年ブラジルワールドカップまで観られると思うと嬉しくて仕方ない。

 さて、以前のザック・シリーズ「日本サッカー希望の星とザック監督など」は、10年9月17日から11年2月18日まで44回の連載をここで行ってきたが、そろそろ再開を始めたい。なお、この44回シリーズの最後に「ここまでの総括(前、中、後編)」第41~43回(2月12,13,15日掲載)があるから、興味のある方には是非これをお読みいただきたい。3回合わせて400字詰め原稿用紙にして20枚を超えるものである。ザック・ジャパンの世界17位到達までの総括をできるだけ広く、原則的に行った積もりだ。
 なお、上にザックの人柄としてベルルスコーニとの相性の悪さを書いたが、この点についてはこのシリーズ第39回(2月3日)「ザックを改めて紹介するー実績、スタイル、人柄」を参照されたい。】

 なお、バックナンバーそれぞれの出し方はいつもの通り。「右欄外カレンダー下の年月変更、日付クリック」から入ることができる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「自由」論の一視点  文科系

2013年05月20日 10時21分22秒 | 国内政治・経済・社会問題
 12日のエントリー「戦争、憲法などに関わる僕の哲学」で、ネトウヨさんたちの「日本史教科書」を意識してこんなことを書かせていただいた。自由主義国家などと当たり前のようによく言われるが、これを自由だけで語る場合とアメリカ独立戦争やフランス革命以降の伝統を意識して「自由、平等、博愛」と一緒にして語る場合とでは、世界観・人生観も全く違ってくるというほどのものがあるのではないかと。この新「自由」主義グローバリズム世界にあっては、平等の内で誰もが否定できない力を持つ「機会の平等」ですら吹っ飛んでしまっているのだし、博愛にいたっては今の社会、若者を見ていると寝言のような非現実とさえ聞こえないかなどと感じることが多いからだ。自由を平等、博愛と切り離す考え方、感じ方は、たかだかこの40年ほどのもの。これを一緒にした感じ方は、200数十年の人類史に関わってきたものだと強調したいと思う。
 これだけ貧富の差が激しく、貧富の世襲すらが新たに問題視される時代である。特に世襲議員がうじゃうじゃしている日本では、こんな問題提起も案外大事ではないかと、このエントリーに付けたコメント二つを改めてエントリーに昇格させてみる。

『 世襲制? (文科系) 2013-05-18 23:39:49
 僕は上の文章のような考え方から、世襲制には反吐が出る。これだけ貧富の差が激しく、貧富の世襲がある時代に、「あの家に生まれた」というだけで高給も保証されるような仕組みは、おかしくないのか? そもそも「芸術性」が世襲で保証されるって、それに反吐が出るのである。
 中日新聞で「歌舞伎の世界」の連載があるのだが、あれにもいつも反吐が出て来たのは、そういう理由である。日本では、茶道も華道も皆、世襲。近代を経た社会で、良くこんなことが通っていくことだと、そういう「日本文化」の「常識」に腹が立っている。』

『 追加 (文科系) 2013-05-19 20:37:09
 上のコメント、多少の修正がいると思った。歌舞伎や華道、茶道が全く私的に世襲をやる分には、文句は言えないだろう。単純に一私人のことなのだから、道徳的に文句が言える程度と言えばよいか。それを何か国家が支援したり、マスコミが援助するようなことがおかしいと言いたいのである。文化・芸術の世襲制って、それへの公的支援って、それがおかしいということだ。』
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする