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アベノミクスって結局・・・  文科系

2013年05月27日 09時58分19秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 いろんな物を読んでいると、アベノミクスって結局こんなシロモノと違うかなと思い始めた。国内に通貨を増やして地価と株とを上げ景気が良くなったと見せる。通貨空売り狙いなどで外貨も入ってくるだろうし、実体経済も輸出好調などで一時的に上がるのは確実だし。そのうえで、眠っていた1400兆円だかの国内個人貯蓄gが動き始めたらしめたもの、と。
 じゃあ、こんなものをどうして大々的鳴り物入りで構えたのか。強力に押した連中が居るからだろう。一つは、次期総選挙で参院3分の2を狙う自民党。今一つは、輸出産業。彼らが談合した短期的なこういう狙いから、他の一切を捨象して長期的に見るならきわめて無責任な政策、と。
 現に、通貨に責任を持つ日銀が反対し、アメリカがこのすべてを黙認してきたという事態が、僕には不気味で仕方ない。直後にはTPPが待っているのもさらに不気味だし、対するに原油高騰で行き詰まりつつある人々も数知れずと来ている。円安誘導によって自動車や家電など対米輸出が一時的であれ急に大きくなるほどに、TPPへの吸引力も、それへの日本発言力低下も進むことになるのだろう。それでいて、アメリカの自動車関税障壁はTPP下でもなくさないようだし。まるで、自動車や家電が、医療、保険、教育、農業など「国内産業」を食い物にしていくような方向に思えてならないのである。それも今の輸出好調は一時的なものであって、TPPの元では何かと新たなクレームを付けてくるその種になるだけ。
 国家の一部分にしか過ぎぬ人たちの短期的な狭い視野に、国家全体が売り渡されていくと、そんな気がしてならないのである。

 かくてアベノミクスは、よくあるこんな政策かと思う。一時的な私的利益から馬車馬になって、長期的国益を放棄したに等しいきわめて無責任なもの、と。こんな政策も対外的・基本的には、世界垂涎の的・1400兆円の個人資産があるから可能なのだろう。これがなければ、世界金融資本は国家大赤字の日本や米国など歯牙にもかけないはずだ。が結局、リーマンショックを呼んだサブプライムバブルと同じで、通貨操作による土地、株価バブルにすぎなかったとなることだろう。つまり、実体経済が良くはならないから、いつか反動が来ると、体制派でない経済学者が一様に警告してきたとおりだと思う。

 リーマンショックの時は、素人の金持ちが酷い目を見たはずだ。例えば、全国の金持ち有名大学や金持ち病院。一例を挙げると、愛知県T市のH大学(医科大学である)はここ数年大金の欠損で大もめ、証券会社相手の訴訟事件にまでなっている。こんな大学は県下でも結構多いのだ。次にまたまた、「高価な紙切れ」を掴まされて呆然とする大学教授達が出なければよいのだが。幽霊の正体見たり枯れ尾花、と言うだけで済むわけがないのである。
コメント (24)
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