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世界各国飢餓率の改善   文科系

2015年01月03日 15時54分04秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 「ハンガーマップ」というものをご存知だろうか。国連世界食糧計画(WFP)が、世界の「飢餓率」を地図化した物だ。飢餓率というのは、健康を維持するのに必要な一定のエネルギー以下しか摂れない栄養不足人口割合。それを国によって最悪(35%以上)から最良(2.5%未満)まで5段階に分けて、色分けした世界地図が、ハンガーマップだ。確か今年15年が、質的前進のための計画目標年に当たるはずだ。この両率間にはあと、2.5~5%、5~20%、20~35%という基準がある。それぞれの境目は上の方に入っているらしい。

 さて、手元ファイルにあったその2004年版をにらめっこしていて連れ合いに見せたら、「最新版を探しなよ」と言う。早速検索していたら2013年版というのが見つかって、2011年から13年にかけてまとめた物とあった。そして、04年と13年の内容比較をしてみたら、ちょっとは明るい気持になれたので、その紹介をしたい。

 アフリカ諸国が圧倒的に悪いが、軒並み向上していると分かる。ニジェール、アンゴラなどはその典型であって、前者は最悪から5%未満へと3段階も、後者は同2段階とそれぞれ特進している。この後者と同じ最悪からの2階級特進には、他の大陸でバングラ、モンゴルなどが入っている。これらの国は、この間の政権つまり為政者も良かったのだろう。ベネズエラは20%以上という次悪から、2.5%未満の最良へと上がっている。やはり、チャベスは偉い。石油の富をアメリカに盗られないで人民に分けたのだろう。
 これらの数字やアフリカの全体的改善の背後に、どれだけ多くの人々の健康と笑顔が生まれたかと想像したら、暖かい気分になれた。この食糧計画で活躍してきた国連職員などに心から感謝したい。

 他方、まだ35%以上という最悪国がこれだけあった。エチオピア、エリトリア、ザンビア、モザンビーク、ブルンジである。2004年マップにごく少数見られた他大陸の最貧国モンゴル、カンボジアなどが改善されたのも嬉しいことだったが、04年に最悪国だったアフガニスタンのデータ不足(不明)が大変気になった。
コメント
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