「今の世界は戦前と似ている」とこのごろよく語られます。その場合の僕流の「戦前」についてを、昨日コメントに書き込んでみました。現在の世界と文字通りの戦前との共通性に目を付けてみたということです。ちょっと書き直しましたが。
①先ず、29年の世界大恐慌のこと。これに関わっては、リーマンショックを明記することだ。FRB議長のグリーンスパンが「100年に一度の危機」と語ったのは、どうでも良い比喩ではない。1929年の世界大恐慌よりも大きいということだろう。日米などは、必死にこの影響を打ち消しているのだが、相変わらず以下のような不況とバブルとが続いている。この面での、29年と08年と二つに共通する諸現象は何か。
②まず、膨大な失業者の群れ。現在も南欧、アフリカ諸国などは30%とかの失業者がいた上に、日米などには20世紀にはいなかった膨大な非正規労働者の群れも大量生産されている。こんな世界を放置しておいて日米、あるいはBRICS諸国だけの繁栄、好景気なんてあり得るわけがない。ケインズ経済学が最重視した有効需要が世界から消えているということなのだから。今では、アベでさえが「賃金上げてくれ」とか、麻生も「内部留保ばかり貯める会社は守銭奴だ」と述べている始末だ。でもこんなこと、ボンボン政治家の声だけに終わる運命だと言いたい。世界のマネーゲームや金融横暴やが規制されないどころか、これによって実体経済が傷つけられるままの世の中であるならば。
③次にこのこと。失業者、非正規労働者の群れによって「世界の一般消費」が下がり、何を作っても売れない事だ。つまり、大変な不景気。ちなみに、日米や、おそらく中国なども、国家資金を投入して株や債権を必死に「値上げ」、支えている。日本などでは、日本生命を抜いて、政府自身が最大の株主になってしまった。国家が実態離れした株価を作り続けている世の中なのである。信用というものがそれほどに実体経済から離れてしまったのだろう。そもそも国家資金投入ということがなければ、今頃世界の銀行があの時以上に潰れて、1929年以上にむちゃくちゃな世界になっていたのである。国家資金によって救われた銀行、社会。これは自由主義などというものではなく社会主義経済というものである。竹中平蔵に言いたい。なにが自由主義か!?
こうして、官民挙げて必死に景気回復を図ろうとするが、一般消費がこれだけ世界的に死んでしまっては、回復は難しいばかりということだ。世界一斉に労働時間を何割か減らせなどという理論まで出て来ている。それで人がもっと雇われて、ある程度物価が上がった社会の方が、国家に救われた株主だけが儲ける今よりも、どれだけ良いことか。これはまー、今の「世界の正反対」ということなのでもあろう。
④こういう時の政府は何をするか。ヒットラーがなぜ超短期に人気が出たかを調べれば分かることだ。軍隊を増強し、軍事生産に励んだ。そこに国家資金をつぎ込んだ。失業は解消し、大人気が出たが、こういう流れはもう後戻りが出来なくなるから怖いのである。いったんこうなってからは、軍や兵器産業を縮小をしたらたちどころに不景気になるからである。
⑤こうして昔は結局、「遅れて世界経済競争に参入した」日独伊が戦争を始めたわけだ。結果はご存知の通り。今のアメリカがまた、完全にそうなっている。それまでの軍備の「理由」、東欧が崩壊しても軍備拡大が続いたのだ。そして、嘘の理由を作ってイラク戦争まで。
ここに関連して、アベは武器輸出をおおっぴらに認め始めた。これは怖いと思う。後戻りが出来なくなるから。
この世界、どうなるのだろう。これでもアベみたいに「この道しかない」って言って良いのか? 今のアベでも、「戦争を起こしたい」とは考えていないと僕は思う。それでも上に見たように、気付いてみたらもう戦争以外に後戻りが出来なくなっているということもありうるのではないか。失業を無くすためなら何をしても良いと、ヒットラーへの期待に似たものも今の日本にも世界にも存在するかに見えるのである。
以上全てが、第一次大戦後の戦争違法化の流れ以降の(大国が絡んだ)世界の戦争の起こり方だと僕は理解してきた。
①先ず、29年の世界大恐慌のこと。これに関わっては、リーマンショックを明記することだ。FRB議長のグリーンスパンが「100年に一度の危機」と語ったのは、どうでも良い比喩ではない。1929年の世界大恐慌よりも大きいということだろう。日米などは、必死にこの影響を打ち消しているのだが、相変わらず以下のような不況とバブルとが続いている。この面での、29年と08年と二つに共通する諸現象は何か。
②まず、膨大な失業者の群れ。現在も南欧、アフリカ諸国などは30%とかの失業者がいた上に、日米などには20世紀にはいなかった膨大な非正規労働者の群れも大量生産されている。こんな世界を放置しておいて日米、あるいはBRICS諸国だけの繁栄、好景気なんてあり得るわけがない。ケインズ経済学が最重視した有効需要が世界から消えているということなのだから。今では、アベでさえが「賃金上げてくれ」とか、麻生も「内部留保ばかり貯める会社は守銭奴だ」と述べている始末だ。でもこんなこと、ボンボン政治家の声だけに終わる運命だと言いたい。世界のマネーゲームや金融横暴やが規制されないどころか、これによって実体経済が傷つけられるままの世の中であるならば。
③次にこのこと。失業者、非正規労働者の群れによって「世界の一般消費」が下がり、何を作っても売れない事だ。つまり、大変な不景気。ちなみに、日米や、おそらく中国なども、国家資金を投入して株や債権を必死に「値上げ」、支えている。日本などでは、日本生命を抜いて、政府自身が最大の株主になってしまった。国家が実態離れした株価を作り続けている世の中なのである。信用というものがそれほどに実体経済から離れてしまったのだろう。そもそも国家資金投入ということがなければ、今頃世界の銀行があの時以上に潰れて、1929年以上にむちゃくちゃな世界になっていたのである。国家資金によって救われた銀行、社会。これは自由主義などというものではなく社会主義経済というものである。竹中平蔵に言いたい。なにが自由主義か!?
こうして、官民挙げて必死に景気回復を図ろうとするが、一般消費がこれだけ世界的に死んでしまっては、回復は難しいばかりということだ。世界一斉に労働時間を何割か減らせなどという理論まで出て来ている。それで人がもっと雇われて、ある程度物価が上がった社会の方が、国家に救われた株主だけが儲ける今よりも、どれだけ良いことか。これはまー、今の「世界の正反対」ということなのでもあろう。
④こういう時の政府は何をするか。ヒットラーがなぜ超短期に人気が出たかを調べれば分かることだ。軍隊を増強し、軍事生産に励んだ。そこに国家資金をつぎ込んだ。失業は解消し、大人気が出たが、こういう流れはもう後戻りが出来なくなるから怖いのである。いったんこうなってからは、軍や兵器産業を縮小をしたらたちどころに不景気になるからである。
⑤こうして昔は結局、「遅れて世界経済競争に参入した」日独伊が戦争を始めたわけだ。結果はご存知の通り。今のアメリカがまた、完全にそうなっている。それまでの軍備の「理由」、東欧が崩壊しても軍備拡大が続いたのだ。そして、嘘の理由を作ってイラク戦争まで。
ここに関連して、アベは武器輸出をおおっぴらに認め始めた。これは怖いと思う。後戻りが出来なくなるから。
この世界、どうなるのだろう。これでもアベみたいに「この道しかない」って言って良いのか? 今のアベでも、「戦争を起こしたい」とは考えていないと僕は思う。それでも上に見たように、気付いてみたらもう戦争以外に後戻りが出来なくなっているということもありうるのではないか。失業を無くすためなら何をしても良いと、ヒットラーへの期待に似たものも今の日本にも世界にも存在するかに見えるのである。
以上全てが、第一次大戦後の戦争違法化の流れ以降の(大国が絡んだ)世界の戦争の起こり方だと僕は理解してきた。