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アギーレジャパン(21) 前半戦MVP投票、内田が2位 文科系

2015年01月14日 20時34分47秒 | スポーツ
 ブンデスリーガ公式HPにおいて、ユーザーによる前半戦MVP投票で、内田篤人が2位になった。観客数もイングランドと同様に多くって、目が高いドイツにおけること。凄いことだと思う。こんな投票率順位が付いていた。三年前だったかにはベストナインにも選ばれた内田だが、それにしても地味なサイドバックがMVP投票2位って、得点ばかりを見ているような日本では先ずあり得ないことだ。なぜなんだろうか。意外なことだが、ドイツ人が大好きな「1対1」に負けていないこと。ロッベンやリベリーにも抜かれない内田なのである。ついで、攻め上がりの頻度も多くクロスが多様で、正確なこと。それなのに守備に穴を空けることもないということ。こういう万能サイドバックがドイツに少ないのかな。

1位:アレクサンダー・マイアー(フランクフルト) 57.27%
2位:内田篤人(シャルケ) 25.07%
3位:ケヴィン・デ・ブライネ(ヴォルフスブルク) 4.94%
4位:アリエン・ロッベン(バイエルン) 2.78%
5位:マヌエル・ノイアー(バイエルン) 2.40%
6位:シャビ・アロンソ(バイエルン) 2.32%
7位:カリム・ベララビ(レヴァークーゼン) 1.31%
8位:フアン・ベルナト(バイエルン) 1.28%
9位:トーマス・ミュラー(バイエルン) 1.26%
10位:ナウド(ヴォルフスブルク) 1.19%
11位:ジェローム・ボアテング(バイエルン) 0.18%

 ここに岡崎がいないのが残念だが、なぜなんだろう。おそらくまー、順位が低いからだろう。

 他方、同じ本日にこんな記事もあった。国際サッカー歴史統計連盟が2014年の世界クラブ・ランキングを発表したが、日本代表・本田圭佑が所属するミランが159位となったというものである。僕はここで、「本田はミランへは行くな」と何回も書き続けてきたが、その内容が証明された形になってしまった。年も年だし、本田は明らかにチーム選択を誤ったと思う。何でなんだろう、未だに疑問である。
コメント (7)
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反米保守さんへのお応え(3)  文科系

2015年01月14日 14時15分16秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 はじめに
 貴男の経済論議は、何よりもマクロ経済学的ではなさ過ぎると思います。つまり、29年の世界大恐慌とか、08年の「百年に一度の世界経済危機」(元グリーンスパンFRB議長)とかによって問われている百年などというスパンの長期的・世界的大問題への答えにはなっていないということです。もちろんアベノミクス自身も同じですが。その景気対策が、従来通りの竹中平蔵式規制緩和理論の延長みたいなものですから。
 さて、百年単位のようなスパンで今、「世界が」問われていることは何なのでしょうか。貴男は次のように語りましたが、こんな日本だけの視点で良いはずはないのです。
『 日米独なんかは南米諸国の失業率まで考えて貨幣供給量や金利などを決定すべきなんでしょうか。そんなわけはありませんね。周りの国々が豊かになれば、日本の失業率が改善し、賃金も上がる――なんてことがないのは・・・・』
 また規制緩和理論の元祖を持ち出したようなこんな話もどうしようもありません。
『現在曲がりなりにも調子がよいのはアメリカやイギリスで、それは過去調子が悪かった時期にサッチャーやレーガンが新自由主義に傾いたからよくなった部分もあるので、それを全否定しても仕方がありません』

  格好のマクロ経済的世界分析
 これへの回答として現在の世界で最も相応しいものは、国連スティグリッツ報告でしょう。正式名称はこうです。『国連総会議長諮問に対する国際通貨金融システム改革についての専門家委員会報告──最終版2009年9月21日』。これを読めば、今世界経済にどういう観点が最も必要かがよく分かるのですが、この輪郭については、昨年11月12,14,17日の拙稿もお読み頂くとして、今日は本報告に付されたデスコト国連議長(当時)による序文を抜粋、要約しておきます。
 なお、この報告は日本では全く無視されている感があります。この理由は、報告準備段階から最後まで激しく抵抗したアメリカに、日本が同一歩調を取っているからだとしか思えません。これを翻訳したりすると、日本政府や官僚たちから憎まれる? これへのアメリカの敵意は、以下要約の最後にデスコト議長自身の言葉で紹介されています。この言葉、表現だけを見ても、今の世界の敵対関係の厳しさが分かるという感想を持ったものでした。アメリカのやり方に対する、国連の圧倒的多数国家の不快感ということでしょう。こういうスティグリッツ報告が国連で採択されているのですから。

『2009年6月26日、驚くべきことが起こった。「国際金融経済危機とその開発への影響」についての幅広く意義深い声明を、192ヶ国で構成される国連がコンセンサス方式で採択したのである。分析と勧告は痛みの短期的軽減から深い構造変革まで、危機への対応策から世界金融経済構造の変革まで全域に及んだ。』
『6月の決議は2007年8月以降、大恐慌以来最大の世界経済不況を記録した長きにわたる国内と地域の危機から集積した知的資本を引き出した』
『蓄積された経験は、彼らの今度の仕事は10年単位でなく100年単位で評価されるだろうということを示していた』
『彼らはこの最終報告「結論」に書いてあるように、活気づかせ大胆に考えるように支援してくれた。
「この危機は、経済に何かが起こった、何か、回避は勿論、予見さえできなかったことが起こったというような、単なる『百年に一度の事故』ではない。我々はその逆を考える。危機は人間がつくったものであると。これは民間セクターによる過ちと、誤って適用され失敗した公的政策の結果なのだ(第6章第1項)」』
『我々の世界経済は故障している。ここまではだれもが認めるところである。しかし、では正確に言うと、どこが故障していて修理する必要があるのか、ということになると大論争になってしまうのである』

『これらの危機は、この35年間世界に適用されてきた支配的な経済観によってしっかりと相互に関連づけられ、結びつけられていた』
『この点についての本報告の下記の部分は力強い。「過剰生産力と大量失業が同居する世界の中で、地球温暖化や貧困の撲滅という挑戦に応えて行くことを含めて、未達成の地球的課題が残されている。このような状況は受け入れ難い。(第1章第11項)」』
『本報告の基本的視点は、我々の複合危機は失敗或いは制度の失敗の結果ではなく、制度そのもの(組織と原則、歪められ損なわれた制度の仕組み)がこれら多くの失敗の原因だということにある』
『米国の代表は決議採択後の発言で、「国連は…… 今回の文書で述べられている多くの問題について、意味のある対話の方向を提起したりふさわしい場を提供したりする専門知識もマンデート(権限とか委ねられる力量とかの意味ー文科系)も持っていない、というのが我々の強い意見である」と述べた』
『私はマハトマ・ガンジーの生涯と教えからもインスピレーションを得た。彼は嘗てこう述べている。「最初彼らはあなたを無視する。次いで彼らはあなたをからかう。そして彼らはあなたと戦う。そしてあなたは勝利する。」』
『専門家委員会の報告と6月の決議文書は、我々の国連を通して真実のために戦い続けようという、招待状或いは勧告である』 】

  予告編です
 以下ここで順に、約束させていただいたようにこのスティグリッツ報告の全6章を要約紹介していきたい。ただ、なんせA5版240頁の長文。連日紹介というわけにはいかない事もお断りさせていただきたい。なお、各章のタイトルはこうなっている。
①はじめに 危機:その原因、影響、そして世界的な対応の必要性
      危機への多様な対応
      発展途上国への影響    
②マクロ経済学的問題と視点
③国際的規制の改革により、世界経済の安定性を高める
④国際機関
⑤国際金融の革新
⑥結論
コメント (2)
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