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新聞の片隅に載ったニュースから(214)     大西五郎

2015年10月03日 08時30分50秒 | Weblog
政権批判で不許可 違憲でした 催し打ち切り姫路市が謝罪(15.10.1 毎日新聞)

兵庫県姫路市は30日、安倍晋三政権を批判したビラや発言を理由にJR姫路駅前の広場で7月にあった催しを中止させたことについて「集会の自由を保障した憲法に違反した行為だった」と認め、主催者側に謝罪した。
催しは西播地域労働聡連合(西播労連)の主催で7月24日、市管理の「姫路駅北にぎわい交流広場」で開かれた「駅前文化祭」。政権批判のビラを掲示したり、寸劇などで「安倍政権ノー」と訴えたりした。市は「公共の広場の利用趣旨に合わない」などとして催しの途中で広場の使用許可を取り消し、催しは2時間で打ち切られた。西播労連側は8月、「中止させた行為は違憲」として、損害賠償など約220万円を求めて神戸地裁姫路支部に提訴していた。
市は30日、西播労連側に市役所で直接謝罪。松本孝明・都市拠点整備本部副本部長は「今後は中止する際のマニュアル作りを進め、二度と過ちを起こさないようにしたい」と話した。

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最近自治体が管理する文化会館などの公共施設や図書館などの文化施設で政府を批判する内容の集会や展示などに施設の使用を許可しない事例が増えています。
右翼団体や右翼的な思想の持ち主から安部政権を批判する主張を敵視したり、自分の気に入らない主張や展示が公開されることを拒否して、公共施設の管理者である地方自治体や文化施設に直接抗議に訪れたり、宣伝カーを乗りつけたりするケースが増えてきています。
このため直接抗議を受けたり、まだ抗議を受けていなくても抗議がくるのではないかと恐れるあまり、理由をつけて施設の使用を断わったりするようです。
また図書館で「はだしのゲン」など反戦的な書物を開架から書庫に移したりするケースも起きています。
姫路市の場合、市に対して直接西播労連の集会に抗議があったのかどうか、この記事からだけではわかりませんが、少なくとも抗議がくることを恐れたのだと思います。
最近強まっているといわれるヘイトスピーチもそうですが、自分の主張や考えにあわないものは認めず、物理的な力を用いてでも排除しようという風潮が強まっているのは民主主義の危機です。戦前はそのような「暴力」のためモノが云えない社会が作られ、戦争へと進んでいった経験を想い出して、今の状態を改めるために自治体などが勇気を持って理不尽な要求には毅然と対処してほしいと思います。
いまネットでも自分と考え方が違う発言者に対してその人の人格まで否定するような過激な言葉の攻撃が行われていますが、そういう人は自分の主張が論拠や論理を欠いていることを自覚しているのでしょうか。冷静に論理が通る社会でありたいと思います。

                                              大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(213)   大西五郎

2015年10月03日 08時29分59秒 | Weblog
安保法「極めて怖い」 古賀さん講演 議論不足を批判(15.9.29 中日新聞)

元自民党幹事長の古賀誠さん(75)は二十八日、名古屋市内で講演し、安全保障関連法の成立について「戦争ができる国になったことだけは間違いない。極めて怖い法律だ」と批判した。自民党内での議論を欠いて成立したことを憂慮。「政党政治が劣化している」と指摘し、その顕著な例として安倍晋三首相が無投票で再選された今月の総裁選を挙げた。
太平洋戦争でフィリピンに出征した父親を二歳で亡くした生い立ちから、古賀さんは「政治の原点は平和」と前置き。安保法制を「戦後七十年間の平和主義と専守防衛を百八十度変えるもの」と指摘した。自衛隊の活動範囲が拡大する他国軍への後方支援を例に、「後方支援なんて世界では通用しない。前線の戦闘と一体化したものにすぎない」と戦争に巻き込まれる危険を説いた。
小泉純一郎元首相の時代、党道路調査会の会長として道路公団民営化の政府案について党内で議論を重ねた経験を引き合いに、安保法案をめぐる議論不足を問題視。「政党政治の劣化は政治の貧困につながる。戦争を始めた最大の原因は政治の貧困。政党が一権力者の意のままに物事を決めていくと、必ず権力者は独裁者の道に入る」と述べた。
一方、党員数の減少や無所属を名乗る地方議員の増加に触れ、「総裁選は裾野を広げる重要な機会。無投票ではなく、人材や意見の多様さを示すべきだった」と指摘。十月上旬に予定される内閣改造には、「大幅な改造は期待できない」と述べ、閣僚十九人のうち交代は十人程度にとどまるとの見方を示した。
古賀さんは財界や報道関係者でつくる「名古屋きさらぎ会」(事務局・共同通信名古屋支社)の例会で「時局について 自民立党六十年を迎えるに当たり」を主題に講演した。

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このといころ自民党の元幹部が安全保障関連法について、戦後続けてきたわが国の平和主義、専守防衛の根本政策に反すると批判するケースが続いています。河野洋平元総裁(衆議院議長)をはじめ山崎拓元副総裁、加藤紘一元幹事長、野中広務元幹事長、藤井裕久元財務大臣などです。現役の国会議員でも、村上誠一郎議員(元行政改革担当相)、郵政民営化に反対して自民党を離党した亀井静香議員らです。
これらの人たちが今日の自民党を創ってきたわけですが、それを受け継いだ安倍晋三総裁・総理大臣はこれら先輩の意見に耳を傾けず、国民の過半数が反対している安全保障関連法案を強行成立させました。現役の自民党国会議員は自分の頭で考えずに、安倍総裁をはじめ党幹部の言うがままに、安全保障関連法案に疑問を抱かず採決で賛成票を投じたのでしょうか。
古賀元幹事長が指摘したように、政党が一権力者の意のままに物事を決めていくと、必ず権力者は独裁の道に入っていきます。日本は今重大な危機に立っているといえます。民主主義を取り戻す運動を強めていく必要があります。
                                                 大西 五郎
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連載随筆紹介 「免疫の話 その5 日常生活・その一」  文科系

2015年10月03日 00時08分40秒 | 文芸作品
 免疫力を高めるには、日常生活も大切である。
 まず、規則正しい生活。規則正しいとは、毎朝きまった時間に起きること。私は勤めていたときと同じ時間に起きている。参考までに、朝食は六時、昼食は十二時、そして、夕食は十八時を目標にしている。床につくのは大体、十九時半から二十時半。睡眠時間は、累計六時間あれば、眠れなくても気にしない。
 つぎは、入浴。湯の温度は三十九度から四十一度。四十一度以上にはしない。入っている時間は十分くらい。半身浴。だいたい乳のあたりまで浸す。

                      (二〇一五・八・二十、N・Sさんの作品)
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