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「正義とは何か」と、翁長氏は問うている   文科系

2015年10月24日 10時15分49秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
10月4日の拙エントリー「剛勇、翁長知事」にこう書いた。

『 沖縄の翁長知事が以前こう言い切った時に、僕はふっと、こんな将来を描いていたもの。
「知事があらゆるその権限を使って辺野古移転を阻止すると決意したと言う。そしたら、政府は敗北必至ではないか」
 こう思った心はこういう内容だった。
〈(中略) 金目にも何にも脇目を振らされていないようだし、地方自治の法文すべてを駆使して抵抗する覚悟を知事が固めたということだから、この闘争はいつまで続くやら。沖縄県民は翁長一本にまとまっているし、政府には次々と選挙という試練もある。その選挙の度に沖縄から攻撃の狼煙が全国に発されるとしたら、アベ政権も安泰であるはずがない〉』

 そんな目で見ていたら、22日中日新聞夕刊に東京大学大学院教授・吉見俊哉氏が『正義とは何か 世界に問う』がなかなかの名文なのである。全国に発進すべく、抜粋してみよう。

『あっぱれにも翁長雄志沖縄県知事は、国と差し違える覚悟である』

『政府との集中協議を重ねて妥協点を探る。それらは最初に結論ありきでなく、他に解がどうしてもないことを証明する手続きだった』

『この戦いは必ず法廷闘争になる。裁判の行方はメディアが注目するだろう。仮に裁判が行き詰まっても、国が辺野古移設を強行すればするほど国内外の支持は知事に集まる。彼は(中略)「沖縄の問い」の正義を確信しつつ、「法」と「政治」が交錯するドラマのシナリオを考えている』

『歴史の目で眺めるなら、沖縄の正義は明白だ。誰が考えても、国土の0・6%の沖縄に在日米軍基地の七割以上が集中しているのは不正義である』

『この主張の正当性は、国際的に理解されていくだろう。知事はすでに国連人権理事会に出席し、「自国民の自由、平等、人権、民主主義を守れない国が、どうして世界の国々と価値観を共有できるのか」と訴えたという』

 こうして、最後はこう締められている。
『裁判の帰趨以上に、彼は日本国民と世界に向け、正義とは何かを問うている。本土に住む私たちは、このような沖縄の正面からの問いに、最大限の誠意をもって応える責務がある』


 それにしても、見出しからして「正義とは何か」。最近とんと聞かれなくなった表現、思考・思想である。こういう思考がなぜ見えなくなったかというその答えまでが、この文中にあった。
『やがて、バブルのころから日本人は「お金」のことしか考えることができなくなり、自己が否認するものへの想像力を劣化させてきた』
 
コメント (22)
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面白い経済論議  文科系

2015年10月24日 06時54分10秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 みなさん、らくせきさんの21日エントリーについて、以下のコメント遣り取りがありました。内容の割に、応対がちょっとトンチンカンで面白いと僕としては判断させていただいたゆえ、興味おありの方は読んでみて下さいと、エントリーにさせて頂きました。


『5時間労働? (ハイ論破) 2015-10-22 12:59:41
1、〈銀行整理とは、その最後の整理なのだから〉これからはよくなりますね ヨカッタヨカッタ え? まだ悪くなる???? そんなんでどうして1日6時間労働が導入できるんだよ……。アホなの?

2、「8時間労働→6時間労働」の問題点とか矛盾……給料はどうなる? 今の「4分の3」になるのだろうか。ならない? つまり6時間で、今と同じだけの「成果」を上げろということですね。それはよいとしましょう(昔の12時間労働の薄給よりも、現在の方が全般的に給与は上がっているのでしょうから)。けど、それじゃあ人は増やせませんね? アホなの?』

『経済の良悪循環の問題 (文科系)2015-10-22 14:16:40
 消費と生産との悪循環と良循環の問題って知ってる? 安倍や麻生でも奨励していることだけれど。

 今は生産側に偏った悪循環から、失業者、不規則労働者などが世界的に増えた分、内部留保とか資本ばかりが貯まって呼応すべき一般消費が少なすぎ、これじゃ、景気が良くなるわけがないという状態。格差が大きくなりすぎた国は、国内に一般消費もなくなるわけだ。それで、安倍、麻生でさえがこう叫んでいる始末。
「給料上げてくれ。内部留保があるのに給料上げない会社は守銭奴だ」
 さらには、少ない正職員に無給長時間労働をさせているよね。

 100年ほど前に8時間労働が当たり前になったのなら、その後は世界的に7時間、6時間と一斉に労働時間を下げてくるのが、経済の好循環を作る道だったはずだ。もちろん、ワークシェアリングの意味も込めてね。こういう良循環には、国連レベルで相談して、規則を破る国や企業は輸出を禁止するとかも必要だよね。

 そういう世界的・構造的・改善のことを語っているのだが、想像力がない君の頭では分からないのだろうね。

 こういうことを語っているのは、経済学者にも今は多いんだよね。ピケティの発想も基本は同じだと思う。資産家に偏った経済だから好循環がなくなりすぎるというところがね。
 サプライサイド経済学という言葉が、1980年代から世界に猛威を振るってきた。資本の側の経済学という意味ね。対するにケインズなどは需要側の経済学と言える。前者は資本の株価値上げ競争で、原価を安くしたいからどんどん人も減って、賃金も安くなった。今はこれが行くところまで行ってしまったのだから、需要の側、労働者の側への配慮が必要だろうというわけである。まともな経済学者みんなが言っていることだよ』

『文科系へ (Unknown) 2015-10-23 02:24:4
1バカは治らないようだな。貴様の言っていることが、社会の潮流なら、新自由主義がこんなに幅を利かせるわけないだろう。大体、国の借金が最悪のものであると毎度吹聴しているのは、誰だ?貴様だろう。国が豊かでないから、貴様のような夢物語を受け入れる余地はないってことだろうよ。』

『この百年の経済学、根本問題 (文科系)2015-10-23 21:48:49
 みなさん「ハイ論破」という偉そうな名前の人が、名前負けしていること明らかなように答が無く、いつも答らしい答が出来ない人が例によって、ほんの一部に、かつごく一面的に興奮して応えてきました。「答えになっていないことが誰にでも分かる答」ね。僕の前文も、意味が分からないこと明らかですよね。
 現に、100年前8時間労働制になったのに、いまだに労働時間短縮が無いどころか、貧しくなったと叫んで労働時間が伸びてさえいるその説明がない! 生産力はどんどん上がってきたのに、なんで貧しくなったんだろうという答がないのね。
 名無し君はもう応えなどしない方がよいのだし、「ハイ論破」などという名前は辞退することをお薦めしたい。

 この百年、世界の生産力は飛躍的に伸びたよね。飛行機が当たり前になり、交通網は凄い発達だ。エネルギーの消費量などは何百倍だろう。加えて、パソコンも生まれて、事務革命だよね。それで、社会がなぜ貧しくなるの? なぜ、8時間労働が減らせないの?

 こういう質問自身を、「ハイ論破」さんも、名無し君も考えたことないでしょ。というような疑問、問題設定を前提として、上の文章を僕は書いているんだよね。これに、一体あなた方はどう答えるの?
 経済学の根本問題だよ! 上に書いたように、生産と消費の良循環が全くなかったと言うことなのだと思う。つまり、その悪循環のどん詰まり! どうして?』
コメント (10)
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