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ポイチジャパン(14)グランパスの弱点  文科系

2018年12月01日 16時26分37秒 | スポーツ
 グランパスと湘南との降格争いゲームを観た。一目見ただけで、このチームの弱さが分かった。
 パスは繋がらないし、それ以上に敵ボールが奪えない。
 繋げない原因は、湘南がよく走り、かつその潰しも強いから。ボールを奪えない原因は、何よりも敵ボール保持者への詰めが甘いこと。そして、敵ボール奪取の組織も下手と観た。敵ボールの時、敵の受け手へのマークが甘いから、すぐに繋がれる。こんなに周囲へのマークが甘くては、敵ボール保持者への詰め手も本気で突っ込んではいけないだろう。

 風間監督がボール奪取のための潰し組織作りが下手とは、川崎時代から分かっていたことだ。それを承知でこんな時代にこの監督を何故選んだのかが僕には当初から理解できなかった。積極的守備の潰し組織がアジアでも甘いJリーグで、やっとACLでも潰し合いに負けない鹿島、浦和などのJクラブが出てきたという時に、どうしてこういう繋ぎ中心の監督を選んだのかと、グランパス首脳のその時代遅れの思考、目を強調したいのである。これでは、常にゴールまで攻められかかってからやっとボールを奪えるという道しかないはずだ。だからこそこのチームはあわてて二人のセンターバックを入れたというわけだろう。それが、今レギュラーの丸山と中谷である。

 ハリルがデュエルの重要さを植え付け、これを西野、森保が継承して、日本の潰しもアジアトップ水準になったという時代なのだ。この監督は換えた方がよい。

 もちろん、潰しとカウンターだけではこれがいくら良くても(つまり、中盤や密集で繋げなければ)、やがては勝てなくなるという広島の例もあることとて、これだけを強調するつもりはないのだが、いまのサッカーでは「組織として敵を潰したい時にはつぶせる」ということが強さの最低条件になる事は確かなのだ。ACLを勝ち抜いた鹿島が好例である。よく言われるように、「寄せもマークも、あと1メートル詰めろ」という話だろう。これではこのチームからは代表選手が出ないわけである。
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書評「習近平と米中衝突」③  中国側の理解と対応   文科系

2018年12月01日 10時27分07秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 11月21、22日のエントリー、「米中衝突の舞台裏の一端」と「書評『習近平と米中衝突』」とは、この本の書評、紹介の連載である。今回はその3回目だ。ちなみに、第1、2回のあらましはこうだ。
 第一回目はこの衝突の情勢認識を中国人民銀行総裁の言葉で表現したものをこの書から抜粋した。そして、第2回目は、アメリカ側の、特にペンス副大統領など政権中枢の「今叩かないと大変なことになる」など、現在の認識、決意を同書からまとめてみた。
 そして今回は、中国側の「今後ありうる貿易摩擦対応策」をまとめてみたい。日本マスコミにはなかなか見られない中国側の言葉、認識、対応策などがちりばめられているのが、この本の特色である。以下は、著者が対面で聴取した、匿名の「中国経済関係者」の言葉だ。

 会話はまず、著者のこんな質問から始まったという。
『3月の時点で、中国がアメリカとの「ガチンコ勝負」を選択したのは誤りではなかったのか』

 以下、相手の応えを抜粋していこう。

『中国は国内の市場規模ではすでにアメリカを追い越し、資金力では五分五分の力を蓄えた。アメリカにまだ追いつけていないのは、技術力だけだ・・・アメリカは、そのことに危機感を抱いたのだ。現在の中国は、20世紀のソ連の軍事力と、日独の経済力を合わせた以上のパワーでもって、アメリカに挑戦してきている。このままでは、アメリカの先端技術とドル体制を基軸とした世界秩序は、中国に取って代わられるかもしれない。世界中がアメリカ国債を買わなくなるかも知れない。
 アメリカは、いま中国を叩かないと、アメリカの時代が終焉すると判断したのだ』

 こう説明した上で、著者が「中国の対抗策」と小見出しを付けた話者の言葉を、こう展開していく。
『第一に、ボーイング社から受注している大量の民間航空機をキャンセルする。・・・第二に、農産品をアメリカ以外の国からの輸入に切り替えていく。・・・トランプは農家に補助金を出すと言っているが、これは何年もは続けられない。第三に、アップル社のiphoneをボイコットする。・・・第四に、GM、フォードなどアメリカの自動車会社を中国市場から締め出す。第五に、スターバックやマクドナルド、ハリウッド映画など、その他のアメリカ企業への締めつけ強化だ。・・・・・われわれは現在、日本とドイツが過去にどうやってアメリカとの貿易摩擦を解消していったかを、深く研究しているところだ。日本人とドイツ人は生真面目な民族だが、中国人は頭がもっと柔軟だ。そしてトランプも、決して真面目なタイプではない。中国とアメリカは、十分妥協点を探れると信じている』
コメント (4)
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