27日の「日本版ゲーゲンプレス、川崎」に、名無し君から久々に良い質問があった。彼がやっとここまで勉強するに至ったかと、感慨が深いのである。良い質問からは、良い応え、知識が生まれてくる。今回改めて、標記のことを。
辛うじて良い反論だから、応えておく。つまり、応える価値がまーある質問ね。この批判、認識も、まー君らしく誤りなんだけども・・・。
『「敵ボールを強奪すること、良い強奪が最も合理的な得点法にもな・・」て、普通に、サッカーをやっていたら、誰もが至る場所。まあ、それを、どうするかが、問題なんだけど。クロップの発明じゃないし、その為の方法は、色々。・・どこも、「ゲーゲンプレス」じゃないよね』
これは、今では全文誤り。ただし、ここだけはゲーゲンプレスの正解にあと一歩と、ごく近づいている。
『普通に、サッカーをやっていたら、誰もが至る場所。まあ、それを、どうするかが、問題なんだけど。』
この文章の後半が特に、僕が語ってきたゲーゲンの境地、やり方近くまで来た。つまり、ここまでやっと君が辿り着いたのが、君の進歩。
さて、君の上の文章は、90年前後アリゴ・サッキのACミランか、10年前後までのバルサの段階ね。いずれも「相手ボールをすぐに奪い取って、一方的に攻める」やり方だ。が、ミランとバルサは、それぞれゲーゲンプレスとはこう違うのね。
ミランは、コンパクト布陣でボールを奪い取るだけ。だからキープ率はとても高くて攻め続けることになるが、攻撃法にはそんなに個性はない。
そしてバルサは、ミラン流ボール奪取コンパクト布陣に、シャビ、イニエスタを中心としたバルサ伝統「ボール徹底繋ぎ技術」を加味した。が、このバルサに、ボールは繋げてもメッシがいなければなかなか得点できないという光景はよく見られた所である。メッシがいてさえ、ここにも書いたモウリーニョ・インテルに守り切られて、CL優勝をさらわれたこともある。2010年のバルサ全盛期のCLでインテルに優勝をかっさらわれた時のことだ。
さて、ミラン、バルサとゲーゲンプレスは、どこが違うか。それが、僕が言ってきたこれである。
『相手にボールを奪われた瞬間こそ、前掛かりになった相手が守備陣形としては乱れているから、逆にこの時にこちらが詰めて相手ボールを奪えるならば、ゲーム中最大の得点チャンスが出来る』
『だから攻める時には、相手にボールを奪われた瞬間に取り返すことを意識して、あらかじめコンパクト布陣を作りながら、攻めて行く(場合が多い)』
さて、この文章の太字の部分こそ、ゲーゲンプレス。ミランやバルサと違って、積極的な得点法という意味である。敵のプレスにこちらのプレスを切り返すカウンタープレスから得点する方法ということだ。こんなことは、近年全盛期のバルサでもやっていなかった。だから今や旧式守備のモウリーニョの鉄壁を、2010年全盛期バルサがCLで崩せなかったわけだ。なお、この特筆すべきゲームの実況中継などの拙稿が、このブログには多い。2010年4月21日拙稿が第一レグ、29日が第2レグという二つが中心だが、他にも、同じ4月の7日、30日、5月2日と続いている。こんなバルサに対してリバプールは、先日モウリーニョ・マンUを崩して3対1、彼を解任に追いやったね。ゲーゲンプレスが現れてこそ、近年最強の名監督も迷いが生じて来て、勝てなくなったわけだ。これはモウリーニョだけでなく、過去の守備型監督は皆だよ。ファン・ハールも、カペッロも、ブレンダン・ロジャースも。
逆に、マインツでの同僚時代を経て、監督としてマインツ、ドルトムントとクロップの後を継いだ友人、トーマス・トゥッヘルは今や、パリサンジェルマンの名監督だよね。金に飽かしてムバッペやネイマールを擁したCL勝ち残り常連の強豪だよ。
さて、最後になったが、君の短い文章に短時間でこれだけ書ける僕に対して、こんな拙い「文科系さん、これが種本でしょ?」等はやめることだ。この程度の内容は、先述の2010年インテル・バルサ戦等も含めて全て僕の頭の中に入っていること。あとは、細かい年代とか数字を確かめて書くだけね。現に君が確かめてごらん。上に書いた内容と僕の過去ログと矛盾する点が一つでもあるかどうかを。
辛うじて良い反論だから、応えておく。つまり、応える価値がまーある質問ね。この批判、認識も、まー君らしく誤りなんだけども・・・。
『「敵ボールを強奪すること、良い強奪が最も合理的な得点法にもな・・」て、普通に、サッカーをやっていたら、誰もが至る場所。まあ、それを、どうするかが、問題なんだけど。クロップの発明じゃないし、その為の方法は、色々。・・どこも、「ゲーゲンプレス」じゃないよね』
これは、今では全文誤り。ただし、ここだけはゲーゲンプレスの正解にあと一歩と、ごく近づいている。
『普通に、サッカーをやっていたら、誰もが至る場所。まあ、それを、どうするかが、問題なんだけど。』
この文章の後半が特に、僕が語ってきたゲーゲンの境地、やり方近くまで来た。つまり、ここまでやっと君が辿り着いたのが、君の進歩。
さて、君の上の文章は、90年前後アリゴ・サッキのACミランか、10年前後までのバルサの段階ね。いずれも「相手ボールをすぐに奪い取って、一方的に攻める」やり方だ。が、ミランとバルサは、それぞれゲーゲンプレスとはこう違うのね。
ミランは、コンパクト布陣でボールを奪い取るだけ。だからキープ率はとても高くて攻め続けることになるが、攻撃法にはそんなに個性はない。
そしてバルサは、ミラン流ボール奪取コンパクト布陣に、シャビ、イニエスタを中心としたバルサ伝統「ボール徹底繋ぎ技術」を加味した。が、このバルサに、ボールは繋げてもメッシがいなければなかなか得点できないという光景はよく見られた所である。メッシがいてさえ、ここにも書いたモウリーニョ・インテルに守り切られて、CL優勝をさらわれたこともある。2010年のバルサ全盛期のCLでインテルに優勝をかっさらわれた時のことだ。
さて、ミラン、バルサとゲーゲンプレスは、どこが違うか。それが、僕が言ってきたこれである。
『相手にボールを奪われた瞬間こそ、前掛かりになった相手が守備陣形としては乱れているから、逆にこの時にこちらが詰めて相手ボールを奪えるならば、ゲーム中最大の得点チャンスが出来る』
『だから攻める時には、相手にボールを奪われた瞬間に取り返すことを意識して、あらかじめコンパクト布陣を作りながら、攻めて行く(場合が多い)』
さて、この文章の太字の部分こそ、ゲーゲンプレス。ミランやバルサと違って、積極的な得点法という意味である。敵のプレスにこちらのプレスを切り返すカウンタープレスから得点する方法ということだ。こんなことは、近年全盛期のバルサでもやっていなかった。だから今や旧式守備のモウリーニョの鉄壁を、2010年全盛期バルサがCLで崩せなかったわけだ。なお、この特筆すべきゲームの実況中継などの拙稿が、このブログには多い。2010年4月21日拙稿が第一レグ、29日が第2レグという二つが中心だが、他にも、同じ4月の7日、30日、5月2日と続いている。こんなバルサに対してリバプールは、先日モウリーニョ・マンUを崩して3対1、彼を解任に追いやったね。ゲーゲンプレスが現れてこそ、近年最強の名監督も迷いが生じて来て、勝てなくなったわけだ。これはモウリーニョだけでなく、過去の守備型監督は皆だよ。ファン・ハールも、カペッロも、ブレンダン・ロジャースも。
逆に、マインツでの同僚時代を経て、監督としてマインツ、ドルトムントとクロップの後を継いだ友人、トーマス・トゥッヘルは今や、パリサンジェルマンの名監督だよね。金に飽かしてムバッペやネイマールを擁したCL勝ち残り常連の強豪だよ。
さて、最後になったが、君の短い文章に短時間でこれだけ書ける僕に対して、こんな拙い「文科系さん、これが種本でしょ?」等はやめることだ。この程度の内容は、先述の2010年インテル・バルサ戦等も含めて全て僕の頭の中に入っていること。あとは、細かい年代とか数字を確かめて書くだけね。現に君が確かめてごらん。上に書いた内容と僕の過去ログと矛盾する点が一つでもあるかどうかを。