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愚かな、セレッソ  文科系

2018年12月11日 09時26分33秒 | スポーツ
 セレッソ大阪でチームの完全瓦解が起こっている。杉本が浦和に、山口が神戸、山村が川崎、柿谷がガンバへと、それぞれ移籍するようだ。僕にとってはそれ以上に、ユンジョンファン監督の解任が不思議なことだった

 今の日本には、あんな名監督はなかなかいないというほどの手腕だと考えて来た。去年までのこのチームにしては珍しいほどの急上昇実績をフロントは一体どう評価しているのだろう。きちんとこれを評価していれば、必死に止めるはずなのである。止めなければむしろ、チームが選手からの信頼を無くすとさえ、僕は訝っていた。彼のセレッソへの歴史的貢献、実績は今年の不振で帳消しに出来るようなものでは全くないはずだし、今急変している日本サッカーの中ではいくら名監督でも微調整を誤ることぐらいいくらでもあるはずだ、などと。

 さらには、こんな疑いさえ僕は抱き始めた。
①繋ぐサッカーをしたかったフロントが、ユンのサッカーをリアクションサッカーとしか捉えられていなかった。単なるリアクションサッカーなら、今時チーム歴史上初のカップを取ってくることなどできなかったはずなのに。
②そのことに、選手からのフロントへの不信が爆発して、チーム瓦解という結末になった。山口始め選手たちのユン監督への信頼は極めて高かったと観てきたからだ。キャプテン山口は、ヨーロッパサッカーの潮流を日本でも最も詳しく研究している選手と聞いていた。

 ②は仮定の話だが、選手の大量移籍があの監督を解任したフロントへの不信によるものでなければよいがと、僕は考えてきた。今までぱっとしなかったあのチームをここまで引き上げた彼の手腕は戦術が見える山口などの選手が一番よく知っていて、これ以上の監督が来るとは思えないから、フロントへの不信と、来期はもうこのチームには期待できないと判断しての大量移籍ではなかったか。
 しかも、新監督はベルディにいたロティーナなのだそうだ。磐田との入れ替え戦を観たが、繋ぎ(の為の走り)は弱いし、プレスは単発という、何の特長もないチームである。ただ一つ、対戦相手チーム分析、対策には多少の腕前はあるのだろう。この点は、ここに磐田・ベルディ戦観戦記コメントを書いた通りで、選手にも分からないわけがないのである。

 僕の地元グランパスも金があるわりに常にチームがばらばらで弱いのは、フロントが良くないからと観てきた。また、今時「繋ぎ」の風間監督って、これも能がないこと甚だしいとも。世界最先端の潰し組織が分からなければ、今はアジアでさえ勝てないのである。神戸にしてもそうだが、今時「バルサ、バルサ!」って、時代遅れだと思う。ここ数年のバルサは、メッシがいなければなかなか得点出来ないチームになってはいなかったか。サッカーの「繋ぎ」とは、あくまでも相手の「組織的潰し」能力と相関関係にあるはずだ。浦和と鹿島とが、アジアチャンピオンになって、鹿島が南米チャンピオンに勝った理由を、日本は今一度胸に手を当てて考えてみるべきではないか。

 これらすべてのことの背景に、こんなこともあるのではないか。「バルサ型繫ぎのサッカー」と「積極的潰しから得点組織型サッカー」で、日本サッカー界の後者への無理解。ハリルへの低評価も、同じことだったのだと思うのである。ハリルは、フランスで高い実績を上げ続けるだろう。彼が言うところの「モダンサッカー」によって

 最後にもう一言。広島は、最後には失墜したが、あの奇跡的な前半の連勝は、けっして単なるリアクション・サッカーではないと言いたい。組織的な繫ぎと、組織的な潰しは、サッカー史において常に車の両輪であったと思う。それを日本は、前者をロマンのように、後者を「現実路線」と称して夢がないように語りすぎてきたとも。
 前線の3FWが同時にもの凄いプレスの担い手でもあるリバプールを見るがよい。とうとうプレミア首位に立ってしまった。確かに不思議なチームだが、強いチームに強いのも確か。死の組で苦戦している今のチャンピオンズリーグもきっと勝ち抜けるはずだ。
コメント (2)
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