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祝、岡崎慎司代表選出   文科系

2020年10月02日 11時47分28秒 | スポーツ

 岡崎慎司が、9日カメルーン戦、13日コートジボアール戦の日本代表25人の一人に選ばれた。大迫、鈴木武蔵とともに、たった3人のFWのうちの一人に。これがどの程度大変な快挙であるか、そのことを少々描いてみよう。

  岡崎は、2010年南アから、ブラジル、ロシアとワールドカップ三大会に連続して代表になってきた。WC本大会で三大会連続代表FWって日本にはいなかったはずだ。ちなみに、大迫勇也が次回で三大会連続になるだろうが、これも希有な話なのであって、大迫もそれだけ頭抜けた選手なのである。そして、岡崎がもし四大会連続となれば、GK以外にはいないはずだ。この間中ずっと、岡崎は日本人選手にはなかったという意味で数々の希有な実績を挙げて来た。
 そもそも34歳の現在まで外国チームの中心選手として活躍してきた日本人FWは居ないはずだ。それも、ドイツ、イギリス、スペインと全て、ヨーロッパの現時点における最強豪三国なのである。しかも彼は、案外知られていないことであるが、こういう実績を予感させる成果を既に20歳そこそこから挙げている。2010年南アワールドカップに向けての各大陸予選という長帳場段階において「世界第一位得点王」に成り仰せているのである。1986年生まれだから、既に24歳までに歴代日本代表FWにあって希有と言える絶対的レギュラーの地位を築いていた事を示している。
 その後、ドイツはマインツの実績を踏み台にして、日本人選手誰もが憧れるイングランドに引き抜かれていった。そして、そのチーム・レスターに入ったその年のシーズン、奇跡の優勝。そのレギュラーメンバーであり続けたことは、このブログでもこの奇跡を追って来た通りである。
 次いで現在のチーム、スペインのウエスカでは、訳あって二部チームに行くことになったが、そこで優勝・一部昇格、12得点を挙げてこのチームの得点王になった。ちなみに、同じスペインの久保建英は、このシーズンに所属チームを一部から二部に落としている。また、この12得点にも実に岡崎らしいエピソードが付け加わってくる。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって取り消された岡崎得点がシーズン8点もあったのである。彼が、相手ディフェンス・ラインといかに虚々実々の戦いを演じて来たかがうかがわれる数字である。

 岡崎慎司、凡才に見えてとにかく異能の選手なのだが、一体何が凄いのだろうか? その凄さを、僕なりにこう観てきた。
①なによりも、チームの特徴をいち早く見抜くことができて、そこにFWとしての自分の特徴を出し切ることが出来る。そこでは、言語さえ要らないと岡崎は言っているが、「それは、FWだからだ」とは、彼と対談した時に長谷部、吉田の言葉である。
②以上のことが世界トップ水準で出来るのは、以下の能力によるようだ。
・現代サッカーではダッシュを繰り返す能力が不可欠だが、これは中学時代までに身につけないと難しいものだ。これがなくて消えていったサッカー名選手は多いのである。
・次いで、「とにかく泥臭く前に詰める」。これは、岡崎が尊敬するFW中山雅史を理想と観てきた事によって示されている。
・あと一つ、この能力が彼にあっては凄いものだ。「生涯、ダイビング・ヘッド」。これは子ども時代からのサッカー選手としての座右の銘らしい。この能力を彼に見せられて、僕は彼のファンになったのだが、彼のこの力を活用し切ったチームは今までになかったように見てきたものだ。

 岡崎慎司、次のワールドカップの代表にも、是非選ばれて欲しい。彼には、世界を知らぬ監督には見えない力が、無数にあると思うから。特に、「チーム得点術」についての世界水準理解力。ドイツ、イングランド、スペイン三国に共通する「世界最先端チーム得点術」と観て良いだろう。

コメント (8)
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