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 大村リコール署名は「河村たかし主導」  文科系

2021年02月24日 00時03分51秒 | 国内政治・経済・社会問題

  どうやら標記のことが見えてきたようだ。23日付け中日新聞社会面の記事内容が、そういうことを示した。こんな見出しの二つの記事が載ったのである。
『河村市長3万4000人名簿提供』
『高須氏 不正関与重ねて否定』
  前者の記事も大問題だが、この後者の以下のような高須氏発言内容こそ、今後大問題になっていくはずだ。

『また、高須氏は運動を始めた経緯について、大村知事と対立する名古屋市の河村たかし市長に頼まれたためと明かした。
 高須氏によると、大村知事が会長を務めた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会が昨年5月、名古屋市に未払いの負担金を支払うように提訴した直後、河村市長から「知事が名古屋市を訴えてきた。リコールをしたいので手伝って欲しい」と頼まれ、承諾したという。
 高須氏は「最初は応援団のつもりだったが、他に誰もいないので、僕が会長に就くことになってしまった。ただ、全責任は僕にある」と話した。
 河村市長は22日夕、取材に対し「こちらが把握している事実と異なる」などと述べ、自身の依頼でリコール活動を始めたとする高須氏の主張を否定した』

 他方の記事では、そのリード文章はこういうもの。
『名古屋市の河村たかし市長は22日の定例会見で、愛知県の大村秀章知事のリコール活動団体の運動を支援するため、10年前の名古屋市議会リコール(解散請求)の受任者34000人分の名簿を団体に提供していたことを明らかにした。大村知事のリコール活動の署名偽造に流用された可能性は否定した』

 これらの情報が事実としたら、どう見ても河村氏の分が悪い。二つの記事内容の通りだと、河村たかし氏がこの運動の発起人、先導者だったことになる。記者からそう質されたはずなのに、これに対して「こちらが把握している事実と異なる」とだけしか答えられなかったのでは、どうしようもないではないか。

 僕のいろんな状況証拠的推察になるが、何者かが4月に市長選挙を控えた河村氏を発起人神輿に乗せた上で、バイトによる名簿書き写しなど出鱈目に動き回った末に、当初からの計画であったかしてその神輿をいきなり地に衝き落としてみせた。とすれば、4月の市長選挙に向かって彼の政治生命は終わったに等しい。一体誰がここまでのことをやったのだろう。絶好の推理小説材料になりそうだ。しかして、やらせた方も、やった方も、この日本の今の国会・政治世界を嘘まみれにした安倍晋三と同様に、「権力目指した嘘や裏切り」の魑魅魍魎渦巻く世界に換えてしまった。それも、こともあろうに市長選を控えたこの瞬間に舞台裏までが全て丸見えになっていくような仕掛け付きの世界だ。嘘まみれで逃げ回った安倍晋三、ガースーとその元秘書愚息ともども、日本政治世界の今は、もはや世紀末の暗黒にさしかかっている。

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