●実はこのところ毎日のように、基準値を超えるセシウムが摘出されており、
厚労省発表によれば、最近の出荷停止食品は次の通りです。
12月14日 ソバ(宮城県)。シイタケ(千葉県)
12月11日 ナメコ(栃木県)
12月6日 イワナ(宮城県)
11月30日 ソバ(岩手県)
11月29日 シイタケ(栃木県)
11月15日 米、大豆(福島県)→野田首相、解散決意
●このような状況になっていることを、マスコミはちらりと報じるだけです。
こうした事態を招いているのは
「風評被害」とか「混乱の責任を持つ気があるか」といった恫喝では?と思う中で
津島佑子さんは「人情と放射能」と題するエッセイを発表してくれました。(『中日新聞』夕刊12/19)。
〔そのエッセイの大要〕
=【文京区の友人宅の放射線量が毎時0、8マイシークロベルト、つまり年間7ミリシーベルトになり、
従来でいえば放射線管理区域に匹敵する値だった。
汚染の拡散は防がなければならない、と厳しく法律で定められており、これは放置しておけないと、
夏になって土を5㌢ほどはぎ取った。
秋になり、さぁどうだ、とどきどきしながら計測するともなんと以前と変らない。
3、11以来、ふしぎな抑圧がこの日本では働き続けている。
東京の線量如きで騒ぐとは、これと比較にならない線量の場所に生きる人たちを苦しめる
だけの心ない行為ではないか、と責められているような気がして、口を閉ざしてしまう。
除染の効果の問いは、それに期待する農家のひとたちを踏みにじることになりそうで口にしにくい。
放射能汚染に苦しめられているひとたちに対する「人情」と、目に見えない放射性物質へのおそれと
さぁねどちらを採るかと責め立てられているような気がしてならない。
けれどそうした現状に危機感を覚え、「人情」ではなく「人間としての倫理」を求める人も確実に
増えている。
絶望することはない、希望は、ほら、ここにある、と多くのひとたちが力強く叫びはじめた。
この地道だけどすばらしい変化に、励まされている】=
※津島佑子=読売文学賞はじめ多数の文学賞受賞、太宰治の次女。
厚労省発表によれば、最近の出荷停止食品は次の通りです。
12月14日 ソバ(宮城県)。シイタケ(千葉県)
12月11日 ナメコ(栃木県)
12月6日 イワナ(宮城県)
11月30日 ソバ(岩手県)
11月29日 シイタケ(栃木県)
11月15日 米、大豆(福島県)→野田首相、解散決意
●このような状況になっていることを、マスコミはちらりと報じるだけです。
こうした事態を招いているのは
「風評被害」とか「混乱の責任を持つ気があるか」といった恫喝では?と思う中で
津島佑子さんは「人情と放射能」と題するエッセイを発表してくれました。(『中日新聞』夕刊12/19)。
〔そのエッセイの大要〕
=【文京区の友人宅の放射線量が毎時0、8マイシークロベルト、つまり年間7ミリシーベルトになり、
従来でいえば放射線管理区域に匹敵する値だった。
汚染の拡散は防がなければならない、と厳しく法律で定められており、これは放置しておけないと、
夏になって土を5㌢ほどはぎ取った。
秋になり、さぁどうだ、とどきどきしながら計測するともなんと以前と変らない。
3、11以来、ふしぎな抑圧がこの日本では働き続けている。
東京の線量如きで騒ぐとは、これと比較にならない線量の場所に生きる人たちを苦しめる
だけの心ない行為ではないか、と責められているような気がして、口を閉ざしてしまう。
除染の効果の問いは、それに期待する農家のひとたちを踏みにじることになりそうで口にしにくい。
放射能汚染に苦しめられているひとたちに対する「人情」と、目に見えない放射性物質へのおそれと
さぁねどちらを採るかと責め立てられているような気がしてならない。
けれどそうした現状に危機感を覚え、「人情」ではなく「人間としての倫理」を求める人も確実に
増えている。
絶望することはない、希望は、ほら、ここにある、と多くのひとたちが力強く叫びはじめた。
この地道だけどすばらしい変化に、励まされている】=
※津島佑子=読売文学賞はじめ多数の文学賞受賞、太宰治の次女。