九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

政治的無教養、安倍政権   文科系

2016年05月16日 19時18分33秒 | 国内政治・経済・社会問題

 現日本政権のこんな画策は、批判せずには居られない。立憲主義の修正、否定を図っていることを。

 日本国家だけで1000兆円を越える累積借金をどうしようもなくなったということなのだろうが、憲法による基本的人権保障をどんどん削り始めていると思うのである。

 アベが戦後初めて、国民の基本的人権保障が眼目の憲法に国民の義務をいっぱい書き込むのだそうだ。これが立憲主義の否定に当たることは、ほとんどの憲法学者が反論している通りであろう。

 立憲主義とはこういうものだ。国民の基本的人権を否定しがちな政府というものに対して、国民がこれを守れよと憲法を作って為政者に命じたものが、憲法そのものの最大の柱・立憲主義。こういう憲法の性格上、国民の義務などは書いてないのが当然なのである。ただし、国民の義務の、現憲法の中心である基本的人権保障との関係だけは、基本的人権全般に関わってこう義務付けているのである。
 基本的人権を守るべしという「公共の福祉」に反するような「人権」行使には制限を置いて、「義務としてこの制限は守れよ」というものである。

 さて、こんな憲法に義務ばかりを改めて、無知な蛇足よろしく書き込もうとしているのが、アベ政権。櫻井よし子が憲法学者小林節氏に公開の場所でこれは「無知な蛇足」であると指摘されて顔面蒼白になったという有名な論争点なのである。以上述べてきた立憲主義というものを全く否定するどころか、国の主人公である国民に対して上から目線で憲法に自分らの「国民の義務お説教」を盛り込もうというのである。近代憲法というもの、その立憲主義の全き否定と、ほとんどの憲法学者が理解し、反発するのは、当然の話だろう。

 歴代自民党政権が作った1000兆円の累積国家債務を前にして、国民の基本的人権を削ってきた。その分、国民への義務のお説教で文句を言わせないようにすると、そんな魂胆が丸見えである。
 近代政治伝統に反する、酷い政治方向が出てきたものだ。

 こういう一連のことを考えている時、馳文部大臣のこんな言葉を思い起こしている。
『大学は、その研究が出来ることに関して、国にもっと感謝すべきである』
 税を出している国民に感謝するのは当然だが、時々の政権を担っているものたちに感謝せよと言うならば、とんでもない話だろう。
 馳は意識してこの両方をかけて語っているのだろうが、この場合の力点が「(税に対して)政権に感謝せよ」という方にあるのは明らかである。馬鹿な言葉というよりも、悪辣な言葉だ。なんとなれば、ほんの一時期国民に政権を任されただけの者達が、国家百年の大計を変えても良いというような無知をさえ示しているからである。現文科省の「文科系学部を縮小する大学再編成論」とともに余りにも馬鹿馬鹿しい、近代政治教養の欠如をも示しているのだし。大学文科系学部を減らしても良いという論理のスパンははて、いかほどのもの?

 これは丁度、高村副総裁が愚かにもこう語ったのと同じ理屈とも言える。
『国際政治の現実論から自衛隊を創ったという論理からそのまま、その現実論から集団安保体制を創るのも正しいということになる。現憲法に於いてさえ』
 この論で行くと、「こういう『現実』」が、最低30年ほどは続くと見ていることになろうが、これが正しいという証明はいかに? 30年前どころか半世紀以上も前に自衛隊を創った「現実」とは、当時の「冷戦構造」だったはず。今それはもう存在しないが、今度はどんな「現実」のために、集団安保体制?  

 とにかく、本当に、近代政治的教養がほとんど無い連中である。それでいて国民を先導してやろうというような「上から目線」だけはあるから、呆れる。ソクラテスなら必ずこう言うことだろう。己自身についての自覚がゼロと知る所から全てを初めよ、と。

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「よたよたランナーの手記」(163) 癌病状判明、今後方向   文科系

2016年05月16日 18時07分11秒 | スポーツ

 これを読まれているはずの友人の皆さんに、僕の前立腺癌について標記のことをきちんとお伝えしたい。そして、これから日本でもどんどん増えていくと見られているこの癌への留意点を多くの方々と分かち合いたい。病気とか、まして重い癌とかになったら、ランどころではないという意味も込めてのこと。

 ①僕の前立腺癌の進行度
 現在の前立腺癌進行度表記で言って「T1C、Nゼロ、Mゼロ」というものである。これはそれぞれ、こういう意味だ。『MRI画像でも(極微以下にしか)診断出来ず、「針生体検査」によってだけ確認される初期癌で、所属リンパ節転移はなく、遠隔転移も無し』と。ちょっと古い言い方だと、ステージBとも言うのだそうだ。つまり、血液中の前立腺癌マーカー・PSA値が高いので以前からこれの追跡調査をしてきて早期に見つけた癌と、そういう結果が出たわけだ。
 僕の記録によれば、09年3月から丁度7年間この数字の高さ、変化を追いかけてきたことになるし、12年にも一度針生体検査をやっているそういう結果、賜物ということになった。ほっとし、また、嬉しかったこと!

 ②今後の対策
 2か月ほど毎日通い15~20分かかる放射線治療でも消えていくが、患部切除でも良い。切除は75歳が予後を考えると可能なぎりぎりの年齢だが、放射線よりも4~5年再発率が1割程度低くなる。ただし、一度放射線をやると、やけどのためにもう切除手術は出来なくなる。お応えは6月6日までに決めてきて下さい。

 ③今思うに
 皆さん、特に男性ホルモンが多そうな皆さん、PSA値が少しでも高かったら継続的に追跡していくというのが、今医者が是非にとお勧めするところ。普通の血液検査に注文として付け加えればご自分のこの数値もすぐに調べてくれますし、そしたらあとは半年に一度、いつも5を越えるようだったら3か月に一度ほど調べるようにすればよい。これが4以上10近かったら、3分の1ほど癌が見つかるそうだ。ただ、若者は4でも危ないとか。

 と、こんな訳で、また普通通りに走れます。今日病院へ行く前に走って、1時間9・7キロまで行ったことだし、ラン再開後この3年余の1時間記録10・3キロ越えをまた狙ってみようなどと目論むことも出来るようになったわけです。これがまさに「自由」ということだと、今の実感!

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「よたよたランナーの手記」(162) 癌患者が今日も走っている  文科系

2016年05月15日 00時12分31秒 | スポーツ

 前161回を9日に書いてから、こう走った。全て1時間の走行距離で、9日8・7キロ、12日9・1キロ、14日9・4キロと。この三日で、この間のどさくさから走れなかった日々で落ちた走力の回復がやっとできたと、今日感じられた。前立腺癌の生体検査による癌発見から、全身検査など、さらには初めての喘息発作まで出たどさくさだった。回復できたというのは、次の事による。この三日どんどんスピードを上げてきても、今日14日の疲れが最も少ないと実感するからだ。走る体力が回復してきたということである。これで多分、明日も走れるからまたスピードが上がるだろう。

 さて、癌の方は前回に書いたようにちょっと一安心。だが、全て終えた検査の結果を踏まえた転移などの診断が16日に下るのである。これはもう、まな板の鯉として待つしかないから、僕の生活はこんなふうに普通通りというわけだ。
 7日にはギターの教室発表会にも出たし、今日は僕の「後期高齢者入り」誕生祝い会食会を一族郎党全員でやった。この30年近い行きつけのフランス料理屋さんにおいて。そこには、僕のとっておきのワインを持参させてもらったもの。「ブルゴーニュのシャンベルタン2002年、グラン・クリュ」である。僕が飲んだことがないこと確実のこのクラスになると、いつも飲むピノ・ノアールとは全く違う。さらっとしていて飲みやすいのに、ミネラル分なども含めて力強さにあふれているのである。ピノ・ノアールという葡萄に特有の果実味、香りもまたしっかりあるのに、それらが円やかに溶け合っているという感じ。美味しかったな。幸せだった。
 そして、ラン。明日は10キロにどれだけ近づけるかというところだろう。ちょっと、頑張るぞ!それで、16日の癌治療診断から、今後の方向告知を受けるということだ。

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随筆  「僕のギター、このごろ」   文科系

2016年05月14日 15時50分39秒 | 文芸作品

 定年退職後にギターを習い始めて、10年目にして初めて発表会なるものに出たのが4年前。そして今年の発表会は4回目。易しい2重奏、ヘンデルの「サラバンド」を先生とやって、独奏がタレガの「エンディーチャとオレムス」とマニュエル・ポンセの「スケルティーノ・メヒカーノ」。前者はまー「僕の表現、『音楽』」をよく出すことができて上手く行ったが、後者がちょっと雑な感じになったのはどうもやはり僕の腕には余る曲ということだろう。ただ、4回目にして初めて指が一度も震えなかったのには驚いたし、そもそもとても嬉しかった。長年の癖である右手薬指と左手小指の悪癖を直したことが自信になったのかも知れない。

 左小指はバネのように大きく動く癖、右薬指は弾き方の微妙な不安定さなのだが、一人習い時代に身についてしまったこんな根深い悪癖を我ながらよく直せたものだと思う。年寄りはただでさえ不測のミスが増えるものだから、規則的なミスを生む悪癖だけはどうしても直したかったのである。悪癖を直すということは、それに関わる全ての部分が弾きやすくなるということ。その成果はなかなか絶大だったと、今日々よーく分かるのである。長年の悪癖を直すということは大変な苦労だが、一つの質的変化、前進と痛感している。こんな心境からなのだろうが、練習が楽しくなって、1日3時間ほど弾いている。それでも身体をどこも痛めないのは、有酸素運動に強いランナーの役得というものだろう。

 先週土曜日のこの発表会以降は、セゴビア編集「ソルのプレリュード20曲集」の第16番をやっている。これはさほど難しくないから今度上がる見込みだが、次の18番は難しそうだ(だいだい大好きな17番は前からずっと弾き込んできて、少しスピードを落とせば人前でも、旋律をしっかり響かせつつ弾けるようになっている)。ただ、この18番は結構よい曲で熱を入れる価値が高いと感じている。13、14番あたりと同じほど好きになりそうだ。

 

 

 

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本当なの?  らくせき・愛知自民を落とそう

2016年05月13日 15時56分57秒 | Weblog

東京オリンピックをめぐって、招致委員側による巨額「裏金」疑惑を

英紙「ガーディアン」が報じたという。

招致委員会は、国際陸上競技連盟(IAAF)のラミネ・ディアク元会長の息子、

パパマッサタ・ディアク氏が関係するシンガポールの会社の口座に、

総額、約1億6千万円を支払っていた疑いがあるとか。

すでにフランスの検察当局が捜査に乗り出しているという。

どこか報道しているのかな?

 

 

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今、人類史に対する国連の急務  文科系

2016年05月13日 07時20分32秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

  こんなコメントを書いた。世界にあふれる恒常的失業者の群れと言い、食えなくて危険な国からの民族大移動のような難民の方々の逃亡と言い、他方で、パナマ文書に示された税も納めないマネーゲーム主たちと言う、これら「一連の問題」はもはや人類に一刻の猶予も許されないものとなっていると愚考する。

『こんな夢想をする (文科系)2016-05-10 16:17:01
 こんな夢想をする。
 20世紀になって、世界史上初めて戦争違法化を実現するために国連が出来たのは周知の事実。世界のどの命も尊いという思想が生まれ、広がったからだろう。
 今は失業者を無くすこと、8時間労働制の改善などが、世界的に希求される時代なのではないか。このために、大国金融の横暴を抑えることが必要、急務となっているのではないか。ちょうど、戦争違法化のために国連を作って好戦大国の横暴を抑えなければならなかったように。 
 今の失業者や不安定雇用者は、各国政府だけではどうしようもなくなっている。マネーゲームに対して国境がどんどん無くなっているからだ。』

 人間の一生で最も大切なものは命。次に大切なものは間違いなくこれだ。自分で食っていけること、家族を食わせられること。前者の命を大量に損なう国家総力戦争を止めるために、人類は20世紀になって初めて戦争違法化を実現すべく国際連盟を作った。戦争違法化が世界組織でしか進められない性質のものだからだろう。

 現代世界の職業の問題も戦争と同じで、世界組織だけが改善できるというギリギリの緊急課題になっているのではないか。南欧、アフリカ、アジアの恒常的失業者群。日米などで急増している不安定雇用者。世界にこれだけ失業者、不安定雇用者があふれているのに、そもそも200年前に着手された8時間労働制がなぜ変えられないのか。これらの問題全ての原因が株価資本主義、マネーゲームにあることも明らかになっている。株価資本主義の主人公は短期投資、短期金回しであって、人の職業などは作り出せないどころか、これをどんどん減らすことによって肥え太っていこうという存在だ。

 この超格差世界の大金持ちたちが、買い上げているいくつかの大国家を通じて、上のような国連論議を妨げているとしか愚考できないのである。

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「国家がなくなる」さらに続き  文科系

2016年05月12日 12時55分48秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 「国家がなくなる」の続きの続き・・・・ドイツまでが軍拡!  文科系

 この間、マネーゲーム、株価資本主義によって国家がなくなる様をたびたびエントリーしてきた。国家が存在はしても国家財政がなくて実質機能を果たせなくなるということもふくめてのことだ。この点では日米も同じ。それぞれ8000兆円だとか1000兆円とかの累積赤字があってなお軍拡を続けるというのでは、基本的人権保障などはもっともっとどんどん絵に描いた餅になっていくはずだ。

 株価資本主義が株価や通貨の操作などを通じて世界から金を奪ってきた上に、パナマ文書などにあるようにどこにも税を払わないからこうなってきた。発展途上国からさえ20兆円だかの脱税が見つけられたという。何という世界なのだろう!
 80年代は経済成長を世界に誇っていた南欧諸国が、今は若者を中心とした恒常的失業者の大軍である。リーマンショックが最も猛威を振るった地域であった。かくしてこんな私的な体験にも驚くことになる。スペインワインの「グラン・レゼルバ」が、千円を切って買えるという有様。それも、2008年から取っておかれたもの、国内では売れぬから外貨稼ぎで超安くと言うことなのだろうが、気の毒になってどんどん買ってきた。美味しいのである。
 「アラブの春」が北アフリカ諸国家をがたがたにした。イラク戦争とアメリカによるシリア内戦工作からイスラム国が出現して、西アジアと北アフリカなどに猛威を振るっている。そしてこれら地域の国々から、もの凄い数の難民が近隣諸国や西欧に流れこんでいく。

 こういう背景もあってのことだが、こんな哀しいニュースが流れた。ドイツが軍拡を始めたという話だ。
 東西統一後のドイツにあった60万近い軍隊がその後どんどん減らされてきて18万ほどになったのだが、ついに転換して、増員を決定したという。7年間で7000人ほど増やすようだ。テロ対策や難民救済が目的らしい。

 世界の上位62人の大富豪の資産が、世界の下位半分のそれを越えるに至った超格差! これらの大金持ちにはまた、税を払わない人も多いという。日米などでは、その金で「政治を買っている」のだろう。強欲が国家を壊し、その混乱に対して、カネのある国は防衛的軍拡に励まざるを得ないとは、二重三重の人類不幸というべきだろう。食えない人々の人心荒廃を伴って、世界がどんどん地獄になっているのだ。

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「国家がなくなる」の続き  文科系

2016年05月11日 12時34分55秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 この間、マネーゲーム、株価資本主義によって国家がなくなる様をよくエントリーしてきた。日本の大企業がいかに外資に売り渡されているかも含めて。この株価資本主義の世界的張本人たちはとっくに国家などから超越しているらしく、いかに脱税に励んでいるかという「パナマ文書」問題をも絡めて論じてきた。これだけの超格差世界で大法人の脱税が合法になれば、国庫などどこも借金だらけになる理屈。そしたら、近代国家が守るべき国民の基本的人権など絵に描いた餅になるだろうと、そんな風にも問題を展開してきた。

 そんな折、中日新聞夕刊に、まさに以上のことに関連すると思われる極めて深刻な世界情報記事が載っていた。「メディア観望」という連載に、こんな見出しで、書き出しはこうだ。
『国境越えるニート対策』
『世界では、職にも就かず学校にも通わない若者「ニート」の対策が大きなテーマになっている。国連は「持続可能な開発目標」(SDGs)にニートの削減目標を盛り込んだ。さらに、20か国・地域(G20)労働雇用相会合(2015年9月)では、25年までにニートなど労働市場から永久に取り残される可能性がある若者を15%削減するという数値目標を合意した』
  この記述はあきらかに、このブログでずっと問題にしてきた南欧、アフリカ、アジアなどの若年失業者問題を、国連が世界的深刻さで捉えているというものだ。あたりまえだろう、人間の労働というのは、諸国民の最大の権利でも義務でもあるもの。これが上手く行かないならば人間そのものが自立できず、幸せな国など成り立つはずがないからである。

 さて、この世界的なニート削減問題について日本政府が極めて消極的であるというのが、この記事の最大の主旨なのである。
『だが、この合意を報じた日本のメディアは、ほとんどない。しかも、数値目標設置に対して日本政府が「適切でない」と発言し、消極的だったことも知られていない』
 
 関連して言えば、日本の識字率は高く、ニート率は世界有数の低さであるとあった。だが記者は言う。日本のニート率が低ければこれに無関心ということでよいのだろうか、と。パナマ文書関連でも、途上国のお金も20兆円近く隠されていたと報道された。途上国からこれだけのカネが流出するというのは、ただでさえ弱い国家機能が税収減によってさらに低下したということだ。このような問題に無関心な日本政府って、世界の最弱者を無視しているという意味で、実に恥ずかしい態度ではないか。しかもこれは、回り回って世界の有効需要がどんどん減っていき、世界経済の好循環を著しく損なうことにもなっていく問題なのだ。

 なお、この記事の一つの柱としても書いてあったが、若者がその人生に希望を見いだせない失業者問題は、国際テロの温床という側面もある。こうして、世界の失業者を放置するほどに、先進国は軍事強化に励まざるを得ないということになるのだろう。安倍政権は、そんな前提で国際政治構想を考えているのだろうか。だとすれば、世界の失業者放置と集団安保体制強化は、変に辻褄が合う。アメリカの金持ちムラにおける、私的警護体制作りと同じ発想なのかな。

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新聞の片隅に載ったニュースから(229)   大西五郎

2016年05月10日 15時44分46秒 | Weblog

不振で廃刊 英の新・全国紙 女性ら取り込み狙いわずか2カ月で挫折16.5.9 毎日新聞)

 【ロンドン=小嶋麻友美】英国で2月末に創刊された全国紙ニュー・デーが、販売不振のため6日に廃刊となった。デジタル化が進む中、紙の新聞だけを発行する異例の挑戦はわずか2カ月ほどで頓挫。ネット社会での新聞の苦境を再認識させる結果になった。

 ニュー・デーは少ないページ数と低価格を武器に、女性を中心に新聞離れした層の取り込みを狙った。

 多忙な生活リズムにあわせて一般ニュースを簡素化し、独自の明るい話題を提供。政治的中立を貫き、読者との双方向性を重視するなどの斬新さをアピールしていた。

 発行元は「多くの高い評価を受けたが、発行部数は予想を下回った」と説明。英メディアによると、目標20万部に対し、3万~4万部と低迷した。

 3月末で発行をやめて電子版だけになった「インディペンデント」のアモル・ラジャン編集長は、ニュー・デーの取組について「ユニークだが、魅力的ではなかった」と指摘。有名コラムニスト、ジョン・ガッパー氏は、新たな無料紙が成功していることを挙げ「たとえ市場が下向きでも、実験的に新聞を発行するという考え自体は評価したい」とした。

 □――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

 イギリス全体の新聞発行部数は2012年の1,0737千部から13年には985万2千部に、14年には982万部と減り続けています。新聞の経営が不振なのは一部の国を除いて万国共通で、国全体の発行部数が2012年から14年にかけてアメリカは43433千→40712千→4042万部に、フランスも6841千→653万→6324千などとなっています。日本も47778千→46999千→45363千となっています。(例外的にインドは19695万→22433万→26429万)

日本の新聞普及率(発行部数÷世帯数)は、東京都が0.75、大阪府0.83、愛知県0.85で、新聞を購読していない家庭もかなりあります。一方世帯当り1部以上は富山県(1.07)群馬県(1.06部)、奈良県(1.05)、富山県、山形県(1.03)などとなっています。

新聞への接触度は全体平均(朝刊で)26.1分ですが、年代別に差があります。1519歳が平均10.4分で最も少なく、2012.7分、3016.7分、4019.6分と年齢が高くなると新聞を読む時間が長くなり、70代が最も長くて40.8分です。

新聞の経営にとっての強敵はインターネットなど新しいメディアで、新聞に投下される広告費が2012年→2014年は6242億円→6170億円→6057億円と年々減っているのに、インターネット広告は8680億円(前年比107.7%)→9381億円(108.1%)→10519億円(112.1%)です。

最近は新聞もデジタル化して、簡単な記事は(紙の)新聞に載せますが、詳しい解説などは別料金を払ったデジタル会員がインターネットを通じて読めるようにしたり(朝日新聞など)、契約した会員に速報をインターネット上で表示する(中日プラス)などの読者獲得と収入を増やす手法を駆使しています。(データは日本新聞協会発行の「日本新聞年鑑2016年版」によりました。)

                                    大西 五郎

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「国家がなくなる時代」  文科系

2016年05月10日 11時50分25秒 | Weblog

別のエントエリーで、こう書いた。この現象が世界に溢れていて、これが世界に無数の不幸を作っているのではないか。

 『このような『国家がなくなる時代』では、一般ピープルの基本的人権は誰が守ってくれるのだろう。中小国では日本よりも外資が遙かに容易に入れて、かつ自由に動けるはずなのだ・・・。
 国連のような所の役割強化が新たにますます必要になってきているのではないか。これがないと、諸国家が国民の基本的人権を守るべきとされた「公共」という仕組みそのものが地上からどんどん消えていくのではないか? これを守りたいと思っても税収がないと、カネはみんな世界の脱税法人が持って行ってしまったと、そんな時代になったのだろう。』

 先ず南欧、アジアの恒常的失業者の群。これが特に、未来を担う若者に多いこと。南欧と言えば、イタリア、スペイン、ギリシャ、ポルトガルの失業者が世界金融マネーゲームによって生み出された側面は誰も否定できないはずだ。これらの国々は1980年代には世界経済の希望の星のように観られていたのである。その時のカネ、力は一体どこへ行ってしまったのか? 次いで、難民。あれは、西アジアや北アフリカ諸国家が全く機能していないことの現れとも言えよう。北アフリカ諸国家と言えば「アラブの春」があるのだし、西アジアは言わずと知れたアメリカの仕業。イラク戦争とシリア内戦画策によるものだ。この世界、一体どこへ行ってしまうのだろうか。 

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マスコミの力の源泉は・・・  らくせき・愛知自民を落とそう

2016年05月09日 09時25分47秒 | Weblog

北朝鮮に招待された世界のマスコミ人。

肝心の取材は出来ぬまま、毎日のように北朝鮮のPRのような

ニュースを流し続けています。

マスコミの力のよって来たるところは国民の知る権利にあることを

改めて思い知らされる出来事です。

結果的に北朝鮮政府に利用されただけに終わりそうな感じ・・・

 

 

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日本を売り渡して、「日本を取り戻す」?  文科系

2016年05月09日 09時03分52秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 今、「日本病 長期衰退のダイナミクス」という本を読んでいる。岩波新書の本で、経済学者の金子勝と、東京大学アイソトープ総合センター長兼東京大学先端科学技術研究センター教授と肩書きがある児玉龍彦との共著である。この本はいずれ全体的にご紹介する積もりだが、今日は表題のことを、日本大企業の外国人株主保有比率でもって示してみたい。予想はしていたものの、この本を読み進んで僕が驚いた部分である。このまえに、この事自身が安倍政権の経済目標すべてにとって持つ大きな意味を少々。

 アベノミクスが失敗したことは今や明白である。物価目標2%は達成時期をどんどん遅らせてもまったく目処が立たず、賃金に至ってはこの本が出来る半年前の2015年6月まで実質賃金指数は26か月連続でマイナスになっていると言う。
 この政権が唯一「自負する」所、それが株価なのであって、当ブログ拙稿でもこれを、株価資本主義と揶揄してきたところだ。賃金も上がらない株価高どころか、トリクルダウン説が嘘と分かったように内部留保がどれだけ増えてもその分賃金が下がっているという現実があるとは、ここで何度も述べてきたこと。年金基金などをどれだけ注ぎ込んでも一般国民には一切意味がなかったということなのである。この株価高はそれだけではなく、実は、「日本売り」を示しているというそのことが、この本第2章に出てくるのである。安倍政権の「官製相場」を外国人投資家がいかに食い物にしてきたかというそのことが示されているのである。

『外国人株主の保有比率は小泉政権期に飛躍的に伸びて20%台に乗った』
『アベノミクスがスタートしてからは30%を超え、2014年度では31・7%に達した。売買に占める外国人シェアは60%を超えており、日本の株式市場は外国人投資家に席巻されている。「官製相場」が外国人投資家の格好の餌食になるのは、日銀や年金基金の介入で相場を読んで、吊り上げては売る利食いが比較的容易だからである』
 そこから、外国人保有比率が30%以上とされた「外資系企業」が問題になっていく訳だが、この本に例示されている外国人保有率が4割を超える企業名を示してみよう。
『金融機関では、三井住友FG、りそなホールディングス、第一生命、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、不動産建設では三井不動産、三菱地所、製造業では日産自動車、スズキ、コマツ、日立製作所、ソニー、ファナック、栗田工業、オムロン、住友重機、村田製作所、任天堂、コニカミノルタ、中外製薬、アステラス製薬、その他にもオリックスやセコムなどが・・・・。』

 これを観ていて、僕は改めてこんなことを考え込んでいた。
 日本という国の賃金が下がっても死守してきたと言えるような株高が、一体どれだけ国民のためになってきたのだろうか。トリクルダウンはないのだし、法人減税とか「ケイマン脱税」とかのメリットは享受しているのだろうしというわけで、こんな他の全てを犠牲にしたような株高にどれでけの意味があるのかということだ。企業純益の4割を株主還元として受け取っているこれらの会社は日本国民に何を返してくれているのだろう。一般国民はどこまで行っても国民なのだが、外資はその国民の利益をどう考えてくれるのだろうか? 彼らにとっては日本国家は利用するものでしかないはずだが・・・。
 このような『国家がなくなる時代』では、一般ピープルの基本的人権は誰が守ってくれるのだろう。中小国では日本よりも外資が遙かに容易に入れて、かつ自由に動けるはずなのだ・・・。
 国連のような所の役割強化が新たにますます必要になってきているのではないか。これがないと、諸国家が国民の基本的人権を守るべきとされた「公共」という仕組みそのものが地上からどんどん消えていくのではないか? これを守りたいと思っても税収がないと、カネはみんな世界の脱税法人が持って行ってしまったと、そんな時代になったのだろう。国家累積赤字がアメリカ8000兆円とか、日本1000兆円とかいうのは、そんな奈落の底への最終段階の一里塚と観ることが出来るのである。それでも日米ともに軍需、軍拡を続けるというのは、「こういう国」だから敵が多くなると、そう考えているとしか思えないのである。

 とにかく、資本の世界的自由だけがあって、その力に押されて国民の基本的人権がどんどん消えていく時代だと、改めてそんな気がした。そして、安倍政権についてこんなことも訝っていた。
「これだけ企業(職場)を外資に売り渡しておいて、その背後でこれだけの『日本を取り戻す』って、こんなナショナリズムの称揚って、一体何のつもりか? 経済を売り渡した分、頭は日本人でって、例え一時成功したとしても持続不可能な、幻想というものだろう!」

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「よたよたランナーの手記」(161) 癌の重要知識一つ  文科系

2016年05月09日 06時35分41秒 | スポーツ

 前立腺癌が告げられてから、転移などをあれこれと色々心配したりしたこともあって、流石に少々ランが遠のいていた。前回を21日にここに書いた20日9・2キロから以降は、こんなふうだ。22日9・6キロ。その翌日に風邪症状から丁度1週間分休みで、次が30日の8・7キロ。そして5月4日には鶴舞公園まで行って、そのグランドを12周して帰ってきた。こう書いてみることによって半月を振り返ると、流石に走力低下が心配になる間遠さだと改めて気付く。

 この間に上記「風邪症状」について癌との関係でかなり心配、不安で落ち込んでいた。だけど、以下の理由から安心できるようになった。そんな出来事、心境があったから、これを記しておく。

 まず、医者から(風邪ではなく)アレルギー症状だろうと診断されて、喘息用の簡易吸入薬剤器と抗アレルギー薬の処方が出された。これによって症状が全て治まったのには、自分でもとても驚いたもの。なんせ、この年まで何かのアレルギーがあるとは診断されたことはあるが、喘息(的な症状)などは一度もなかったからである。これで、「この症状」と癌とを結びつけていた悩みはいったんは去ったのだった。そして同時に、次のような知識も医者である兄から入ってきた。
 
 癌というのは、癌の本家箇所の性質をそのまま受け継ぐものであって、前立腺癌はどうもノロマということである。また、前立腺癌自身は他から移ってくる箇所ではなく、これは本家以外ではあり得ないとのこと。合わせるとつまり、こういうことになるようだ。本体自身がノロマな前立腺癌が転移していたとしても、薬(注射)がよく効くのだそうだ。癌本体の処置は不可欠にしても、ということであった。「大元がノロマな癌は、どこへ移ってもノロマ」って、医者にとっては実にありふれた常識とのことだったが、僕には全く想像も付かぬ知識であって、かなりほっとしたのだった。まだまだ楽しみたいことが多いからである。ランもギターも同人誌も。そして、それら以上に、大好きな孫のハーちゃんについてもう少し大きくなるまでを見届けたいという気持ちがどれだけ大きいかも発見できた。このようにまだまだ活動年齢まっただ中にある人生が、やっぱりまだ名残惜しいのである。7日のギター発表会も3曲中2曲は良い出来でもあったことだし。過去(4回の発表会で)最も良い出来だったと、複数の人が告げてくれたもの。日々微々たるものではあるにしてもまだまだ上達しているということなのだ。幸せなことである。

 さて、前立腺癌の転移諸検査結果を全て終えたわけで、その結果からの今後方針の診断まで、少なくとも2日おき以上では走っておこう。改めてそんな決意をしたところだ。

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ハリルジャパン(68)本田圭佑の今に・・・  文科系

2016年05月08日 17時18分12秒 | スポーツ

 誇る訳ではないが、本田圭佑の現在地は僕がここで予言していた通りになってしまった。その上に、今度はトルコ辺りに行くのか、それとも選手生活をもう終えるのかも知れない。ここで僕は当時ロシアにいた本田圭佑について何回もこう言い続けてきたからである。
「もう長くはない貴重な選手生活をミランへ行って浪費するな。今のミランはすっかり落ちぶれて、昔の面影はない。人間そのものが卑しい会長が、すっかり駄目なチームにしてしまった。そんなミランへは、絶対に行くな」

 彼の「複雑な実力」の高さから見たら、ミランへ行っても何も良い事はない、イングランドかドイツへ今の君なら行けるのだから、それでチャンピオンズリーグの君が見られると思い続け、言い続けてきたのだった。初めが13年1月11日の当ブログ・エントリー。それから7月7日、8月5日。それでもこの年12月のチェスカ・モスクワ契約満了を待って移籍金なしで、君はミランへ行ってしまった。そのころ世界1位にもなったオランダで、そのちょっと前に2部とはいえMVPになった君である。最低の選手晩年を過ごすこと確実なミランを、なんで選んだのだろう? 僕には、不思議で仕方なかったのである。その後のことは皆さんご存知の通りである。

 本当に残念だった。同年代の岡崎や、さらに香川の大成功を見るに付けて、総合的能力は彼らよりも高く、同じような頭脳を持った本田圭佑のミラン時代が悔しくて仕方ないのである。
 この上はグァルディオラのように、晩年の行く先でサッカーマネージを学んで欲しい。バルサ時代を終えた彼は、イタリア、カタール、メキシコと、アジアや米大陸にまで足を伸ばして、サッカー知見を高めたのだった。このことが、就任後すぐに世界的名監督になるという離れ業に繋がっている。そして、君の頭脳と能力を、日本サッカー発展に捧げようと思えば、グァルディオラのようなことが出来るかも知れないと僕は期待するのである。
 ただし、ミラン時代の君は終始立派だったと申し上げておきたい。移籍金ゼロで取った君を出来るだけ高く他所へ売りたいという魂胆だけが丸見えのミラン数々の行為に対して、岡崎と同様の忠誠を尽くして来たと僕は観てきた。本当にご苦労様と改めて申し上げたい。

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最近、不思議に感じたこと  らくせき・愛知自民を落とそう

2016年05月07日 10時22分00秒 | Weblog

18歳から選挙権をあげましょうということになって學校で戸惑いがあるという報道があります。

政治的な出来事を公平に取り上げるのに、そんな困難があるのでしょうか?

あんなにデベートを学んできたはずでしょう?

 

 

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