路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説①】:訪日外国人の激減 新たな観光モデル作ろう

2020-05-25 02:01:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説①】:訪日外国人の激減 新たな観光モデル作ろう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:訪日外国人の激減 新たな観光モデル作ろう 

 新型コロナウイルスの感染拡大で、4月の訪日外国人が初めて3000人を割り込んだ。政府は2020年に4000万人の外国人旅行者を受け入れる目標を掲げるが、実現は不可能だ。インバウンド政策は見直しを迫られよう。

 政府は現在、感染封じ込めのため、100カ国・地域からの入国を拒否している。水際対策の緩和は、世界的なコロナ禍の収束にあわせて慎重に進めるべきだ。

 海外旅行の本格的な再開は、ワクチンや治療薬が開発されてからになるだろう。その後も旅行を控える動きが続く可能性がある。需要の長期低迷やニーズの変化への対応が不可欠だ。

 例えば、高い水準の衛生環境を求める旅行者は増えるはずだ。感染リスクを抑えるために、宿泊施設には、食事のビュッフェ形式を避けたり、浴場の入場者数を制限したりといった対応が求められる。消毒の徹底も欠かせない。

 採算との兼ね合いが難しいが、安心して旅行を楽しむ「日本発」のモデルを提案してほしい。

 業界団体はこうした対策をガイドラインにまとめた。外国人旅行客に理解してもらうには、多言語表記やピクトグラム(絵文字)の活用を広げることが有効だ。

 観光客が増えて騒音などが問題になるオーバーツーリズムを解消する契機にもしたい。

 世界文化遺産の岐阜県・白川郷では昨年、一部の見学を予約制にし、混雑を緩和することができた。他者と適切な距離を保つことにもつながる。

 携帯端末で混雑状況を把握し、すいている観光地に誘導するサービスの活用も進めるべきだ。

 感染が収束しても、訪日外国人を迎える環境が整うまでは、国内旅行を徐々に回復させながら観光産業を支えることになるだろう。

 政府は今年度補正予算に旅行需要喚起の事業費を計上した。ただ、急に拡大すると観光地が混雑し、感染リスクが高まりかねない。

 観光客が一時期に集中するのを避けるためにも、企業や官庁は働き方を見直し、従業員が休みを分散して取れるようにしてほしい。

 年間を通して需要が一定になれば、収益改善にもつながる。コロナ後の社会の変化を展望し、観光産業を強化する改革が必要だ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年05月25日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:自衛隊に宇宙部隊発足 軍事空間にせぬ歯止めを

2020-05-25 02:01:40 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説②】:自衛隊に宇宙部隊発足 軍事空間にせぬ歯止めを

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:自衛隊に宇宙部隊発足 軍事空間にせぬ歯止めを

 自衛隊で宇宙を専門にする初めての部隊「宇宙作戦隊」が発足した。宇宙ごみや他国の人工衛星が日本の人工衛星に衝突しないように監視するのが主な任務だ。

 人工衛星は、全地球測位システム(GPS)や気象観測、防災無線など幅広い分野で日常生活を支えている。この基盤が損なわれれば、影響は広範囲に及ぶ。

 作戦隊は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米軍と情報を共有しながら監視活動を行う。人員を拡充し、将来的には防衛を目的に他国の衛星の通信を電磁波で妨害する技術も研究するという。

 活動がさらに拡大されれば、日本が掲げる「平和利用」の原則を逸脱する可能性が出てくる。

 日本は1969年に宇宙利用を「平和目的に限る」とする決議を国会で採択し、科学技術・研究開発を中心に進めてきた。これを2008年に制定された宇宙基本法で転換した。「平和目的」の解釈を「非軍事」から「非侵略」に変え、防衛利用を認めた。

 宇宙空間では、米国と中国、ロシアが覇権争いをしており、緊張が高まっている。他国部隊の動向把握やミサイル発射の探知など、現代の軍事活動は人工衛星に大きく依存しているからだ。

 中国は、07年に地上からのミサイルで自国の衛星を破壊する実験に成功した。他国の衛星を捕獲・破壊する「キラー衛星」などの開発も進めているという。米国は宇宙空間を「新たな戦闘領域」と位置づけ、昨年には陸海空軍などとは別に「宇宙軍」を創設した。

 安倍晋三首相は「航空宇宙自衛隊への進化も夢物語ではない」と語り、作戦隊の活動拡大に前のめりだ。

 しかし、憲法や専守防衛という基本政策との整合性を巡る議論は不十分である。日本の衛星が攻撃された時に何ができ、何ができないかという整理もこれからだ。

 河野太郎防衛相は、米国などの衛星が攻撃された場合、集団的自衛権行使の対象になり得るとの認識を示している。法的な整理と歯止めの議論が急務だ。

 宇宙空間に関する国際的なルールが十分整備されていないのも問題だ。平和利用の原則に基づき、軍事化にブレーキをかける仕組み作りを日本は促していくべきだ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年05月25日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【余禄】:都市封鎖をせず、欧米各国と一線を画したスウェーデンの…

2020-05-25 02:01:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【余禄】:都市封鎖をせず、欧米各国と一線を画したスウェーデンの…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:都市封鎖をせず、欧米各国と一線を画したスウェーデンの…

 都市封鎖をせず、欧米各国と一線を画したスウェーデンの新型コロナウイルス対策。「まるでパラレルワールド(並行世界)ですね」。米テレビ局の記者がこう評していたと聞いて、思い出した話がある▲ブラジル人ジャーナリストのクラウディア・ワリンさんが著書で描いた、スウェーデンの政治家たちの日常生活だ。日本でも昨年末、「あなたの知らない政治家の世界 スウェーデンに学ぶ民主主義」(アップルヤード和美訳、新評論)のタイトルで出版された▲本によれば、この国の国会議員は、個人秘書を持たない。通勤には車ではなく電車を使う。議員会館や議員宿舎は驚くほど質素で狭い。ほかにも、自宅の掃除やワイシャツのアイロンがけ自慢をする元首相たち、高級ブランドバッグを持っていて非難を浴び手放すことになった議員……。ぜいたくや特権とは縁のない、まるで別世界だ▲スウェーデン在住が長かった友人によると、「ここでは政治家は一般の人と同じということが重要な要件。人の上に立つような特別な存在では政治家としてやっていけない」という▲ひるがえって日本の国会。新型コロナの感染拡大を受け、国会議員の給与を2割削減する法律が通った。月約26万円減って103万円余に。減額してもなお、かなりの高額だ。それが即悪いわけではないが、一般の人の生活実感を理解した働きをしているのかは気になる▲スウェーデンのコロナ対策は賛否両論があるが、政治家の世界は少しうらやましい気がする。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2020年05月25日  02:04:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【クローズアップ2020】:コロナワクチン先陣争い 米中、巨費投じ 透ける「自国ファースト」

2020-05-25 02:01:20 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【クローズアップ2020】:コロナワクチン先陣争い 米中、巨費投じ 透ける「自国ファースト」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【クローズアップ2020】:コロナワクチン先陣争い 米中、巨費投じ 透ける「自国ファースト」

 新型コロナウイルス感染収束に向けた切り札となるワクチンの開発や供給の国際競争が、米中を中心に激しさを増している。早期の開発は経済の復興に不可欠だが、安全性や有効性の確認が軽視される懸念もある。

※新型コロナウイルス感染症の主なワクチン開発

 「(開発競争で)最初にゴールした国が最初に経済とグローバルな影響力を回復する」。米食品医薬品局(FDA)のゴットリーブ元長官は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルへの寄稿で強調した。同氏は開発に成功した国は自国民への接種を優先し、供給体制で国際協力があっても世界全体に必要量が行き渡るには数年かかると推測する。

 世界保健機関(WHO)の集計によると、世界では124のワクチン候補の研究が進み、10種類がヒトを対象にした臨床試験(治験)の段階に入っている。主導権を争うのは米国と中国だ。

 ※:「ご登録日から1カ月間は100円」 いますぐ登録して、続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【クローズアップ2020】  2020年05月25日  02:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2020年05月23日 今日は?】:築地の「国立がんセンター」が診療開始

2020-05-25 00:04:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2020年05月23日 今日は?】:築地の「国立がんセンター」が診療開始

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2020年05月23日 今日は?】:築地の「国立がんセンター」が診療開始

 ◆5月23日=今日はどんな日

  カンヌ映画祭で黒沢明監督「影武者」が最優秀のパルムドール獲得(1980)

 

   ◆出来事

  ▼東京・築地の「国立がんセンター」が診療開始(1962)▼初の国連軍縮特別総会がニューヨークの国連本部で開催(1978)

 ◆誕生日

  ▼根本要(57年=スターダスト・レビュー)▼仁支川峰子(58年=歌手)▼三田友梨佳(87年=フジテレビアナウンサー)

フジテレビ三田友梨佳アナウンサー(2018年7月11日撮影)         フジテレビ三田友梨佳アナウンサー(2018年7月11日撮影)

 ▼夏菜(89年=女優)▼竹下健人(93年=俳優)▼梅本静香(93年=女優)▼新谷野々花(04年=STU48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2020年05月23日  00:01:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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