路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【余禄】:米国が国内総生産(GDP)を初めて発表したのは…

2022-01-31 02:04:30 | 【統計データー・GDP(国内総生産)・国民経済計算・行政サービスのデジタル化】

【余禄】:米国が国内総生産(GDP)を初めて発表したのは…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:米国が国内総生産(GDP)を初めて発表したのは…

 米国が国内総生産(GDP)を初めて発表したのは今から80年前の1942年だった。国の豊かさを表す指標として世界に広まったが、米政府が使い始めたのは戦争遂行に必要な国力を把握するためだ。考案した学者も「国民の福祉はほとんど測れない」と認めていた

 ▲ロバート・ケネディ元米司法長官の演説が問題点を指摘している。「数字には大気を汚す経済活動も核弾頭も含まれる。けれども子どもたちの健康や教育の質は測れない。夫婦の絆の強さや私たちの思いやり、国への深い愛情も」

 ▲岸田文雄政権は「日本のGDPは2022年度に戦後最大になる」と強気の予測を示している。だが「戦後最大のGDP」を目標にしたアベノミクスが成長と効率を優先した結果、コロナ禍で格差や孤立があらわになった

 ▲福井県立大准教授の高野翔さん(38)はヒマラヤの小国ブータンで「国民総幸福量」という指標の調査に加わった時の驚きが忘れられない。小さな村で若い男性に「病気になった時に頼れる人は何人いますか」と尋ねたら、当たり前のように「50人ぐらいですね」と答えが返ってきた

 ▲生活水準だけでなく、地域のつながりや自然環境にも配慮したものだ。高野さんは「人と人の支え合いというGDPに含まれない価値がとても大事にされている」と語る

 ▲格差や孤立は各国が抱える課題だ。岸田首相は「新しい資本主義で世界をリードする」と強調する。ならばGDPの欠点を補う指標作りに率先して取り組んではどうか。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2022年01月31日  02:04:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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