【G7広島サミット】：原爆資料館では40分間滞在 夕焼けの厳島神社では記念撮影も

【G7広島サミット】：原爆資料館では40分間滞在　夕焼けの厳島神社では記念撮影も

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【G7広島サミット】：原爆資料館では40分間滞在　夕焼けの厳島神社では記念撮影も　

　最大級の厳戒警備の中で19日、先進7カ国首脳会議（G7広島サミット）が開幕した。議長を務める岸田文雄首相と裕子夫人が平和記念公園でバイデン米大統領ら各国首脳を個別に出迎え、原爆資料館を視察した。核兵器を保有する米英仏の3カ国を含めたG7首脳がそろって原爆資料館を訪れるのは史上初。1945年8月6日、人類初の原爆投下で焦土と化した地元広島で岸田氏は18日、「世界に向けてG7の平和へのコミットメントを力強く発信していきたい」と語った。

　　世界遺産・厳島神社を訪問し、集合写真に納まる、左からEUのミシェル大統領、イタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相、フランスのマクロン大統領、岸田首相、バイデン米大統領、ドイツのショルツ首相、英国のスナク首相、EUのフォンデアライエン欧州委員長（代表撮影）

　原爆資料館では岸田氏自ら壮絶な被害を伝える写真や展示物を説明し、バイデン米大統領、英国のスナク首相、フランスのマクロン大統領らは約40分間滞在し、記帳した。2016年5月の伊勢志摩サミットで来日した当時のオバマ米大統領が初めて米大統領として同館を訪れた際の滞在は約10分間だった。各首脳らは館内で被爆者で広島市在住の小倉桂子さん（85）と面会し、公園内の原爆慰霊碑に献花、黙とうをささげ、園内で桜（ソメイヨシノ）の植樹を行った。

　広島市内は全国から約2万4000人の警察官、機動隊員が動員され、至る所に警察官が立ち並ぶ、物々しさ。市内全域は大規模な交通規制で高速道路や一般道で通行止め区間があり、市内の公立校の一部は臨時休校、路線バスや路面電車は運休、減便となるなど市民生活に影響が出ている。

　午後からの討議では法の支配に基づく国際秩序の堅持や世界経済、ロシアのウクライナ侵攻などが討議された。首脳らは午後6時すぎから宮島にある世界遺産・厳島神社を訪問し、記念撮影を行うなど和やかなムード。この日夜は核軍縮、不拡散を討議する予定でサミットは21日に閉幕する。【大上悟】

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【話題・外交・G7広島サミット】　 ２０２３年０５月１９日 　１９：３１：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。