【政界地獄耳・01.03】:小沢の考える国民の負託を受け、権力を奪取する政治家はもう皆無か
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.03】:小沢の考える国民の負託を受け、権力を奪取する政治家はもう皆無か
★1日といえば例年恒例の立憲民主党総合選挙対策本部長代行・小沢一郎の東京の私邸での新年会だ。党内のみならず議員、首長、関係者、マスコミが一堂に会する新年会を開いている政治家は今では小沢以外にない。今年も小沢節全開で「去年の衆議院選挙。国民は野党の訴えに対してその通りだと結論を出した。国民の自公政権への不信任の投票だったろうと思う。私はこれで3度目の野党政権ができるという思いを強くしたが、残念ながらヤマは動かず自民政権が続くことになった。あとは野党の議員諸君の自覚を待つのみだ」。
★「現状を変えることを嫌う日本人がここまで意を決して野党に投票してくれたのに、野党の政権を作り得なかった責任は非常に大きい。今の状況をみると『自社体制』の野党の姿を思い出す。自民党にちょっとした要求をして、それが受け入れられると『勝ち取った、勝ち取った』と喜んでいる。一体何を勝ち取ったんだ。自民党があめ玉をくれたに過ぎない」。小沢のいら立ちがよく伝わってくる。国民のおかげで過半数割れを実現した野党各党が、まして立憲代表・野田佳彦を軸に政権が取れるところまで来たのに、好き嫌いを言い出した。「あいつとはやりたくない」「あいつとやるぐらいなら自民党と組む」と一政党を率いる党首の器も小さくなったものだ。普通に考えれば「過半数割れなら、与党にいろいろ揺さぶりをかけられる」と思うのが野党の党首の仕事のはずだ。
★首相・石破茂は1日放送の文化放送で少数与党の打開策に関し「大連立をする選択肢はあるだろう」とし「何のためにというのがない大連立は、1歩間違うと大政翼賛会になってしまう。そこは気を付けないといけない」と踏み込んだ。同日、公明党代表・斉藤鉄夫もニッポン放送で「少数与党の中で合意形成の要となり、結果的にそれが大連立につながるよう先頭に立っていきたい」とどうやら与党は大きなあめ玉を用意して楽な大連立を視野に入れ始めた。小沢の考える国民の負託を受け、権力を奪取する政治家はもう皆無か。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年01月03日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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