路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

《余録・01.24》:今年の大河ドラマ「べらぼう」の舞台は吉原…

2025-01-25 02:06:40 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌】

《余録・01.24》:今年の大河ドラマ「べらぼう」の舞台は吉原…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・01.24》:今年の大河ドラマ「べらぼう」の舞台は吉原…

 今年の大河ドラマ「べらぼう」の舞台は吉原。華やかな幕府公認の遊郭と異なり、品川や新宿などには非公認の岡場所があった。岡には傍らや脇の意味がある。銭形平次ら岡っ引き、出前に使う岡持ちも同様らしい

旧吉原で25年ぶりに復活した「おいらん道中」=東京都台東区で1975年5月18日撮影

 ▲「岡積もり」は事情を知らない局外者の当て推量。「岡目八目」ははたで見ている方が冷静に判断できることを指す。タレントの中居正広さんと女性のトラブルをめぐるフジテレビの対応に関しては物言う株主の「岡目」が的確だった

フジテレビ本社=東京都港区で2025年1月23日午後4時51分、幾島健太郎撮影

 ▲フジの持ち株会社の大株主である外資系ファンドが書簡を出し、真相究明や責任の明確化を求めた。テレビ映像さえない社長会見に疑問を呈し、日弁連基準に沿わない第三者委員会設置には「真相隠蔽(いんぺい)の疑いが生じる」とダメ出しした

 ▲スポンサーが次々に離れ、流れるのは公共広告ばかりになってようやく日弁連基準の委員会設置が決まった。「コーポレートガバナンス(企業統治)の欠陥」というファンドの指摘ももっともだ

 ▲中居さんはファンに向けて引退を表明した。だが、フジが責任を果たすのはこれからだ。トラブルに社員が関与していたという週刊誌報道は「岡積もり」に過ぎないのか。第三者委員会の「岡目」できちんと検証してもらわなければならない

 ▲「べらぼう」の主人公で版元の蔦屋(つたや)重三郎はいわば江戸の主要メディアの経営者。つき合った浮世絵師や作家と生まれ育った吉原を遊び歩いたと伝えられるが、令和の時代にそんな接待が許されないことは言うまでもない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】 2025年01月24日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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