【フジテレビ】:社員関与を否定 中居正広氏トラブル当日 他の日のバーベキューやホテル会食は認める
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【フジテレビ】:社員関与を否定 中居正広氏トラブル当日 他の日のバーベキューやホテル会食は認める
フジテレビは27日、都内の同局で中居正広氏(52)の女性トラブルに社員が関与したなどと報じられた件について2度目の会見を行った。午後4時から始まった会見は日付を越えて異例の長時間に及んだ。
トラブル発生日の社員関与は再度否定したが、その他の日時での会食への関与などは認めた。質疑が紛糾し、厳しい指摘に幹部が押し黙る場面も。登壇した5人中、港社長以外は昨年末の報道でトラブルを知る“閉鎖的処理”も発覚するなど、再び課題の残る“やり直し”となった。
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「ここが一番のポイントだろ!」。怒号が次々と飛んだ。開始から5時間超。トラブルとなった事案について、当事者間での「同意」の有無を問われた時だった。2人には認識の違いがあり、遠藤龍之介同局取締役副会長は、中居氏が同意があったとする趣旨の説明をしたと一度は明かした。だが、その後同副会長のもとに書面が入り、守秘義務の観点から「発言を撤回したい」と説明。報道陣からは「これを(中継で)見た女性は悲しむんじゃないか」など厳しい声が飛んだ。
トラブルは23年6月に発生。同7月には中居氏から局社員へ報告があり、複数回聞き取りを行った。港社長は同8月ごろ問題を把握した。週刊文春で「A氏」と報じられた社員のトラブルへの関与については、中居氏や社員への聞き取りや、スマートフォンの通信履歴などから再度「なかった」と断言。しかし「記録はいつでも消せる」「女性に聞かずになぜ言い切れるのか」「女性はA氏の仕事の延長だと思ったのではないか」などと問われると、港氏は言葉に窮しながら「それも含めて第三者委員会で調査する」と釈明。「バレる前に言っておいた方がいいんじゃないか」とヤジが飛ぶと、登壇した5人からは言葉が出てこなかった。
港社長は自社の企業風土を問われ「若かったころはいろいろなことがゆるかった」などとしつつ「引きずってしまっていることを今の時代にアップデートし、さらに厳しく作りかえていかないといけない」と言い聞かせるように話した。
一部でトラブル発生直前の5月に起きたと報じられた中居氏宅でのバーべキューや、ホテルでの懇親会に女性が参加した件については、A氏の関与を認めた。かつて港社長の誕生日会にも女性アナウンサーが多数参加していたことも事実とし、港社長は「果たして喜んで参加していたのか。思いが至りませんでした。本人の意思を大事にして、企業風土は変えていかないといけない」と繰り返した。
女性社員にタレントを「接待」させていたとの報道への指摘や、トラブル発生時の性加害を疑う声も多数挙がった。港社長は接待という認識は否定し、中居氏の行為の違法性については「正直そういう認識は持たなかった。私の感触ですけども」と絞り出した。
会見では「(説明の)論理が破綻している」と指摘する声も多く、前回の約15倍の報道陣の質問にさらされ、何度も紛糾した。いまだフジ・サンケイグループ日枝久代表は公に問題について言及しておらず、今後の踏み込んだ対応が視聴者やスポンサーの信頼回復へとつながると言える。【松尾幸之介】
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