たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

雪組『ファントム』_思い出し日記(3)

2019年01月02日 22時57分54秒 | 宝塚
2018年12月6日、「行ってきました、宝塚大劇場」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/7f63b81591ff2aa9976edfa9d1193274


2018年12月7日、「雪組『ファントム』_思い出し日記」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b399a692556835fa3047ae77ddaa9559


2018年12月8日、「雪組『ファントム』_思い出し日記」(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4ab3f004056c5fd3841af4eb746e5820

 雪組『ファントム』、東京宝塚劇場公演が今日から無事に開幕したようです。大劇場公演からさらに進化していくと思います。ほんとは両方観劇できるといいですがさすがに無理。千穐楽のライブビューイングに申し込みました。当選できないってことあるのかしら、片道40分のバスが一時間に一本の映画館でもいいから外れなければ幸い。どうか当選できますように・・・。

 2004年宙組の初演を観た時には、『オペラ座の怪人』のインパクトがありすぎて、なんだか変な感じが強かった『ファントム』。まだこの作品の深さをわかる自分ではなかったんだなあと思います。『オペラ座の怪人』といちばん違うところは、ファントムの生い立ちが描かれているところでしょうか。父キャリエールと母ベラドーヴァとの出会い、結婚できないとわかった絶望のなかで醜い顔に生まれた自分を愛してくれた母への想い、母の面影をみたクリスティーヌへの想い、仮面の下にかくれたファントムの人間味を歌に託してしっかりと描かれているところがこの作品の深いところだと思います。初演時にはまだこの深さがわかる自分ではなかったっていうことですね。望海風斗さんという歌に心をのせるのが巧みな役者さんによってファントムはやさしい魂をもって立ち現れてきてくれたような感覚。やっとこの作品の深さに気づかせてもらえたのはかもしれません。「Where In The World」、タカラヅカスペシャルで望海さんが歌い始めたとき、何の歌だっけ?ファントム? 一瞬で引き込まれました。ファントムの切なさが沁みりました。ファントムとクリスティーヌ、歌うまトップコンビの歌声が広い広い宝塚大劇場に沁みわたるように響いていたのは秀逸でした。歌いこなすのが難しい楽曲たちは歌うまコンビによって魂を得て、その心のもとに届けられた感でした。生け捕りにされようとしているファントムが彩風咲奈さん演じるキャリエールに撃たれた時の笑顔、自ら望んだ道。クリスティーヌと出会い、クリスティーヌの腕の中でこの世を旅立ったファントム。なぜ自分はこの世に生まれてきたのかと問いかけ、答えを求め続けたファントム。その答えがクリスティーヌと出会うためなら、ファントムの人生は切なくも幸せなものだったのでは・・・。

 雪組生のひとりひとりが役に魂を吹き込んでいた舞台だったと思います。Aパターン最終日、シャンドン伯爵の彩凪翔さん、醜い顔に生まれたファントムと真逆の存在、見事なイケメンぶりでした。ファントムの切なさが観客の中でより深くなる存在感。オペラ座の楽屋番ジャン・クロードの奏乃はるとさんの存在感も光っていました。舞台全体を締める存在感だったと思います。次期雪組組長、さすがですの芝居心。ファントムを追い詰めて生け捕りにしようとするルドゥ警部は真那春人さん、職務に忠実なだけですがすごく残酷にみえて、やめてくれー、って叫びたくなりました。若き日のキャリエール永久輝せあさんの瑞々しさ、ベラドーヴァの朝月希和さんの儚い可愛らしさも光っていました。お名前と役名を全て認識することはできていないのが残念ですが、演出を変えながら作品の世界観をより深く伝えてくれた芝居の雪組の舞台だったと思います。

宝塚大劇場の壁掛け、なかなか撮るのむずかしいです。









ビルの一角の東京宝塚劇場は遠くなりましたがお城のような大劇場は近くなりました。
夢の世界へようこそ感、すごい。





エリザベート展の写真は、明日以降のせていこうと思います。



 2004年宙組のキャストをみていると、退団された方では、彩乃かなみさん、悠未ひろさん、和音美桜さん、早霧せいなさん、鳳翔大さん、在団している方では、ルドゥ警部が寿つかささん、美風舞良さん、七海ひろきさん、風七瑠海さん、原石とは知らずに拝見していた方々のお名前があちらこちらに。歳月は流れました。15年の時を経て今もなお在団されているのはお見事。退団を発表した七海ひろきさんが出演される星組公演の日帰りバスツアーまであと10日ほどとなりました。昨日初日を迎えた作品の評判は上々のようで楽しみです。

 つまらない私事ですが今日から自転車の練習を始めました。二十数年ぶり、身体能力に低いわたしがすっかりおばさんになってまた乗ることができるのか不安。星組の大劇場日帰りツアーに行く時には家から駅まで自転車で往復できるようになることが目標。乗れるようにならないとまた勤めにでることもできませんがまずは日帰りバスツアーの時を目標にします。乗れるかな、乗れるようになるといいな・・・。