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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『霧深きエルベのほとり』『エストレージャス』(5)

2019年01月23日 23時03分28秒 | 宝塚
 なんだろうなあ、切ないのにおもいものが残らない、宝塚ならではの優しく美しい世界、いちばん気になるのは花組なのですが、星組公演のこともう少し語ります。何度も同じこと書いていますが芝居とショーを通して、紅ゆざるさんの優しさとあったかさと涙が大劇場に沁みこむ2時間半。『エストレージャス』、賛否両論あるみたいですがわたしは『サジタリウス』の面影を感じるショーで楽しいです。劇場でみたら星空のもとにいるようで綺麗だったし、なによりトップコンビが組んでいる場面がものすごく多くて、『エルベ』の哀しい涙をあったかい涙に変換してくれるようなデュエットダンスはみている人が幸せな気持ちにならないではいられなような素敵なシーン。娘役さんの群舞の場面が二回もあるし、男役さんの燕尾服ダンスは星組さん、久しぶりなのかな。美しさとかっこよさの極み。素敵でした。この場面で使わている楽曲が情熱大陸のテーマソングなんですね。初日映像を繰り返してみていてやっと気づきました。男役さんが女役をやる場面がないのがいいという声も。なるほど・・・。

 繰り返し思い返すのは、カールがふわふわの白いドレスを着たマルギットの背中を札束で叩く場面の痛々しさ。身分が違いすぎる自分といてはマルギットは幸せになれないと気づいたカールが、マルギットの気持ちを自分から引き離すために気持ちはためらいながらも本気で叩いている。フロリアンともしかしたらマルギットの父親はカールの本心に気づいていたのかもしれません。観客はカールの気持ちが痛いほどにわかる。でもマルギットは全く気づいていない。でも観客はマルギットに対して苛立ちも怒りも感じない。カールが惹かれたマルギットだから、妃咲愛里さんのマルギットだから許せてしまう。きっとカールはマルギットの、こんな残酷な無知と背中合わせの、純粋無垢でまっすぐなところに惹かれたから、だからマルギット幸せになれよって心の中で泣きながらマルギットの背中を札束で叩いていることがわかる。こんな繊細な心を描く場面、紅カール、唯一無二。たぶん愛里さんマルギットとのコンビも唯一無二。フロリアンもアンゼリカもアンゼリカの夫ロンバルトもマルギットの父親も安宿の主人もみんな心優しき人々。激しく憎しみあうことも罵り合うこともなく、登場人物たちの繊細な心が描かれる物語。自分のことよりも人のことを思う。深く静かに考えさせられる世界観。紅カールの涙をオジサンたちにもみてほしいなあ。

 マルギットの父親を一樹千尋さん、ヴェロニカを英真なおきさんが演じているの、まさに星組っていう感じで嬉しいです。ヴェロニカがカールを捜しにきたマルギットにカールの本心をすべては語らない。愛想なく言葉少なにしか言わないところも、その後マルギットはどう生きていくのだろうと観客の想像力に余白を残してくれているようなところがあっていいなあと思います。ヴェロニカもまた心優しき人。英真さん、こんな素敵な女役もやれるとはさすがです。

 大劇場の楽はライブビューイングないですね、東京宝塚劇場の千穐楽はライブビューイングあるだろうけれど、それまで待てなくって、もう一度紅カールに出会いたくって、より郷里に近いところから出発する日帰りバスツアーに申し込んでしまいました。一期一会の出会いだから、この世にいる間だけだから、っと。

 全てのことが無事にすんでいきますように・・・。



台湾公演展より、『サンダーボルト・ファンタジー』の衣装と布袋人形。




























気力を持ち続ける

2019年01月23日 16時46分56秒 | 日記
昨夜はどこからか低い音が響いてきて殆んどねむれませんでした。眠剤は切れているので仕方なく一睡もできないままハロワ。午前中認定。午後相談。案内を読んだだけで気力が失せた所に詳細を問い合わせてもらい書類を提出することを決意しました。居場所を見つけていくためにはやるしかありません。おのれのとの闘い。利便性がぐっと下がったど田舎の生活に慣れていくことも併せてまた試練の時。大会社に使い捨てにされて出口の見えないトンネルの中をさまよっていた頃よりは少し灯りが見えるのだからずっといい。ここまで来た自分を信じる。一日のこだまを予約。友達と会えるかな。二日はコンタクトレンズの検診のあと池袋で吉村さんの写真展。そのあと日比谷に行こうかな。三日も日比谷。ラブネバ観たら新幹線で帰郷。交通費を考えるとそんなには行けない。これからは関西。一日までに書類を提出してすっきりとした気持ちで日比谷に行きたい。ホントはその前にもう一回大劇場日帰りバスツアー。紅カールに会えるのは今だけ、生きている間だけが自分への言い訳。心のエネルギーをチャージしながら気力を持たせていく。家で考えると気持ちが追い詰められるので作業はがんばってそとでやる。家電量販店もないど田舎。生まれ育った所なれど駅から遠いのがきつくってきつくって慣れていくのきつい。できることから少しずつ。気力失せることなく少しずつ。