「2月9日『アンナ・カレーニナ』(ル・テアトル銀座)。
一路真輝の『アンナ・カレーニナ』2006年・2010年についで3演目である。一路真輝・伊礼彼方のコンビは2度目になるが、コンビぶりが決まってきた。一路真輝の歌唱は、ますます安定してきたし、伊礼彼方のきれいさといったら、もう見とれるしかない。だが今回は、ラブ・ストーリーというよりも、<母もの>という印象が強くなってきた。それは多分、ラストで「セリョージャ」というナンバーがリフレインされるからだと思うが、このナンバーに気合いが入っているのも感じられるのだった。演出=鈴木裕美。」
(小藤田千栄子のミュージカル・ダイアリー、『ミュージカル』2013年5・6月号より)
一路さんの歌う「セリョージャ」、コンサート形式で聴いたのは『Golden Songs』だったと思います。ヴロンスキーとの間に生まれた子どもでは埋められなかった、夫の元に残してきたセリョージャへの思慕、ヴロンスキーが二人の間に生まればばかりの子どもがいるじゃないかと言ってもアンナの耳には入らない、思うはセリョージャの面影ばかり。衰弱しながら狂気を帯びてくる思慕。歌声は今も心に残っています。
一路真輝の『アンナ・カレーニナ』2006年・2010年についで3演目である。一路真輝・伊礼彼方のコンビは2度目になるが、コンビぶりが決まってきた。一路真輝の歌唱は、ますます安定してきたし、伊礼彼方のきれいさといったら、もう見とれるしかない。だが今回は、ラブ・ストーリーというよりも、<母もの>という印象が強くなってきた。それは多分、ラストで「セリョージャ」というナンバーがリフレインされるからだと思うが、このナンバーに気合いが入っているのも感じられるのだった。演出=鈴木裕美。」
(小藤田千栄子のミュージカル・ダイアリー、『ミュージカル』2013年5・6月号より)
一路さんの歌う「セリョージャ」、コンサート形式で聴いたのは『Golden Songs』だったと思います。ヴロンスキーとの間に生まれた子どもでは埋められなかった、夫の元に残してきたセリョージャへの思慕、ヴロンスキーが二人の間に生まればばかりの子どもがいるじゃないかと言ってもアンナの耳には入らない、思うはセリョージャの面影ばかり。衰弱しながら狂気を帯びてくる思慕。歌声は今も心に残っています。
