たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

またまた行ってきました、宝塚大劇場

2019年01月14日 23時42分46秒 | 宝塚
 宝塚大劇場日帰りバスツアー、なんとか無事に行って帰ってきました。星組公演、『ポーの一族』『ファントム』に次いで三度目。芝居とショーの二本立ては初でした。偶然なのかどうかわかりませんが、芝居では結ばれることのなかったカールとマルギットがショーで結ばれたかのように感じるデュエットダンスでした。三度目のデュエットダンス、かげソロの曲もダンスの雰囲気もトップコンビのお二人の表情もサヨナラショーのようでした。それぐらい満たされている感じにみえました。

 席はまさかの1階席通路側。客席降りが芝居で一回、ショーで二回、ジェンヌさんとなんどかタッチしました。間近で拝見するジェンヌさんたち、みんな細くって美人で妖精にみえました。客席通路で踊りながら男役さんが娘役さんにウィンクしてました。宝塚大劇場という空間がキラキラしているし、ずっとキラキラしていた二時間半でした。紅ゆずるさんという人のあったかくて優しい人柄が広い大劇場に沁みわたっているような、そんな二時間半でもあったように思います。あの広い空間を心情で満たせる人はそんなにいないのではないでしょうか。噛めば噛むほど味がわかる、不思議な魅力をもったトップスターさん。すごい方だとあらためて感じました。英真なおきさんが専科からご出演。紅さんのカールが本音をだして泣き崩れるのを引き受ける酒場のベロニカという役。麻路さきさんがトップだった頃星組生だった英真さんがこの役でよかった。

 物語としては単純と言えば単純、少し古さを感じさせないでもなかったですが、人の幸せを心から願うというあったかい心根を思い出させてくれる物語。紅さん、康次郎さんに次いで、ものすごく難しい役を、自然にほんとにカールであるかのようにみせてくれて、すごいなあと思いました。紅さんが自然にカール、カールが紅さん、そんな感じでした。技術力だけでやれる役でもなく、物語としてはわかりやすいですが、それぞれの心情を演じるのはすごく難しい、心の物語だと思いました。紅さんが主役にぴったりはまると星組全体がぴったりはまってくる感じですかね、礼真琴さんも技術力だけではひっぱれない複雑な役だと思いました。初日を迎えて二週間、まだまだ深まっていくんでしょうね。みたいなあ。

 ショーはそんなにスピード感を感じさせるものでもなかったように思いますが気がついたら終わっていました。元旦にテレビでみましたが実際に舞台でみるとまた印象は違って、テレビでみるよりもずっとよかったです。舞台装置も照明もよくできていて、ずっとキラキラしていました。秋と冬の星座が空にまたたいていたりして綺麗でした。終わってしまうとさみしい。あとは現実。働かないと観劇もできなくなりますがまた働くにはまた家を出るしかないのかなとか考えなければならない現実。明日からまた現実。二週間後に郷里のさらに近いところから出発する日帰りツアーあって催行決定しているんやけど行けないかなあとかなにをばかなこと言ってるんだか、自分。あとはまた収入を得る手段をさがすのみや、遊ぶよりもそっちが先じゃよ、自分、と今夜はおそくなったのでこれぐらいにしておきましょう。

 観劇後、あとからじわりじわりとくることが多いこの頃。宝塚大劇場は夢空間。こうして無事に往復できたことに感謝・・・。