たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組博多座『黒い瞳』『VIVA!FESTA!』_ライブビューイング(3)

2019年03月02日 22時54分19秒 | 宝塚
 いいライブビューイングでした。35分の休憩時間に博多座の客席内が映ると福岡市消防局の文字が。私片道24時間のカナダに何度か行っているのに九州にはまだ行ったことがありません。福岡で上演されている舞台中継を、臨場感たっぷりみているのだと不思議な感覚でした。県外の映画館は遠いですがありがたいシステム。真風涼帆さん、台詞をかんでしまったところがあって一瞬ひやっとしましたが冷静に対処されていました。生の舞台はなにがあるかわかりません。そんな緊張感があるのも含めて、一回一回命がけの舞台はいいものです。

 真風さん、歌声がより声量豊かで、歌も台詞も声はさらに艶っぽくって素敵でした。どんどん進化しています。『黒い瞳』どの場面だったかな、「うるさいなあ」っていう所があって、可愛くも艶っぽくもありでキュンキュンポイント。ショーの最後のデュエットダンスでは男役燕尾服群舞を終えたあと、せり上がってきた大階段で星風まどかちゃんを迎えるときには笑顔に白い歯をみせていたのも印象的でした。まどかちゃんはあざやかなピンク色のドレス。美しいデュエットダンスでした。

 『黒い瞳』、愛月ひかるさんのブカチョフと真風さんのニコライがマーシャを助けるため橇を走らせる場面、何度も同じことを書くような気がしますが心に沁みました。女性が演じる男同士の奇妙な友情。ブカチョフはニコライが自分を皇帝陛下とは呼べない立場であることをわかっている、自分の行く末が破滅しかないこともわかっている、ニコライは実在の人物ではありませんが初めて会った時浮浪者だった自分にコートを譲ってくれたニコライへの恩義を忘れることなく、いつか恩返しをするという約束を果たしたブカチョフという人間の像が滲み出る場面になっていて秀逸でした。

 
 蒼羽りくさんのマクシームィチ、複雑で繊細な役どころが印象的でした。コサック出身の下士官でベロゴースク砦がサックの反乱軍の手に落ちようとすると恋人を必死に逃がそうとして、マーシャから託された手紙をニコライに渡す役目をして、最後はニコライと敵対する立場になるもニコライをかばって撃たれる。私はそこまで覚えていないのですが初演はニコライに倒されるという演出だったとのこと。あまりきついところはやわらかく変えたのかな。蒼羽さん、『神々の土地』ではまどかちゃんのオリガに食べものをこぼしてばっかりと怒られるロシア貴族の一人でした。いい役者さんになってきたなあと思いました。

 組長の寿つかささん演じるニコライの従僕サヴェーリィチ、客席の笑いを誘う、余裕が感じられる間はさすがでした。出番少なかったですが副組長の美風舞良さん演じるヴァシリーサの夫ミロノフ大尉と運命を共にする潔く強い姿も印象的でした。ベテランは舞台をしめますね。

 まだまだ思い出すことはありそうなのでまだまだ書くかもしれませんが今日はこれぐらいにしておきます。いい舞台との出会いは心のエネルギーチャージ。花組の大劇場千穐楽ライブビューイング、一般発売で申し込みました。県外の映画館、平日だからか余裕でした。月組の大劇場日帰りバスツアー、見合わせよう思っていましたが美弥るりかさん見納めなので就活の状況しだいでは行こうかな。この世にいる間だけだからとまた言い訳・・・。


今さらですが、真風さんの出番の多さと豊かな声量にびっくり。
ライブビューイングだとうっすらと汗も映りました。
肺活量どうなっているんでしょうね、リアルにアスリート。



まどかちゃんが実咲凛音さんの衣装を着ていたのなにげに胸あつ。
こうやって受け継がれていくんだなあと・・・。



(舞台写真はWEBRONZAからお借りしています。)

今できることをやる

2019年03月02日 16時40分53秒 | 祈り
「2005年5月12日(金)

今日は金曜日。パラオの余韻を引きずってなんだかフワフワとHappyな心持ちが続いているとはいえ、さすがに疲れてささくれ立っている。
また、自分一人わりをくって損させられているような気持ちに陥ってしまっている。
先派遣会社のおばちゃんに会ったこと。
毒をもつ人間にはできる限り近づきたくない。
すごく毒を感じる。とはいえ、自分を守るためには上手くつき合わなければならない。
それができない。私の未熟な所だ。
次に、派遣先で社員対象の集まりがあり、自分はカヤの外であったこと。
どんなにがんばっても社員並、いや社員以上に働いても、ボーナスも退職金もないし、
自分は全く違う待遇の人間であると思い知らされ、つらい。
一人みじめな気持ちになった。
だれも私がこんな思いに陥っているなど知らない。
別に社員として働きたい会社ではないが、よそモノ扱いされるのも愉快な気分ではない。他の部署をみれば、社員並に働いている様子の人
いるのにね。
派遣で働くって、ちっとも自由じゃないし、難しいね。
パラオから帰ってきた時には、このままでもいいかなんてゆるゆると思っていたけど、やはりいつまでもこんなことは
していられない。
PSW。なにか入口がみつかるか。
レポート書かなくちゃね。
リセットの時間は必要だ。
高いお金を払っても行く価値はある。
一人で旅に出る勇気があったこと。
アクティブに新しいことにチャレンジできたこと。
自信をもっていい。
また白髪が見え始めてきたことがちょっとつらいが、まだまだやれる。
あきらめきれない症候群なんて雑誌にかいてあることを気にするのはやめよう。
あきらめ切れなくてなにが悪い。あきらめないことが生きるエネルギーにつながっているんじゃないか。
やはり、相当疲れていたんだと思う。
心が枯れ果てていた。
パラオで過ごしたゆるやかな時間は、私に必要だった。
また、旅にでられるようにしようね。」

 間もなくめぐってくる3.11。揺れなかった郷里では全く実感をもってもらえないが一度目よりもさらに大きく大会社のビルが揺れた時、もう駄目だと思った、えっ?自分これでしんじゃうの?っていう思いがよぎったあの恐怖を忘れることはありません。そのあとに続いた原発事故と計画停電。尋常ではありませんでした。3.11の前日、10年間大会社でハケンとして一生懸命働き、何があったのかわかりませんが長くいると上司も周囲も変化し、一か月前通知で切られることになり悔し涙を流しながら去っていった女性のことがふと思い出されます。(翌日巨大地震におそわれたとき、彼女の怒りが爆発したのではないかとマジで思いました)。彼女がいた部署は一般職の女性社員が悉くいなくなるとハケンだけで事務を回していました。そこに誰かの息がかかったヘンな男性がハケンとしてやってきてうまくいかなかった様子は断片的に知っていました。エライ人?の息がかかっているのは厄介。まあそうやって人を雇う会社なんてそれだけで十分アウトで、振り返れば系列の派遣会社もあやしかったです。大会社なんてそんなもん。彼女はその後どんな人生を歩んでいるのか。彼女によりふさわしい居場所に出会えているといいですがどうでしょうか。私はこんな大会社に傷つけられたのでもう会社で働くことはありません。会社は若くて使いやすい女の子がいいの。そんなところはこちらからお断り。既婚とか未婚とか関係なく、年齢よりも経験重視のところに居場所を見つけたい。PSWの資格をもっていることで大会社から使い捨てにされたあと、次なる居場所へと道を開いていくきっかけを得ることができました。

郷里に戻り車社会に慣れない生活の中で、今またあらたな試練。8時半開始なんて知らなかった、7時33分の巡回バスではぎりぎり。5時半まので8時間は長い。
業務内容のイメージはできます。前職もそうでしたが自分の身に危険が及ぶリスクがある命がけの仕事。訪問に一人で行くとき、特に相手がメンタルの単身男性の場合リュックを背負ったままで玄関の鍵は閉めずいつでも逃げ出せるようにしながら、刺激を与えないためにメモを一切出さず頭の中にあることで話をして聞いたことは頭に入れて必要なことを最低限確認できたら速やかに出ていくようにしていました。緊張感を強いられる業務。通勤への不安が頭の中の八割を占めている自分にやれるのか。こんなにきつきつな自分でやっていけるのか。弟に悪い方向にばかり考えすぎると怒られますが、仕事をしているときは緊張感が続くのであまり眠れなくなって朝はふらふらしているので、バスの時間の制約、自転車なら車に轢かれる危険性がある通勤への不安はものすごく大きいです。駅まで徒歩でみんな歩いている都心はふらふらしながらも電車に乗れましたがそうはいかないの、毎日のことだし不安ばっかり。それでもやろうとするのか、いや他に道はありません。ハロワで紹介状を出してもらったのでコンビニで修正した書類をコンビニでプリントアウトし写真を貼付、資格証のコピーも同封してとにかくあとは郵送するだけ。どうなのかわかりません。

もう一か所、同じ就労場所だけれど応募先は異なり、前職の経験を直接は生かせない、厳密にはそのまんまをやったことはない業務内容、まあ結果的に同じようなものかもしれませんが、9時15分開始で終了時刻も早いので朝の通勤のプレッシャーが緩やか。バスを逃しても他の手段で行けるという余裕があります。朝の45分の違いは絶大。こっちの方がいいけど、小論文のお題をみると前職の経験で書けるのかどうかわかりません。書いているうちに頭が動いてくるかもしれないので、とにかくこれからパソコンで下書きを始めてみます。次の居場所に出会ったいくための道のり、試練の時。自分何やっているんだろうってむなしくなります。稼げないの情けやね。
私、一人暮らしを始めたばかりの頃、私の話がネガティブ過ぎたせいか、「話をしていると気がめいってくる」って言われたことがあります。両親のもとから離れ一人で生き抜いた時間をもったことは実家にいたままだったら出会えなかった自分との出会いの日々でもあったような気がします。いなくなった親を今さら否定しませんが、私に限らず親と離れることは大切なことなのかも・・・。

 ようやく妹の成人式と社員旅行でタイに行った時の写真をスキャンしてお別れ。心の傷みを伴いました。電子データで残したのでごめんねって言いながらゴミに出していきます。いつかはお別れしていかなければならないもの。写真はハードルが高いです。少しずつ、少しずつ。本も少しずつ、少しずつ・・・。

とりとめのない、長いつぶやき、失礼しました。