平成最後の3月24日、日曜日、東京宝塚劇場、11時公演を経ての15時30分から大千穐楽。紅ゆずるさんが最後の最後、お芝居で喉をつぶしてしまわれました。カールの魂は声をつれて紅ゆずるさんの体から抜けていったかのようでした。ショーがはじまってプロローグから声が涸れていて、心の中で紅さんがんばれって応援し続けていました。誰よりも多い出番、誰よりも多い台詞の量、最後の最後、シュラック家でのマルギット、フロリアとのぶつかり合いはすごかった、マルギットの背中をペシッ、ペシッと二回叩いたあと札束が足元に落ちたのは札束がこわれたの?かとにかく拾い上げて最後にもう一回ペシッ、すごい場面でした。あれだけ体中のエネルギーを振り絞って全身全霊でカールを生き抜いたあとのショー。それでもキラキラの笑顔で最後まで舞台をやり抜いた紅さんはプロ中のプロだし、命を削りながら演じたカールをみたあとで紅さんを責める人がもしいたとしたらそれはほんとにどうかしています(いないと思いますが・・・)。歌っている途中で全く声が途切れてしまった場面もあり、誰よりもご本人が自分を許すことができずに、すごく悔しかったのだろうと思います。最後の最後まで笑顔をみせることができなかった素直なところがいかにも紅さんらしい。中詰めのチャンピオーネの場面があったのも奇跡。アドリブで「喉ごめんなさいね」って3回謝って、銀橋を渡るときも客席にごめんなさいのしぐさをしながらはけていかれ、カーテンコールでは「喉丈夫な方なのですが」「昨日まで元気にやっていたんですが、なぜ千穐楽の最後の最後なのか」「ほんとに情けないのですが」「プロとして失格ですが」と繰り返す姿が痛々しくもありました。同時に(ライヴビューイングのカメラが入っているので)「これって撮って、るんですよね」としっかり笑いを誘うところが紅さんらし過ぎました。「次は花組が東京に来ます」としっかり宣伝も。「外では桜の花が咲き始めました。桜の花の向こうに星をみながら花組も楽しんでください」と。こうしてアドリブでごめんなさいって言えるところがすごいし、客席も映画館も安心できたと思います。瘦せられたみたいだし、最後はもう魂が抜けているかのようでした。お正月の宝塚大劇場初日から今日まで一週間に10回、命がけてカールの人生を生き、30分間の幕までこれまた誰よりも出番も歌も多い一時間のショーをやり抜く。ここまで喉が潰れなかったことの方が不思議なくらいです。星組のさゆみさん(紅ゆずるさん)10月13日に退団、花組のさゆみさん(明日海りおさん)11月24日に退団、心から宝塚を愛するふたりのさゆみさんが続けて去っていくのもなにかのめぐりあわせなのかな。自分が生きている意味わからなくなっていますが、お二人の退団公演を見届けるまでは死ねないなあと思います。
フィナーレの幕が降りる時、紅さんの両隣の綺咲愛里さんと礼真琴さんがすごくあったかくてやさしい表情で紅さんをみつめていたのが印象的でした。その前に銀橋で紅さんと琴さんアイコンタクトとってうなづきあっていました。カーテンコールで声が涸れてしまった紅さんを囲む退団者四名、両隣の瀬稀ゆりとさんと七海ひろきさんのキラキラした瞳が紅さんをフォローしようと必死になっていました。七海さんは「さゆみさんの隣に立つのは最後」「ありのままの紅ゆずるさんを愛しています」と告白。客席の拍手と退団者への気持ちを声にしようとして、宝塚は愛でいっぱい・・・って言いたいけれどそのあとが出てこない紅さんを温かい笑顔をみつめながら「宝塚は愛にあふれていますね」としびれるような声で喉が涸れた紅さんをフォローする場面も。「ほんとに申し訳ないですが、プロ失格なのですが、星組は優しい、袖に入ると忙しいのにみんなが自分のところに来てくれて愛を感じて嬉しい」と涙する紅さん。美しい涙でした。最後の最後まで客席に繰り返し謝り、退団者にこんな声で申し訳ないと謝り、元気な声が戻ったら退団者にちゃんとおめでとうって言いたい、客席にはなんて言おうか?ってどこまでも紅さんらしい。小顔で切れ長の目元が印象的な美人さん。鼻すすったりぬぐったり、口元を膨らませたりして全身で荒っぽい水夫を生き抜く姿は客席を圧倒していました。
この日も紅さんが舞台をけん引しているのだということをあらためて強く感じました。『霧深きエルベのほとり』『エストレージャス』、広い広い大劇場の客席と舞台を引っ張っていく紅さんの力に圧倒された二本立てでした。出会えてよかった。カーテンコール、紅さんがささやくような声で「みなさーん」って呼ぶと星組のみなさんがいつも以上に「はあーい」と大きな声で返事をしていたし、ショーのコーラスの場面ではいつも以上に声を出して紅さんをフォローしようとする一体感がすごかった。災い転じて福となす。温かさがより伝わってくる大千穐楽でした。紅さんと愛里さんのトップコンビだからこそ成立したエルベの世界観。すごいものをみせてもらいました。少しでも喉と体を休めていただきたいです。
映画館の最後列、スクリーンは遠かったですが見やすかった。シュラック家のパーティ後からの息つけない場面の連続でいびきが聞こえてきたの、どこのオヤジだよ!って思ったらおばちゃんだったみたい。わたしもおばちゃんですけどかんべんだよー・・・。
今週もまたひたすら断捨離、遺品整理。量が半端なくって、業者に家の中まで入ってもらうしかないの、弟に理解されずもめごとのたね。つらいところですが背負い続けてきた大量の荷物をおろした先にきっとまた新たな灯がみえてくることだってあるはずと信じて今は断捨離、ハンパない荷物整理の日々・・・。
この世からいなくなる前に自分の荷物は自分で整理しましょうね、っていいながら東京公演のプログラムを買ってしまいました。ウエクミ先生のメッセージ読みたさ。荷物を増やしてしまったからまだ死ねないや。
蘭乃はなちゃんのエルベ観劇ブログが素敵すぎます。
ぜひ読んでいただきたいです。
https://lineblog.me/ranno_hana/archives/1638613.html
フィナーレの幕が降りる時、紅さんの両隣の綺咲愛里さんと礼真琴さんがすごくあったかくてやさしい表情で紅さんをみつめていたのが印象的でした。その前に銀橋で紅さんと琴さんアイコンタクトとってうなづきあっていました。カーテンコールで声が涸れてしまった紅さんを囲む退団者四名、両隣の瀬稀ゆりとさんと七海ひろきさんのキラキラした瞳が紅さんをフォローしようと必死になっていました。七海さんは「さゆみさんの隣に立つのは最後」「ありのままの紅ゆずるさんを愛しています」と告白。客席の拍手と退団者への気持ちを声にしようとして、宝塚は愛でいっぱい・・・って言いたいけれどそのあとが出てこない紅さんを温かい笑顔をみつめながら「宝塚は愛にあふれていますね」としびれるような声で喉が涸れた紅さんをフォローする場面も。「ほんとに申し訳ないですが、プロ失格なのですが、星組は優しい、袖に入ると忙しいのにみんなが自分のところに来てくれて愛を感じて嬉しい」と涙する紅さん。美しい涙でした。最後の最後まで客席に繰り返し謝り、退団者にこんな声で申し訳ないと謝り、元気な声が戻ったら退団者にちゃんとおめでとうって言いたい、客席にはなんて言おうか?ってどこまでも紅さんらしい。小顔で切れ長の目元が印象的な美人さん。鼻すすったりぬぐったり、口元を膨らませたりして全身で荒っぽい水夫を生き抜く姿は客席を圧倒していました。
この日も紅さんが舞台をけん引しているのだということをあらためて強く感じました。『霧深きエルベのほとり』『エストレージャス』、広い広い大劇場の客席と舞台を引っ張っていく紅さんの力に圧倒された二本立てでした。出会えてよかった。カーテンコール、紅さんがささやくような声で「みなさーん」って呼ぶと星組のみなさんがいつも以上に「はあーい」と大きな声で返事をしていたし、ショーのコーラスの場面ではいつも以上に声を出して紅さんをフォローしようとする一体感がすごかった。災い転じて福となす。温かさがより伝わってくる大千穐楽でした。紅さんと愛里さんのトップコンビだからこそ成立したエルベの世界観。すごいものをみせてもらいました。少しでも喉と体を休めていただきたいです。
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今週もまたひたすら断捨離、遺品整理。量が半端なくって、業者に家の中まで入ってもらうしかないの、弟に理解されずもめごとのたね。つらいところですが背負い続けてきた大量の荷物をおろした先にきっとまた新たな灯がみえてくることだってあるはずと信じて今は断捨離、ハンパない荷物整理の日々・・・。
この世からいなくなる前に自分の荷物は自分で整理しましょうね、っていいながら東京公演のプログラムを買ってしまいました。ウエクミ先生のメッセージ読みたさ。荷物を増やしてしまったからまだ死ねないや。
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