2018年5月6日(日):きびしい一週間が始まります
月組、東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング、宝塚らしくない二本立てで新しい挑戦、色々と大変だったと思いますが、こうして冒険できるだけの底力があるのはすごいことだと思いました。上田先生初のショー作品、なんかよくわかんなかったですが面白かったです。フィナーレでもっていたのは扇子、それが煙草へと変身する仕掛けになっているの、珠城りょうさんがこうだよって銀橋でみせてくれていて、なんていい人なんだろうって。芝居の朴訥なサラリーマンが似合いすぎていたし、こんな男の子が会社で隣の席に座っていたら、気持ち楽だろうなって思いながらみていました。愛希れいかさんは芝居もショーも可愛さ爆発。スタイルよくって足にきれいに筋肉がついているし、素敵でした。ショーは上田先生の、彼女への讃歌なんだろうなって感じました。副組長の綾月せりさん卒業で2001年宙組のベルばらで初舞台を踏んだ87期生が全員卒業となったそうな。お花わたしは龍真咲さんでした。時の流れを深く感じました。退団者6名、人生の前半期を宝塚でいのちがけで過ごし、それぞれに納得のタイミングでの退団だったかな。こうして受け継がれ、回っていくんだなあと。この公演のことはまた何か月もかけて思い出していきたいと思います。いい加減休む準備せねば。
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TCAPRESS2019年3月号の表紙、一年前の月組公演『BODDY』、現在上演中の星組『霧深きエルベのほとり』、どちらも上田久美子先生演出の舞台。『BODDY』は100年以上の歴史をもつ宝塚において初の女性演出家によるショー作品として話題になりました。ここでジェンダーを持ち込むと話が終わらなくなるのでやめておきますが、ショー作品は初なのかと驚きました。植田景子先生が宝塚初の女性演出助手となったのが1993年。現在は小柳菜穂子先生も活躍されています。私的には、ウエクミ先生、好き嫌いは人によってあるかもしれませんが観客を唸らせる、ある意味宝塚らしくない、同時にすごく宝塚らしい、完全オリジナル作品を生み出せる貴重な、次の世代を担っていく方だと思っています。正直男性の若手演出家が失速気味になることもあるなか、『金色の砂漠』『星逢一夜』『神々の土地』とライブビューイングですが観劇して、ウエクミ先生はものすごい熱量をもって安定的にいい脚本を書ける方だという安心感と大いなる期待をもっています。いずれの作品も上演中の『霧深きエルベのほとり』も役者の魂を揺さぶるような演技を引き出す演出。これでもかこれでもかといわんばかりに、それぞれ役者がもつ個性あふれるエネルギーを最大限に引き出し、宝塚に新しい風を吹かせてくれる方だという期待をもっています。そんなウエクミ先生演出の『BODDY』。
2018年5月6日東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイングを観劇しました。
一度みただけではなんだかよくわかりませんでしたが、最初から最後までストーリーのあるショーでした。どんなストーリーだったか振り返ると、
「ここは地球首都TAKARAZUKA-CITY。世界統一され、戦争も犯罪も全ての悪が鎮圧されたピースフルプラネット“地球”に、月から放浪の大悪党バッディが乗り込んでくる。バッディは超クールでホットなヘビースモーカー。しかし地球は全大陸禁煙。
束縛を嫌うバッディは手下たちを率い、つまらない世の中を面白くするためにあらゆる悪事を働くことにする。
彼の最終目標はタカラヅカ・ビッグシアターバンクに眠る惑星予算を盗みだすこと。
しかし、万能の女捜査官グッディの追撃が、バッディを追いつめる-」
(公演プログラムより)
バッディ(珠城りょうさん)とグッディ(愛希れいかさん)の対決。フィナーレのデュエットダンスは真っ赤に染まった大階段で二人が対決、最後は爆発が起こって二人で朽ち果てるというものでした。『金色の砂漠』で真っ白な衣装をつけたギィとタルハーミネがぴったりと体を寄せあい大階段をのぼって昇天していった場面が思い出されます。エルベではオープニングのビア祭りで大階段。こうして振り返ると実にウエクミ先生らしい演出。その前のグッディの怒りのロケットも忘れられません。ライヴビューイングのカメラが愛希れいかさんの怒りの表情を見事に映し出してくれていました。退団されましたが、ちゃぴさんの、どこにも無駄のない等身バランスの素晴らしさときれいに筋肉がついた美脚が素敵でした。蘭ちゃんの美脚まぶしいですがちゃぴさんもまぶしいほどでした。
あと断片的に思い出されるのは、美しく妖艶な美弥るりかさんのスィートハート。月城かなとさんのメガネをかけたポッキー巡査。この公演で退団された早乙女わかばさんのとてつもない美しさも印象的でした(こんなきれいな方がトップ娘役にならなかったの?って思ってしまいました。退団後インスタとブログもやっていらっしゃり今さらなのですが)。最後に大階段をおりてくるとき、大羽根背負ったバッディがサングラスをかけているのが話題になりましたが、度肝を抜いた舞台。タカラジェンヌがオイスターのかぶりものをする作品はあとにも先にもないかもしれません。サングラスをかけて煙草を吸うバッディが悪態をつきながらもどこか悪になりきれていないような感じが珠城りょうさんらしくていいなと思いました。
2018年4月14日(土)の東京宝塚劇場。



(舞台写真はツイッターからの拾い画です。)





月組、東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング、宝塚らしくない二本立てで新しい挑戦、色々と大変だったと思いますが、こうして冒険できるだけの底力があるのはすごいことだと思いました。上田先生初のショー作品、なんかよくわかんなかったですが面白かったです。フィナーレでもっていたのは扇子、それが煙草へと変身する仕掛けになっているの、珠城りょうさんがこうだよって銀橋でみせてくれていて、なんていい人なんだろうって。芝居の朴訥なサラリーマンが似合いすぎていたし、こんな男の子が会社で隣の席に座っていたら、気持ち楽だろうなって思いながらみていました。愛希れいかさんは芝居もショーも可愛さ爆発。スタイルよくって足にきれいに筋肉がついているし、素敵でした。ショーは上田先生の、彼女への讃歌なんだろうなって感じました。副組長の綾月せりさん卒業で2001年宙組のベルばらで初舞台を踏んだ87期生が全員卒業となったそうな。お花わたしは龍真咲さんでした。時の流れを深く感じました。退団者6名、人生の前半期を宝塚でいのちがけで過ごし、それぞれに納得のタイミングでの退団だったかな。こうして受け継がれ、回っていくんだなあと。この公演のことはまた何か月もかけて思い出していきたいと思います。いい加減休む準備せねば。
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TCAPRESS2019年3月号の表紙、一年前の月組公演『BODDY』、現在上演中の星組『霧深きエルベのほとり』、どちらも上田久美子先生演出の舞台。『BODDY』は100年以上の歴史をもつ宝塚において初の女性演出家によるショー作品として話題になりました。ここでジェンダーを持ち込むと話が終わらなくなるのでやめておきますが、ショー作品は初なのかと驚きました。植田景子先生が宝塚初の女性演出助手となったのが1993年。現在は小柳菜穂子先生も活躍されています。私的には、ウエクミ先生、好き嫌いは人によってあるかもしれませんが観客を唸らせる、ある意味宝塚らしくない、同時にすごく宝塚らしい、完全オリジナル作品を生み出せる貴重な、次の世代を担っていく方だと思っています。正直男性の若手演出家が失速気味になることもあるなか、『金色の砂漠』『星逢一夜』『神々の土地』とライブビューイングですが観劇して、ウエクミ先生はものすごい熱量をもって安定的にいい脚本を書ける方だという安心感と大いなる期待をもっています。いずれの作品も上演中の『霧深きエルベのほとり』も役者の魂を揺さぶるような演技を引き出す演出。これでもかこれでもかといわんばかりに、それぞれ役者がもつ個性あふれるエネルギーを最大限に引き出し、宝塚に新しい風を吹かせてくれる方だという期待をもっています。そんなウエクミ先生演出の『BODDY』。
2018年5月6日東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイングを観劇しました。
一度みただけではなんだかよくわかりませんでしたが、最初から最後までストーリーのあるショーでした。どんなストーリーだったか振り返ると、
「ここは地球首都TAKARAZUKA-CITY。世界統一され、戦争も犯罪も全ての悪が鎮圧されたピースフルプラネット“地球”に、月から放浪の大悪党バッディが乗り込んでくる。バッディは超クールでホットなヘビースモーカー。しかし地球は全大陸禁煙。
束縛を嫌うバッディは手下たちを率い、つまらない世の中を面白くするためにあらゆる悪事を働くことにする。
彼の最終目標はタカラヅカ・ビッグシアターバンクに眠る惑星予算を盗みだすこと。
しかし、万能の女捜査官グッディの追撃が、バッディを追いつめる-」
(公演プログラムより)
バッディ(珠城りょうさん)とグッディ(愛希れいかさん)の対決。フィナーレのデュエットダンスは真っ赤に染まった大階段で二人が対決、最後は爆発が起こって二人で朽ち果てるというものでした。『金色の砂漠』で真っ白な衣装をつけたギィとタルハーミネがぴったりと体を寄せあい大階段をのぼって昇天していった場面が思い出されます。エルベではオープニングのビア祭りで大階段。こうして振り返ると実にウエクミ先生らしい演出。その前のグッディの怒りのロケットも忘れられません。ライヴビューイングのカメラが愛希れいかさんの怒りの表情を見事に映し出してくれていました。退団されましたが、ちゃぴさんの、どこにも無駄のない等身バランスの素晴らしさときれいに筋肉がついた美脚が素敵でした。蘭ちゃんの美脚まぶしいですがちゃぴさんもまぶしいほどでした。
あと断片的に思い出されるのは、美しく妖艶な美弥るりかさんのスィートハート。月城かなとさんのメガネをかけたポッキー巡査。この公演で退団された早乙女わかばさんのとてつもない美しさも印象的でした(こんなきれいな方がトップ娘役にならなかったの?って思ってしまいました。退団後インスタとブログもやっていらっしゃり今さらなのですが)。最後に大階段をおりてくるとき、大羽根背負ったバッディがサングラスをかけているのが話題になりましたが、度肝を抜いた舞台。タカラジェンヌがオイスターのかぶりものをする作品はあとにも先にもないかもしれません。サングラスをかけて煙草を吸うバッディが悪態をつきながらもどこか悪になりきれていないような感じが珠城りょうさんらしくていいなと思いました。
2018年4月14日(土)の東京宝塚劇場。



(舞台写真はツイッターからの拾い画です。)




