たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

やっと『モネ展』に行ってきました(3)

2019年03月16日 19時55分04秒 | 美術館めぐり
2015年12月1日、『モネ展』より_睡蓮https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fefac1467315a444414904b731e54046

2018年9月15日;やっと『モネ展』に行ってきました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c060559ac9f49cf665c27593465fa5b2

 日頃の疲れがきている土曜日、日頃が悪夢のように思える土曜日、訪問ですっかり疲れている足腰が痛みますがなんとか『モネ展』に行ってきました。今日は8時30分まで開館。夕方には学芸員によるギャラリートークもあって4時間ほど過ごしました。足は痛くってたまりませんが心は満たされました。前回日本でモネ展をみたのは2015年の晩秋のことでした。社会から孤立して苦しみ抜いている日々のなかでモネの作品に包まれた幸せなひと時を過ごしました。パリのオランジェリー美術館を訪れたのは2008年9月のことでした。壁一面の睡蓮の絵に包まれて幸せなひとときでした。過去2回のモネとの出会いを思い出しながら過ごした美術館でのひととき。モネの絵は筆の力がすごいのだとあらためてわかりました。苦渋の中からなお立ち上がって筆をとったモネの最晩年の作品群は特に生命力にあふれていました、モネのエネルギーがそのまま伝わってくるようでした。躍動感と生命力にあふれたモネの作品たちは100年が過ぎた今も生き生きとしていて鑑賞者の心をとらえてはなしません。観る距離によって見え方が違ってくるのでいつまでもみていられません、いつまでもみていたいような心持ちになります。狭い中でもモネの絵と対話したひととき。いい土曜日でした。


2018年9月16日:やっと『モネ展』に行ってきました(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/08e64be310a00a04dfbc42140c2fb545


 土曜日の夕方、通常は17時までのところを20時30分まで開いていたので親子連れも多く賑わっていました。小学生のうちからこんなに心豊かな時間を一緒に過ごすことができるお父さんとお母さんのもとに生まれてくることができた子どもちゃんたち、ほんとによかった、楽しんでね、ってひそかに思っていました。子どもは親を選べないですからね・・・。それはさておき、モネの作品がこんなに日本の美術館にあると知りびっくり。モネの作品25点のうち、海外らかの発出展は2点、それ以外は全て日本各地の美術館が所蔵している作品でした。

一番のお気に入りとなったのはこちらに掲載されている1906年制作の「睡蓮」。
吉野石膏株式会社所蔵(山形美術館に寄託)とあります。チケットにも使われている、明るく優しい作品。モネは1926年に86歳で亡くなったので晩年に差しかかった頃の作品ということになります。モネの作品は少し離れてみるのがいいというのは2015年の『モネ展』で体験済みですが、この作品もみる位置によって色合いがちがってみえる不思議さがありました。すこーし離れてみると池に淡いピンク色の雲が映っているのがわかってすごくきれいでした。さらにすこーし離れてみると淡いピンク色と紫色の水面に、睡蓮の葉がぽっぽっぽっと浮かんでいるのがよりくっきりみえてすごくきれいでした。ずっとみていたい、みていられる作品。



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 もう訪れることはないであろう横浜美術館への惜別の思いを込めながらようやく書けていなかった鑑賞日記の続きを少し・・・。





クロード・モネ《ヴィルの風景》
1883年 油彩 キャンヴァス 60.3×78.8㎝ 個人蔵


「後半生の舞台となるジヴェルニーにモネが居を定めた年に、その近郊の町で描いた作品。空・山・水を一体化する描写、即興的な筆致、各所の塗り残しなどに、抽象画に通じる特質が認められます。」(公式HPより)


日本初公開の作品。(1883年はモネが終の棲家となるジヴェルニーに転居した年)。
抽象的で何が描いてあるのかわからない。おそらく習作、筆の力で描いた絵。
あえて風景の中にピンクを入れているという学芸員の肩のお話でした。




クロード・モネ《バラの小道の家》
1925年 油彩 キャンヴァス 92.0×73.0㎝ 個人蔵(ロンドン)

こちらも日本初公開の作品。モネが亡くなる前年の絵。
輪郭はもうわからないが、苦渋の中でなお生きようとするモネのエネルギーがキャンヴァスから立ち現れてくるよう。涙がにじみました。





 
人のざわめきの中にいる時間をつくらないと自分がこわれてしまいそうなので、今日もまた自転車に乗ってカフェにやってきました。
ヤフーニュースには免許とりたての高校生が死亡事故を起こしたとあります。
どんなに気をつけていても自分では防ぎようもないことがあります。
車は走る狂気だということを運転する方々は心してほしい。
信号ないからといって調子にのってスピード出すのやめてください。
わたしは老眼加速中の身で事故を起こすのが怖いので今さら運転しようとは思いません。
免許証は貴重なご本人様確認書類。それにとどめます。