たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

月組『カンパニー』『BADDY』東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイング- 思い出し日記(2)

2019年03月23日 20時38分22秒 | 宝塚
「~原作 伊吹 有喜『カンパニー』(新潮社刊)~
 脚本・演出/石田 昌也

2017年5月に新潮社から発行された伊吹有喜の小説『カンパニー』を舞台化。愛妻を亡くし生きる意欲を失った製薬会社の青年サラリーマン青柳誠二が、社の協賛公演を行うバレエ団への出向を命じられ、世界的プリンシパル高野悠が踊る冠公演「新解釈版・白鳥の湖」を成功に導くため、一癖も二癖もあるダンサーや業界人に翻弄されながらも、バレエ団のバレリーナ高崎美波との淡い恋や新しい仲間たちとの友情を支えに、様々な困難を乗り越え奮闘する姿を描くハートウォーミングな成長譚。努力・情熱・仲間たち(レッスン・パッション・カンパニー)をテーマとし、個性豊かな登場人物たちがそれぞれに懸命に生きる姿を、新感覚のバック・ステージ・ミュージカルとしてお届け致します。」
(歌劇団公式HPより) 

 『カンパニー』、一時間30分の芝居は正直なかなかにきついものがありました。「カンパニー、カンパニー~♪」と歌う場面は、一路真輝さんのトップお披露目公演『天国と地獄』を思い出しました。珠城りょうさんのサラリーマン姿、すごくかっこいいと思いました。病気で妻を亡くしたという設定でした。毎朝リュックを背負って満員電車で通勤。亡くなった妻を思いながら仕事にでる姿がすごく優しくて、冒頭痴漢にあった女性を助ける場面があったと思うのですが包容力のある感じでた。でも一番似合っているなあと思ったのは、夏祭りの浴衣姿でしょうか。素の体格のいいところがうまく生きて男役感マシマシ。現在上演中の宮本武蔵も着物姿がすごく似合っているんだろうなと思います。

 コンビニでアルバイトしながらプリマドンナを目指すバレリーナ、高崎美波の愛希れいかさんはとにかく可愛いかったです。ポスター画像にもなっているバレリーナ姿、腰の位置が高くってお似合いでダンスも素敵。原作は知らないのですが早乙女わかばさん演じるプリマドンナの有明紗良が怪我で舞台に出られなくなり、愛希さん演じる高崎美波が代役で踊ることになるという展開は途中でみえてしまったかな。

 早乙女わかばさん、瞳ぱっちりでなんて綺麗華な方なんだろうと思いました。そこにいるだけで華のある方。この公演で退団されて今はインスタなどやっていらっしゃるのを時々拝見。黒髪を短くしていっそう綺麗。大階段を下りて退団の挨拶が終わったあとのカーテンコールで同期の珠城りょうさんをよろしくお願いしますと言う姿が印象的でした。

 印象的だったことを断片的にもう少し。

 高野悠を演じる美弥るりかさん、すごく細かった。細くて男役の色気を漂わせる雰囲気が美しかったです。実は腰を痛めて踊れなくなっている世界的プリンシパルという設定だったと思います。体を診させてほしいと追いかけてくる海乃美月さん演じる作業療法士?の瀬川由衣、食い下がる瀬川由衣といやがる高野悠というふたりのやり取りの間がなんともいえず絶妙でした。『アンナ・カレーニナ』コンビ。海乃さんもすごく綺麗な方。『エリザベート』のヴィッテンシュタイン嬢もよかったし、芝居心のある方だと思います。

 この公演で退団された宇月楓さんがお鬚姿だったのも印象的でした。退団後インスタを時やっていらっしゃるのを時々拝見。今はすっかり乙女で宝塚って不思議なところだなあと思います。やはりこの公演で退団された副組長、綾月せりさんの製薬会社の社長にひときわ大きな拍手が送られていました。どなたが演じていたのかわかっていないのですが製薬会社の社員同士がお昼ご飯を食べるサラリーマン姿に、なんでもない場面ですが芝居の月組の芝居心を感じました。その後の『エリザベート』でも感じたのですが芝居の月組と言われる伝統って脈々と流れ続けているのだと感じる舞台でした。

 完全に自己満足の今さらながらの思い出し日記。ウエクミ先生初のショー作品『BODDY』がインパクトありすぎる二本立てでした。

 明日は星組エルベの東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイング。ウエクミ先生の演出の手腕と星組との奇跡的な出会いと親和性により観客を唸らせる舞台となりました。東京公演は千穐楽も二回公演。タカラジェンヌの体力と精神力はほんとにすごいです。トップコンビの芝居がすごいことになっているようなので千穐楽はどんなことになるのか今からドキドキ。無事に終わっていきますように・・・。


時代は変わりました

2019年03月23日 14時13分29秒 | 日記
 昨夕は自転車で行くにはちと遠いカフェまでサイクリングして足腰が疲れたせいか、3日ぶりに眠剤なしで寝つくことができた土曜日の午前、引っ越し用の段ボール四箱になった古本の引き取りが終わりました。全部で二百円。二束三文にもなりませんでした。値段がついたのは数冊の単行本のみ。大判の世界名画全集はただのゴミなのだとわかりました。ゴミとして廃棄するのも分別収集の時代になったのでビニールを外さなければならず大変ですが引き取ってくれるとのこと。なので四箱まとめて持っていってもらいました。ヤフオクに100円から出品すればいつかは売れかもしれないというモノばかりで、ガソリン代にもならないゴミだらけ、かえって申し訳ない気持ちになりました。自力でヤフオクに出品するのも手間がかかるのでそこまではやれません。業者によっては引き取ってくれないだろうとのことなのでよかったと思います。

 40年ぐらい前にはこうした世界名画全集の類がたくさん出版されたそうです。私の父も含め、その頃購入して応接間の書棚に並べた世代が手放すようになりましたが、若い世代はそんなものはいらないので飽和状態。デジタルが進み、できるだけモノを持たないでコンパクトに暮らすという考え方が当たり前の時代になり、小説も漫画も紙では売れなくなったそうです。紙の文化にはデジタルでは決して出会うことができない味わいがあります。私も基本的には紙がいいです。紙の手触りが大好きです。でも荷物になりますからね、断捨離していくしかないと思っています。それでもやっぱり紙で持っていたいというモノだけが残っていくのかもしれません。妹が遺したアニメの関連本はさらに何十年も過ぎて、持っている人が少なくなれば価値が高くなるとのこと。すでに業者にある他の本とまとめれば売れるだろうからゴミにはならないとのことでホッとしました。今も連載が続いている人気の漫画本は最新刊までそろっていないと価値なし、他に男性のアーティスト関連のモノも売れないとのことでゴミ同然でした。

 モノをためることは簡単ですが処分していくにはとてつもないエネルギーが要ります。モノを持ってはいけないのだとまたしみじみ実感。引き取ってもらう際にも免許証などのご本人様確認できるものが必要。時代は変わりました。

 妹が遺した大量の布切れや手作りの洋服を引き取ってくれるところはないだろうかとネットで調べて問い合わせたところ、県内のちょっと遠方の業者が引き取りできるかもしれないとのこと。ただし再販がむずかしいのでそれだけだと引き取れないかもしれない、他にはないですか、できるだけたくさんまとめてもらうと値段がつけやすいですよとのこと。床の間の棚を物色すると母が遺した花瓶やお茶道具も出てきました。父が遺した切手や偽物の小判などもまだあります。土産物の置物も大量にあり、どこにでもあるモノにしかみえませんがたぶん値段つけられるとのこと。2階の妹の部屋にはざっとみていたよりもさらにさらに大量の布や洋服が押し入れに遺っているとわかりました。私が玄関先まで運んで見積もってもらうのは到底無理なほどにたくさんの荷物。業者さんにあがってもらって見積もってもらわないと無理ですが弟がなんていうかな。30年ほど眠り続けている工業用ミシンなども値段がつく場合があるそうです。遠からず処分しなければならないものばかりなので少しでも他の人が必要なモノがあるといいですがどうでしょうか。

 神さまが与えてくれた時間だと思って取りつかれたように断捨離の日々。私自身の整理がついていないこともまだまだあり、新しいことを始める前に風を通すための、こうした時間は必要なんだなあと思います。まとまった時間とエネルギーがなければできないですからね。でもずっとこれだけでは生きていけないので次の居場所をみるけるための書類作成もしなければなりません。自分、これからどこへ流れていくのか・・・。

 つまらないひとり言、失礼しました。





 再募集がかかったのでもう一度書類を送るだけ送ろうとしていた二通目のところ、応募要項をコンビニでプリントアウトして確認すると内容が少し変わっています。専業主婦歴があるわけでもなく、思い出したくない過去、もう忘れてしまった過去をほじくりかえさないと求められていることを全部埋められません。車の運転ができないと生きて行くことはできないことがこの四カ月で身に沁みてわかったし、こうして家を片付けるための帰郷ということで居場所を求めていくことはあきらめた方がよさそうかなという気持ちになったりもしています。ほんとは水道光熱費だけで一か月に二万円ぐらいは払わないといけません。このままではそろそろ居づらいし、自分のために稼がなければなりません。また一から信頼関係をつくりあげていくのはきつい。生まれ育った場所なのに違和感ばっかりで、家賃払い続けるのは大変になったし、3.11のあとから近所に知る人が誰もいないのすごく不安で同級生が近くにいる所でまた暮らしたいと思って帰郷したけれど、また戻った方がいいのかな。自分が壊れそうなほど働くことはできないし、隣近所の音が丸聞こえのせまい集合住宅はつらいですけどね・・・。

迷い・・・。

つまらないひとり言の追記でした。