私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

4月になってしまう。次は9月の鳥の海のシギチのアップ。ヨロネン、アオバトも登場。毎日花粉と黄砂がひどい。

2006年11月3日(金)・5日(日)鳥の海

2006年12月03日 | 鳥の海
■2006/11/3(金)10:30-11:30,11/5(日)9:30-10:30【天気】晴れ
【場所】鳥の海,周辺田圃
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,コチョウゲンボウ,チョウゲンボウ,オオバン,シロチドリ2,ダイゼン幼羽2,ハマシギ12,オオハシシギ1,ツルシギ2,アオアシシギ7,ユリカモメ,ホイグリンカモメ成鳥冬羽標準個体1,セグロカモメ3,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ウグイス,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科52種)
【備考】カモメシーズン到来ということで,磯浜・釣師浜に行く途中,鳥の海を連休2日に渡って探鳥した。今年の3月21日にホイグリン系カモメ(L.h.taimyrensis)を見ているが,今回の個体は,識別をお願いしたところ標準的な(合格!)ホイグリンカモメ(L.h.heuglini)ということだった。ポイントとして引用させていただくと,①背の濃さが同じ角度で見るウミネコと同じ,後方のオオセグロカモメとも大差ない。②初列風切が長めで、P10のミラーの先が幅広い黒、先端の白点と区切られている。③初列風切の換羽も遅め。④嘴の赤斑、頭部の褐色斑ともにホイグリンの特徴が良く出ている。⑤足の色は曖昧な色ではなく、黄色とわかる色。結論として亜種heugliniか、ほぼそれに近い個体。今回教えていただいた②は恥ずかしながら今まで全然知らなかったので,本当に勉強になった。ヒメハマシギの識別について教えてもらった時もそうだったが,本当に精緻かつ全体のバランスを見ること等々,本当に勉強になる。あらためて感謝申し上げます。さて,このホイグリンカモメは3日,5日といたが次の週は見ることができなかった。探鳥会をしていたグループがいたので,ホイグリンカモメっぽいのがいますよと教えてあげたが,「なんのこっちゃそれりゃ」という反応だったので,それ以上は言わずに立ち去った。シギチはハマシギの数が昨年よりかなり少なかったが,オオハシシギが他のシギチと防波堤にいたりで,まあまあだった。チュウサギは付近の田圃でまだ残っていた。ミヤマガラスの群れを付近の田圃でやっと見つけた。例年いる新田の田圃は自動車道の工事であまり鳥が寄りつかなくなっているのかもしれない。シギチも今シーズンはこの辺は全然だった。
【写真】
  
■一番手前がホイグリンカモメ。他ウミネコ,ユリカモメ,セグロカモメ/浮かんだ姿を見てもセグロカモメやオオセグロカモメよりスマートな感じ
  
■ホイグリンカモメのアップ/初列風切りの白い部分の先の黒い部分が幅広い/ウミネコとホイグリンカモメ
  
■上嘴にも広い赤斑がある。
  
■オオセグロカモメ成鳥冬羽とホイグリンカモメ成鳥冬羽
  
■ホイグリンカモメ/オオセグロカモメ幼羽/ウミネコ幼羽

■オオセグロカモメ成鳥冬羽
  
■カンムリカイツブリ成鳥冬羽(同一個体)
  
■アオサギ/チュウサギ/ミヤマガラス成鳥
  
■アオアシシギ,ツルシギ,ダイゼン,オオハシシギ


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