私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

観察図鑑 チョウゲンボウ 2006年11月5日

2006年12月10日 | 観察図鑑
■2006/11/5(日)13:30-14:30【天気】晴れ時々曇り
【場所】仙台市六郷・七郷地区田圃,赤沼周辺
【種名】チョウゲンボウ♂♀,コチョウゲンボウ♀(写真上),ミヤマガラス37(2科3種)
【備考】ミヤマガラスを探しに今泉ICで降り,六郷地区と七郷地区,それに赤沼周辺田圃を見て回った。結果的には数十羽の単位でのミヤマガラスを赤沼周辺で見つけただけだったが,チョウゲンボウ♂とハシボソ?ガラスのおもしろいシーンを見ることができた。最初,チョウゲンボウ♂が暗渠のパイプに止まってのんびりしていたところに,ハシボソガラスがやってきて,隣のパイプに止まった。最初はお互いに知らん顔をしていたが,チョウゲンボウの方は気になるらしく,ハシボソガラスをちらちら見ていた。そのうち,ハシボソガラスがぱっと飛び立つと,チョウゲンボウの上に来て威嚇を始めた。すぐに飛びかからず,真上から威嚇している。チョウゲンボウの緊張する様子がわかる。ハシボソガラスの攻撃姿勢もなかなかのものだ。チョウゲンボウはカラスを見上げて,翼を広げ,パイプから飛び立つとハシボソガラスの顔をめがけて飛び上がり(けっして,カラスの尾っぽに噛みつくようなまねはしないのである),カラスと蹴り合いの空中戦をしていた。後は二羽でもつれながら,田圃の向こうへ飛んで行ってしまった。カラスがチョウゲンボウをモビングするいつもの光景とは違っていて,組んずほぐれつの感じだったのはおもしろかった。赤沼に行くと電線にチョウゲンボウ幼鳥がじっと止まっていて,近寄っても全然逃げずにこちらをじっと見ていた。よく見るとお猿さんのような顔をしている。というのもこの個体にはひげ状斑が非常に薄い。横のアップを見ると全然見えないし,こちらを見ているのがやや斑が見えるか程度だ。♀の幼鳥かもしれないがはっきりはわからない。
【写真】
  
  
■チョウゲンボウ成鳥♂とハシボソガラスのバトル
  
■チョウゲンボウ♀?幼鳥,羽根は先がやや摩耗している


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