私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2008年5月6日(火)石巻雲雀地区

2008年08月14日 | 石巻雲雀地区
■2008/5/6(火)6:50-10:10【天気】晴れ
【場所】石巻雲雀地区
【種名】カイツブリ,カワウ,コサギ,ダイサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ミサゴ,トビ,チョウゲンボウ,キジ,オオバン,コチドリ,シロチドリ,メダイチドリ,キョウジョシギ,トウネン,オジロトウネン1,キアシシギ,イソシギ,ソリハシシギ,チュウシャクシギ,ツバメチドリ2,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科39種)
【備考】連休最後は石巻に行くことにした。ツバメチドリも期待したが,場所が広いのでそう簡単に見つかりそうにないし,もういないかもしれないとほとんど期待しないで,シギチ探しに出かけた。最初に見たのがオジロトウネン夏羽で,足が黄色いのと地味な感じですぐそれとわかったが,自宅に帰ってから図鑑や写真を見て確認した。足が黄色いのと白いアイリングが目立っていた。トウネンの群れとは離れ1羽だけで採餌していた。そのうち奥の方へ飛んでいったので,もっと見たいと思い,ぐるっと回って反対側に行くことにした。シロチやコチドリ,ずっといそうなスズガモなど見ながら歩いていくと,道の真ん中に立っている少し大きめの鳥がいた。何だ,これ?と思い(この瞬間,当たり前でない鳥と,とりあえず直感し)肉眼でよく見るとツバメチドリだった。以前,県内のどこどこで見たよと友人たちが言っていたが,自分は一度も見たことがなかったので,まさか目の前にちょこんと立っているとは思わなかった。よく見ると1mほど通り過ぎた石の上にもう一羽いた。冬にこの近くでコミミズク1羽が飛び出してびっくりしたと瞬間,すぐ足下からもう1羽ふわふわ飛んで二度びっくりしたことがあったが,今回は大きくはないので,びっくりというよりは,おっともう1羽いたか,という感じだった。どっちも似ていて区別がつかない。とりあえず,目の前の道の真ん中の個体を写真撮影しつつ,双眼鏡でわざわざ拡大しながら,2,3分見ていた。そのうち後ろの1羽が飛ぶと,もう1羽も飛んで上空をぐるぐる飛んで,また近くのガレ場に降りた。チドリ科のケリやタゲリも相当他の一般的なチドリとは違うが,この鳥はツバメチドリ科というだけあって,形態的にずいぶん違う。胴体だけ見ればチドリという感じはするが,顔の作りや嘴,下雨覆の赤,燕尾など独特だ。
次に防波堤を回って干潟のシギチを見ることにした。トウネン,ハマシギ,メダイチドリの群れに,キョウジョ,キアシ,ソリハシ,チュウシャクなどがいた。例によってトウネン一羽一羽をよく見ながら探すが,トウネン以外は見つからなかった。トウネン以外を探すということは,トウネンの羽衣をよく見るということなので,珍しいのがいなくても,これだけで十分おもしろい。こちらの方はツバメチドリと違って,当たり前だが換羽の状況や擦れ方,模様など全部違う。しかし,全体としてトウネンである。なお記録にしていないが後日,三度ほど行ったが特に代わり映えはしなかった。
【写真】
  
■オジロトウネン夏羽。冬羽や幼羽も地味だが夏羽も地味で控えめな感じ。見つける場所も地味な場所。夏羽は初めての観察。足が黄色いのがまずポイント。
  
  
■ツバメチドリ成鳥夏羽。気の強そうな顔。昔漫画やアニメであった8マンに似ている。下雨覆が濃い赤で,なぜここが赤色なのか不思議な感じだ。白でいいのではと思うのだが,赤い。ただ,喉,胸,脇腹あたりがやや赤褐色なのでその延長でOKかもしれない。ペアかも知れないが,雌雄同色で,写真で比較すると目から喉の黒い輪郭線が違っていたくらい。紫外線色ではもっと違うのかもしれないが(紫外色における性的二形)。参考論文
  
■チュウシャクシギ/キアシシギ成鳥夏羽
  
■ソリハシシギ成鳥夏羽/ハマシギ,トウネン,メダイチドリの飛翔
  
■ハマシギ,トウネン,メダイチドリのランディング/トウネン夏羽/メダイチドリ夏羽
  
■キョウジョシギ夏羽♂1♀3の群れ
  
■ハマシギ夏羽/トウネン夏羽,採餌と羽繕い


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