私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

広瀬川を歩いたが、メジロとホオジロとジョウビタキしかいなかった。小鳥少なし。

2012年3月28日,30日,4月1日宮崎地区

2012年04月01日 | 田谷地沼・宮崎地区
■2012/3/28,30,4/1【天気】曇り
【場所】加美町鳴瀬川河川公園,賀美石・宮崎・旭地区
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガン,(ハクガン成鳥1),オオヒシクイ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,ミコアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,オオバン,コチドリ,ユリカモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,ジョウビタキ,ツグミ,ウグイス,シジュウカラ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(21科45種)
【メモ】今年の冬は例年になく多く,地元の方々に聞いても10年ぶりの大雪だった。とにかく3月下旬になっても田圃の雪が溶けず,この時期に薬莱山スキー場に雪がまだあるのは,本当に珍しいとのことだった。そういう状況で,鳴瀬川のハクチョウ類は田圃に餌を採りに行くのだが,宮崎地区の田圃の雪が賀美石から宮崎,そして旭と徐々に溶け出していくのに合わせて,採餌地を移動していた。マガンやオオヒシクイの群れ約300羽は主に賀美石や宮崎の柳沢,それから小野田との境界の田圃などに散開し,採餌していた。その中の群れにハクガン成鳥1羽が混じっていたらしかった。今シーズンは1回も見ていなかったので残念だったが,まさか勤務時間に見に行くわけにもいかなかった。学校の裏の方の柳沢の田圃と新壇原で目撃されており,これはかなり確かな情報であると言ってよい。何れもスクールバスのルートで,マガンの群れに1羽混じっていて採餌していたということだった。ミヤマガラスは,渡来当初はハシボソガラスの群れの中に1,2羽しかいなかったが,3月に入ると500羽+の群れになって主に宮崎の田圃で採餌していた。
この1年間で猛禽類もけっこう見たが,4月のサシバ,普通には職場近くのえぐねにいるオオタカ,同じく小野田セブンイレブン付近で時々出没するオオタカ,11月20日校門でのチゴハヤブサ,12月5日色麻農道でのチゴハヤブサとハイタカ,4月12日校門ハチクマと望遠を持っていればかなりよい写真が撮れたケースがたくさんあった。チゴハヤブサはこんなに近くで見るのは初めてで,最初飛び方からアマツバメと思ったくらいだが,校門でスズメを捕まえ,田圃で食べていたのを見ると,飛び方はアマツバメでもやっぱり小さくとも猛禽だった。校門で見た日は地区の駅伝大会で,校門付近で応援しようと車で到着した時の出来事だった。最初はまったくアマツバメと思ったが,校庭の方から飛んできて,校門のドウダンにいつもいるスズメの1羽をあっという間に掴んで,防雪柵を越えて,田圃で食べていた。飛んできたときは,スズメはもちろんだが近くにいたハシボソガラスもあっと驚いた感じで,逃げる暇もなかった感じだった。とにかく2m位の高さで自在に飛んでくるのだからこれには本当に恐れ入った。ハチクマは,校門で春の交通安全運動をして地区の方々や交通指導隊の方,それに職員や生徒が立っているその上空(と言ってもそんなに高くはない)を悠然と羽ばたきながら飛んでいった。暗色型の個体だった。ノスリは繁殖期に小野田セブンイレブン店近くのえぐねの中に何度か出入りしているのを見ているので,巣を構えているのかもしれない。サシバは旭地区の方でけっこう観察されているとのことだ。ケリも繁殖期や秋に小野田地区や宮崎地区の田圃で何度か見ているのでこれも繁殖の可能性がある。
【写真】
  
■河川敷公園のコチドリ/カヌー漕艇場のハクチョウ類,鳴瀬川を上流に向かい,小野田や宮崎地区の田圃で採餌する。遠くにミサゴが止まっている/マガンの群れ
  
■ノスリ宮崎地区田圃/ミヤマガラスと冠雪の薬莱山/ハクガンの目撃情報があったライスセンター前田圃
  
■採餌するミヤマガラス/旭地区の田圃で採餌するハクチョウ類。田圃の雪は賀美石,宮崎,旭と順番に溶けていく。その溶けた田圃にハクチョウたちがやってくる。旭のこの田圃より上にはハクチョウ類の姿はなく,これらの田圃が乾く頃には北へ帰って行った。


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