私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2012年4月16日(月)鳥の海

2012年04月16日 | 鳥の海
■2012/4/16(月)7:51-9:44【天気】曇り
【場所】鳥の海
【種名】カンムリカイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,シロチドリ,ハマシギ,オバシギ夏羽4,オオソリハシシギ夏羽移行個体ペア1,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ヒバリ,カワラヒワ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(11科24種)
【メモ】振休の日で鳥の海に行ってみた。カモ類は一通りまだまだ残っている。オバシギとオオソリハシシギが干潟で採餌していて,どちらも夏羽になりかけだったが,オバシギの方がより夏羽に近かった。ただし,オバシギも個体差があってほとんど夏羽といっていい個体と,移行個体といったものもいた。この日初めて,干潟外周路で今まで行かなかった所まで行けるようになっていたが,予想以上に崩れ方が大きく,外周路の整備はおそらく港湾関係の後になると思うので,かなり遅くなるだろうと思われた。津波に浚われた石積みの防波堤もおそらく,船溜まりの改修が先だと思うのでこれも後になるのではないだろうか。
【写真】
  
■アオサギのペア。一方の個体が他方に対して明らかにペアらしい行動を取っていた。/蛭島前のカモ類/オオソリハシシギの夏羽移行ペア
  
■オバシギ夏羽4羽とオオソリハシシギペアが一緒に行動していた。/鳥の海周回路の西側道路の崩壊状況


Copyright(C)2012 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2012年4月16日(月)江島,女川-江島航路

2012年04月16日 | 江島・航路
■2012/4/16(月)7:13-11:49【天気】曇り時々晴れ
【場所】江島・女川-江島航路
【種名】アカエリカイツブリ1,ウミウ+,ヒメウ3,シノリガモ12(♂4,♀8),ウミアイサ3(♂1,♀2),ミサゴ1,トビ2,ハヤブサ成鳥♂1♀1,オオバン1,セグロカモメ成鳥夏羽1,オオセグロカモメ+,ウミネコ1万羽以上,ウトウ夏羽2,ハクセキレイ+,セグロセキレイ1,ヒヨドリ+,イソヒヨドリ10+,ツグミ10+,ウグイス++,エナガ1,シジュウカラ4,メジロ++,アオジ10+,カワラヒワ20+,スズメ3,ハシブトガラス4(18科26種)
【メモ】万石浦から女川の町に行くと瓦礫は整理され,かつての町並みは更地となって,見えるはずのない港と海が見える。マリンパル女川は重機による取り壊しの最中で,離島連絡船の「しまなぎ」の岸壁は1m近くかさ上げされ,すぐ近くに海面すれすれのそれまでの岸壁があり,沈下のすさまじさを物語っている。江島や金華山に行く時は,店の前によく停めていた七十七銀行は,外側だけが残っているが,外観から,七十七銀行だとすぐわかる。
「しまなぎ」は現在,江島を毎日三往復しているが,全国船便のHPにはまだ月曜日としか記載されていない。乗船すると,船の中で自販機タイプの券売機を使って切符を売っていた。出港してから気づいたことだが,女川港を守っていた沖防波堤がない。防波堤の基礎からあの巨大津波は根こそぎ破壊してしまったのだ。防波堤があった辺りを過ぎ,女川原発との中間地点で,ウトウのペアが浮かんでいるのが見えた。このペア(おそらく同一個体)は,帰りの船でもほとんんど同じ海域にいて,往復とも撮影が出来た。しかし,その後は海鳥はさっぱりで,ウミウやカモメ類しか飛ばない。江島に着くと,津波被害の跡が生々しく,港に隣接する漁協の建物はすっかり破壊されていた。ここでも沈下が激しく,港の待合所はかさ上げしたところから50cmほど下に埋もれていた。島内の道路は至る所でひび割れ,高さはそれほどでもないが,沈下しているところも多かった。瓦礫は,島の反対側の船着き場にダンプで運んで山となっている。
鳥は全島メジロ状態で,ウグイスもかなりいるが,どちらもまだ季節が早く,ゆっくり見ることは出来なかった。センダイムシクイ,キビタキを期待したが1羽も見なかった。珍しい鳥が出たわけではないが,相変わらずハヤブサペアが,いつもの松の木に止まっていたり,ウミネコの何万という群れがいたことがうれしかった。民家はあちこちで取り壊しが進んでおり,これは地震による被害と思われた。最後にアカエリカイツブリを港で見,帰りの航路でまたウトウを見た。今回の江島での観察では,オオミズナギドリやハイイロ,ハシボソなどのミズナギドリは皆無で,季節的にまだ早いのか,それとも海面が凪ぎ状態だったので,近海では観察できなかったのかもしれない。
【写真】
  
■津波で破壊され,重機で取り壊し中のマリンパル女川/東北電力女川原発/江島と「しまなぎ」
  
■シノリガモ/ハヤブサ♀/メジロ
  
■オオセグロカモメのペア。手前は足の長さや体全体が華奢な印象で,おそらく♀型。/ウミネコのコロニーが至る所にある/イソヒヨドリ♂
  
■シノリガモのペア/ウミネコのコロニー/明らかに小さいウミネコの個体
  
■セグロカモメ成鳥夏羽/ウミネコ成鳥夏羽
  
■アカエリカイツブリ。冬羽から夏羽に移行中。
  
■出島/ウトウのペア/津波の高さがわかる杉林


Copyright(C)2012 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.