バイオリンを買ったお店で技術者さんが言ってたことだけど、「耳をすませば」の再放映があるたびに、「バイオリン作り職人になるにはどうしたらいいですか」という中学生からの電話があるとか(^^;;
もちろん、バイオリンを作るという「道」をとても魅力的に描いた話ではあったけれども、私は大人になってからあの映画を見たわけだし、職人になりたいとかそういう発想はなかった(当たり前)
それではあれを見てバイオリンを習いたくなったのかというと、そうではなくて、バイオリンは確かに昔から気にはなっていたんだけど、「耳をすませば」を見たのは私がピアノすら再開していなかったころの話だ。「耳をすませば」は私にとって、むしろピアノに再会するきっかけになった物語なのである。
私があの中で一番魅力的だと思ったシーンは、なんといっても、雫と天沢くんがバイオリンと歌で合わせているときに、途中からおじいさんの音楽好き仲間たちが加わってにぎやかな合奏になるところ。
あそこのシーンで、とにかく「音楽って楽しい!!」という原点をゆさぶり起こされた感じがしたのだ。全体の音楽もあれこれ魅力的で、ジブリなのに久石音楽でないところがまた新鮮(笑)
それで私は楽器店にいって
「楽しいバイエル併用 耳をすませば ピアノ・ソロ・アルバム」(ドレミ楽譜出版社)
というのを買ってきて、自分で弾いてみた。まず弾いてみたのは
「丘の町」←昨日の録音ですが
この曲。特に難しいところはなく、練習すればおよそ音は並ぶにしても、もっといきいきと・かっこよく・楽しく弾くためにはいろいろ工夫が足りないと思ったがよくわからなかった。それで、やはり習いに行くのもいいかな、という気がしてきたわけである。
(もっとも、そのときにすぐに実行に移したわけではない。ピアノ習いたい熱がちょっとふつふつしてきたという意味)
それにしても、「なにかいいことありそう」な雰囲気に満ちた希望いっぱいの曲じゃありませんか(^-^) 第二のピアノ人生(?)を始めるにあたって、なんだか幸先のよい曲だったと思う。
まず、静かに明るい曲の始まりから、歩いていたら希望が膨らんできて、真ん中の部分はつい走り出したようでもあり、あるいは空想の中ではすでにはるか先へ飛び立ったようでもある。
シンプルな編曲だけれどなかなかおしゃれで、小さいころ弾いていた古めのクラシックではあまり見られなかった和音使いがされている。この楽譜には、Em7、Gsus4といった記号がふられているので、「maj7」と書いてあるときは高いところへ連れて行かれるような不思議な響き、「sus4」と書いてあるときはちょっと緊張感があって、というようなこともわかるのだ。
そのまま、ポピュラーピアノ畑に進んでコードの勉強もしたら、簡単なアレンジとかができるようになっただろうか?? しかし結局のところそうはならず、私は「楽譜どおり弾く」タイプのピアノから10年経っても結局そのままだった。
それなら何も進歩がないのかというとそういうことではなくて、指は多少なめらかになり、雰囲気に合わせた音を多少出すようになり、ペダルのべた踏みが少なくなった、と思う。譜読みというか音を並べることは格段に楽になり、昨日もあまり苦労せず一冊次々に弾いていくことができた。
10年前には確か、こんな曲がさっと弾けたらいいなぁと思った気がするので、弾き方はともかく、その面での進歩はあったといえるだろう。
ところで、この曲集は「バイエル併用」だそうで、レベルが各曲の冒頭に示されている。「丘の町」はバイエル90番程度だそうで…そうかぁ?? それだったら、私は五歳とかそのくらいのときにはこの曲弾けたはず?? ありえん。
ちなみに、次に載っている曲の
「エルフの女王」←これも昨日の録音
はバイエル95番程度だそうで…そんなまさか…(^^;;
ともかく、10年経って、弾きたいと思う曲をこうやって弾けるようになったのはめでたい。この「エルフの女王」も、古典的な響きの中に、仕掛け時計に閉じ込められた女王の悲しい運命が聞こえるようでちょっと変わった曲である。この曲集は、いろいろな雰囲気の、(バイエル程度とはいえないにしても)弾きやすいわりに楽しめる内容の曲が満載なのだ。
この曲集で味をしめた私は、いくつかほかのアニメ曲集などを買ってみたのだが、なかなか外れの編曲ものが多くて、弾きにくくって演奏効果が低い…「耳をすませば」の楽譜がかなりの優れものだったことが改めてわかった。
もちろん、バイオリンを作るという「道」をとても魅力的に描いた話ではあったけれども、私は大人になってからあの映画を見たわけだし、職人になりたいとかそういう発想はなかった(当たり前)
それではあれを見てバイオリンを習いたくなったのかというと、そうではなくて、バイオリンは確かに昔から気にはなっていたんだけど、「耳をすませば」を見たのは私がピアノすら再開していなかったころの話だ。「耳をすませば」は私にとって、むしろピアノに再会するきっかけになった物語なのである。
私があの中で一番魅力的だと思ったシーンは、なんといっても、雫と天沢くんがバイオリンと歌で合わせているときに、途中からおじいさんの音楽好き仲間たちが加わってにぎやかな合奏になるところ。
あそこのシーンで、とにかく「音楽って楽しい!!」という原点をゆさぶり起こされた感じがしたのだ。全体の音楽もあれこれ魅力的で、ジブリなのに久石音楽でないところがまた新鮮(笑)
それで私は楽器店にいって
「楽しいバイエル併用 耳をすませば ピアノ・ソロ・アルバム」(ドレミ楽譜出版社)
というのを買ってきて、自分で弾いてみた。まず弾いてみたのは
「丘の町」←昨日の録音ですが
この曲。特に難しいところはなく、練習すればおよそ音は並ぶにしても、もっといきいきと・かっこよく・楽しく弾くためにはいろいろ工夫が足りないと思ったがよくわからなかった。それで、やはり習いに行くのもいいかな、という気がしてきたわけである。
(もっとも、そのときにすぐに実行に移したわけではない。ピアノ習いたい熱がちょっとふつふつしてきたという意味)
それにしても、「なにかいいことありそう」な雰囲気に満ちた希望いっぱいの曲じゃありませんか(^-^) 第二のピアノ人生(?)を始めるにあたって、なんだか幸先のよい曲だったと思う。
まず、静かに明るい曲の始まりから、歩いていたら希望が膨らんできて、真ん中の部分はつい走り出したようでもあり、あるいは空想の中ではすでにはるか先へ飛び立ったようでもある。
シンプルな編曲だけれどなかなかおしゃれで、小さいころ弾いていた古めのクラシックではあまり見られなかった和音使いがされている。この楽譜には、Em7、Gsus4といった記号がふられているので、「maj7」と書いてあるときは高いところへ連れて行かれるような不思議な響き、「sus4」と書いてあるときはちょっと緊張感があって、というようなこともわかるのだ。
そのまま、ポピュラーピアノ畑に進んでコードの勉強もしたら、簡単なアレンジとかができるようになっただろうか?? しかし結局のところそうはならず、私は「楽譜どおり弾く」タイプのピアノから10年経っても結局そのままだった。
それなら何も進歩がないのかというとそういうことではなくて、指は多少なめらかになり、雰囲気に合わせた音を多少出すようになり、ペダルのべた踏みが少なくなった、と思う。譜読みというか音を並べることは格段に楽になり、昨日もあまり苦労せず一冊次々に弾いていくことができた。
10年前には確か、こんな曲がさっと弾けたらいいなぁと思った気がするので、弾き方はともかく、その面での進歩はあったといえるだろう。
ところで、この曲集は「バイエル併用」だそうで、レベルが各曲の冒頭に示されている。「丘の町」はバイエル90番程度だそうで…そうかぁ?? それだったら、私は五歳とかそのくらいのときにはこの曲弾けたはず?? ありえん。
ちなみに、次に載っている曲の
「エルフの女王」←これも昨日の録音
はバイエル95番程度だそうで…そんなまさか…(^^;;
ともかく、10年経って、弾きたいと思う曲をこうやって弾けるようになったのはめでたい。この「エルフの女王」も、古典的な響きの中に、仕掛け時計に閉じ込められた女王の悲しい運命が聞こえるようでちょっと変わった曲である。この曲集は、いろいろな雰囲気の、(バイエル程度とはいえないにしても)弾きやすいわりに楽しめる内容の曲が満載なのだ。
この曲集で味をしめた私は、いくつかほかのアニメ曲集などを買ってみたのだが、なかなか外れの編曲ものが多くて、弾きにくくって演奏効果が低い…「耳をすませば」の楽譜がかなりの優れものだったことが改めてわかった。