アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

バイオリンとギターのボケツッコミ!!

2010年07月30日 | バイオリン
平日夜のおでかけというのはなかなか敷居が高いもので、しかもまたろうが週明けからテストなのよねぇ。

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しかし、何の偶然か、昨日はまたろうが小学校の同窓会でお好み焼き屋に行くというので、そうならどうせ監視はいらないし、じゃあいってきちゃおうかしら。

そもそも、家を空けるのは「敷居が高い」なんて感じているのはこちら側だけで、子どもたちは総じて歓迎ムードである。はなひめは、「やることちゃんとやっておくからね(^^)」などとウマいことを言う。

そのようにしてどうしても行きたかったのは、ayucoさんのライブである。今回は、ギターとのデュオ。そりゃ聞いてみたいよ!! お店はメキシコ料理屋とのことで、写真によればなかなか雰囲気よさそうなので、これも気になる。

どうせ行くならということで、開店時間の六時を目指していく。一番乗りなので、席は取り放題。当然ですが最前列の「ギター手元ガン見席」をキープ。

そして、開演の七時半まではゆっくりメキシコ料理を食べながら…と思ったのだが、これは思い通りにいかず、ドリンクはさっと出てきたものの(テキーラとオレンジジュースのカクテルが美味)、食べるもののほうが突き出し(タコスチップとディップ)のあと、待てど暮らせど出てこない。一時間過ぎてもでてこない。これはいったい??

私が催促とかしてたら、別のテーブルにいたVNYOさんがサラダ恵んでくれた(^^;;

後でわかったのだが、ここの店のご主人がこの日、大怪我をして病院に運ばれ、お連れ合いも当然病院に行っていたしで、ふだん二時くらいから開店準備するところ、ぎりぎり開店の六時に戻ってきたくらいだったとか。そりゃたいへんだ。

まぁ、早く行ったおかげでリハの様子も見られたし、友だちともゆっくりしゃべれたからいいんだけどね。おなかすいた。

バイオリンとギターという組み合わせのデュオを聞いたことがない人は多いと思うが(私もなかった)、なかなかよい相性の音色だ。アコースティックギターのやわらかい響きが、ayucoさんのバイオリンのくっきりした歌いっぷりを支えるところも素敵だし、ギターのほうが盛り上がって激しくかき鳴らしているところ、バイオリンで伴奏的な弾き方をするのもまたおもしろい。

それにしても、ayucoさんのバイオリンを聞くたびに思うのだが、音の始まりと終わり、音のつながりなどの「エッジ」部分の表情にものすごくバラエティーがあって、それがまた曲の中でとても魅力的に生きている。そういうことにかけてayucoさんはめちゃくちゃうまいと思うのだが、これはタンゴなどをよく弾くからうまいのか、それともそういうところがうまいからタンゴを弾いているのだろうか!?

ライブが始まってからはぼちぼち料理も出てきて、なるほど煮込みものは、この日準備が遅れていたためできるのが遅かったということなのだろうけど、ほんと待ったよ…。モツと豆の煮込みとかメキシカンな料理と、トルティーヤ? 薄いパンみたいなの。味はとてもよかったです。

曲のほうは、タンゴあり、ジャズあり、オリジナル曲ありで幅広く、しっとり系の曲も多かった。ギターを弾くところをこんな間近で見たのは初めてで、鮮やかな手さばきにうっとり見とれてしまった。ギターはもちろん基本的に弦をはじいて音を出す楽器だけれども、そのはじき方も一様ではなく、位置によって?? はじき方によって多彩な音が出る。そのほか、キュッと弦をこするニュアンスとか、胴を指で叩くとか、いろんな裏技もあるらしく、こんなに雄弁な楽器だったのね~音も柔らかくて押し付けがましくなく、響きがきれい。

曲解説のマイクはayucoさん先行、その後は交代しつつ握っていたんだけど、ayucoさんがしゃべってるときにギターでポロリンとかき鳴らすのがなんかもうおかしくて、ayucoさんが「それいったい何の曲ですか??」とかいちいちつっこむの(^^;; その他、口でも演奏でもギターの愛川さんは大小さまざまなボケをかますので、そこにayucoさんがつっこんでるわけ。なかなかよい調子のコンビである。

ただ、ayucoさんが「ハウるから」といってマイクを外したときに、愛川さんが「ハウルの動く城?」とかあんまりにベタなボケをかましたりすると、ayucoさんはつっこみように困っていたりしたんだけど(^^;; そのうち何度もペアを組めばこなれてくることでしょう。

客席に来ていたバイオリニスト(タンゴ奏者で、ジャズもやりかけてるらしい)の飛び入りセッションもあり、これがもう、現場合わせで、エキサイティングだったんだけれども、二言三言あーやってこーやって…と打ち合わせてえいやと進めていく。目配せしてソロを移しながら演奏していくわけだけど、このゲストバイオリニストがものすごい暴走していくので収拾がつかなくなり、ayucoさんが刻みだけ弾きながら「誰か責任とって~」と叫んでいるシーンなどもあったが(^^;; 最後はayucoさんが弓で楽譜のポイントを示すとみんな一致してまとめに向かっていった。

それにしても、あそこまで原形をとどめなくなっても、ちゃんとリベルタンゴらしさが残ってるのってすごいなーと変な感心をしてみたり。

演奏が終わってから、愛川さんにいくつかギターについて質問したら、すごく丁寧に説明してくれた。まず、気になっていたのは演奏中しょっちゅう触っているダイヤル?? みたいなの。胴体の横っ腹のところについている。

ギターは音が小さいので、こんな小さな会場でやる場合でも、アンサンブルのバランスからいっても電気的な増幅を避けて通れないものらしい。ギターの穴のところにマイクがついているのだが、その音をどのくらい増幅するかを調節しているのがそのダイヤルなんだって。

「弾き方でぜんぜん音量が変わるでしょう…(いくつか弾いてみて)…これを同じように大きくしちゃうと聞きにくいんで、曲の途中でもその都度調節するんですよ」

それと、弦を止めるクリップみたいなのの活用方法についても聞いてみた。
「そう、調を変えるというか、よく出てくるベース音を、これつけて開放弦で弾けるようにしておくと楽なんですよ。特に今日みたいに、別途ベースを担当してくれるような楽器がいないときにはね…(実演)…これつけとかないとほら、これとこれ、両方弾けないでしょう。ジャズとかではもうどの音がベースとかいってられないから関係なくなっちゃうけどね」

なるほど!! どうもありがとうございました(^-^)


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コメント (9)
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