昨日書いたように、ほんとは「怖い音(音形)」というものがどういうもので、それがどう曲に生かされているかの音楽史を読みたかったのですが…
←エドワードとかまた弾きたくなった
どうも、検索したけどそんな都合のよい本は見つからないみたいで(誰か知ってたら教えて!!)
とりあえず思いつく範囲で怖い音ってどんな音ってのを考えてみたいと思います。
(1) 怖い具体物を描写
たとえば、ブルクミュラー18番の「大雷雨」なんかだと、雷だぞーごろごろー、かみなりぴかっって感じで、まぁ怖い系といえなくもないですね。
とはいえ、怖さはお子様レベルというか、大人の怖さはもっとこう、精神的な??
(2) 短調、低い音、大きい音
長調よりは短調、高い音よりは低い音が「怖い」に近いかなとは思うのですが、
たとえば短調の曲でも寂しいとか悲しいとかはあっても「怖い」にはまったく当てはまらない場合もあるし、
単独で怖さが成立するような条件じゃない。
あくまで何か別の怖い条件というものがあって、それと組み合わせて増幅するくらいの感じがします。
ブラームスバラード一番「エドワード」も最後の方、音が低いほうに行くのって、怖さを強調していますよね。
(3) 連打、不協和音
たとえばティンパニを、ドロロロロロ…と連打すれば「怖い」に近い気はします。シチュエーションにもよりますが…
シューベルトの魔王も、ダダダダダダダダダ…が怖さを引き立てていますし。どちらかというと焦り?
不協和音も、怖さ演出には欠かせませんね。基本の「き」かな。
チャイコフスキー子どものためのアルバムの「ババヤガ」なんて、ぐちゃっとぶつかる音がババヤガっぽいでしょ。
ただ、不協和音とひとくくりにできないほどいろんなキャラクターがあると思うんだけど…それを分類するほどわかってない(^^;; からざっくり略。
(4) あえて逆
なんといっていいかわかりませんが…
これまで挙げてきたようなセオリー的なものの逆へ「ふっ」と行かれると怖い。
たとえば、わーーっと音圧押してきてパッと無音(o_o)
あるいは、シューベルトの魔王も、めっさ怖いシーンまできてあの猫なで声(長調)。「かわーいや、いいこじゃのぅぼうや♪」こわっ死にそう
(5) 転調、無調
転調といってもわかりやすいやつとかすっきりはっきりしているものはぜんぜん怖くないんですが…(スキップとセイディーの「Good Night」が怖いわけない)
どこへ連れていかれるかわけわかんないのは怖い。
半音階ってよく不気味の表現で使われると思うんだけど(特に下降)、あれって無調っていうかどこへ行くのかわからないからコワイ。
アルカンのバルカローレの最後、底なし沼まで行きそう。
「世にも奇妙な物語」の音形とかめっさ怖い
(レミファソラb ラbソファミレ レミファソラbラb ラbソソbファミ~)
ま、こんな感じかな。ほかにもあるかも…
そして、そういう「怖い音」がいつごろどういう活用をされるようになったとか
そういうのはまったくお手上げですが、
「怖いクラシック」中川右介著を見る限りでは、モーツァルト以前って「怖い音楽」というものは基本的になかったみたいで、
そのころの人々は誰も「怖い音楽」とか「哀しい音楽」とか求めてなかったのにモーツァルトが勝手に作っちゃってブーイング受けたという(ドン・ジョバンニあたり)。
今では人気のピアノ協奏曲21番も、交響曲40番も、人気が出たのは後世だとか…
今から見ればモーツァルトって明るい音楽が多い印象だけど。胸をかきむしられるような半音階使いもしているし(モーツァルト ロンド イ短調) すごく先進的。
アルカンの音楽がなんて、掘ればあちこち不気味や「変」や怖いが詰まってると思うけど…あれもすごく時代先取り的な気がする。
というわけで、誰か「怖い音」音楽史を書いてくれるのを首を長くして待ってます(^^;;
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
←またろうがイラストを描いた本(^^)

「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)

どうも、検索したけどそんな都合のよい本は見つからないみたいで(誰か知ってたら教えて!!)
とりあえず思いつく範囲で怖い音ってどんな音ってのを考えてみたいと思います。
(1) 怖い具体物を描写
たとえば、ブルクミュラー18番の「大雷雨」なんかだと、雷だぞーごろごろー、かみなりぴかっって感じで、まぁ怖い系といえなくもないですね。
とはいえ、怖さはお子様レベルというか、大人の怖さはもっとこう、精神的な??
(2) 短調、低い音、大きい音
長調よりは短調、高い音よりは低い音が「怖い」に近いかなとは思うのですが、
たとえば短調の曲でも寂しいとか悲しいとかはあっても「怖い」にはまったく当てはまらない場合もあるし、
単独で怖さが成立するような条件じゃない。
あくまで何か別の怖い条件というものがあって、それと組み合わせて増幅するくらいの感じがします。
ブラームスバラード一番「エドワード」も最後の方、音が低いほうに行くのって、怖さを強調していますよね。
(3) 連打、不協和音
たとえばティンパニを、ドロロロロロ…と連打すれば「怖い」に近い気はします。シチュエーションにもよりますが…
シューベルトの魔王も、ダダダダダダダダダ…が怖さを引き立てていますし。どちらかというと焦り?
不協和音も、怖さ演出には欠かせませんね。基本の「き」かな。
チャイコフスキー子どものためのアルバムの「ババヤガ」なんて、ぐちゃっとぶつかる音がババヤガっぽいでしょ。
ただ、不協和音とひとくくりにできないほどいろんなキャラクターがあると思うんだけど…それを分類するほどわかってない(^^;; からざっくり略。
(4) あえて逆
なんといっていいかわかりませんが…
これまで挙げてきたようなセオリー的なものの逆へ「ふっ」と行かれると怖い。
たとえば、わーーっと音圧押してきてパッと無音(o_o)
あるいは、シューベルトの魔王も、めっさ怖いシーンまできてあの猫なで声(長調)。「かわーいや、いいこじゃのぅぼうや♪」こわっ死にそう
(5) 転調、無調
転調といってもわかりやすいやつとかすっきりはっきりしているものはぜんぜん怖くないんですが…(スキップとセイディーの「Good Night」が怖いわけない)
どこへ連れていかれるかわけわかんないのは怖い。
半音階ってよく不気味の表現で使われると思うんだけど(特に下降)、あれって無調っていうかどこへ行くのかわからないからコワイ。
アルカンのバルカローレの最後、底なし沼まで行きそう。
「世にも奇妙な物語」の音形とかめっさ怖い
(レミファソラb ラbソファミレ レミファソラbラb ラbソソbファミ~)
ま、こんな感じかな。ほかにもあるかも…
そして、そういう「怖い音」がいつごろどういう活用をされるようになったとか
そういうのはまったくお手上げですが、
「怖いクラシック」中川右介著を見る限りでは、モーツァルト以前って「怖い音楽」というものは基本的になかったみたいで、
そのころの人々は誰も「怖い音楽」とか「哀しい音楽」とか求めてなかったのにモーツァルトが勝手に作っちゃってブーイング受けたという(ドン・ジョバンニあたり)。
今では人気のピアノ協奏曲21番も、交響曲40番も、人気が出たのは後世だとか…
今から見ればモーツァルトって明るい音楽が多い印象だけど。胸をかきむしられるような半音階使いもしているし(モーツァルト ロンド イ短調) すごく先進的。
アルカンの音楽がなんて、掘ればあちこち不気味や「変」や怖いが詰まってると思うけど…あれもすごく時代先取り的な気がする。
というわけで、誰か「怖い音」音楽史を書いてくれるのを首を長くして待ってます(^^;;
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社

「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)