アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「灼熱のイタリアン・バロック!」でバッハ

2016年08月23日 | ピアノ
昨日は「灼熱のイタリアン・バロック!」というコンサートを聞きに行きました。

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ゆかりちゃん留学前の演奏を聞ける最後のチャンスっつーことでイチもニもなく台風の中(とはいえ土曜日と違ってずぶ濡れにはならずに移動できた)

ゆかりちゃんが弾くのはチェンバロ(と、たまにオルガン)ですが、昨日のメンバーは
バイオリン×4、ヴィオラ×2、チェロ×2、テオルボ(またはギター)、コントラバス
と、ゆかりちゃんのほかにもう一人オルガン(と、たまにチェンバロ)の12人。

その人数で弾いたとき、チェンバロというのは音響的にそんな前面に出てくるわけじゃなく、下支えをする感じになることが多いんですね。音量もたいしたことないし。

目立つのはなんといっても、このグループを率いている「くまさん」(と、私ときーちゃんさんが勝手に呼んでるけど)が弾くバイオリンと、客席からも動きが目を引くチェロや、テオルボ。くまさんはタテヨコでかい堂々とした体躯、目立つあごひげとバイオリンの超絶技巧で抜群の存在感。迫力のオーバーアクション(笑)で演奏することで指揮者も兼ねてるって塩梅です。

でも昨日の演目にはチェンバロ協奏曲があって、ここではゆかりちゃんが主役です。
バッハ チェンバロ協奏曲二長調 BWV1054

バッハがチェンバロ協奏曲を8曲作ってるそうですが、それより前には鍵盤楽器が主役の協奏曲ってのはなかったそうで、そりゃーピアノならオケとタメはるのもすんなり理解できるけどチェンバロってどうやって対抗するのか(前面に出てくるのか)っていうのはどうも実物を見る(聞く)までぴんときていなくて。

昨日聞いて、なるほどと思いました。
チェンバロ以外の楽器がさっと引くところ(音を出さないか、小さい音で演奏する)があって、そこではチェンバロの音が当然ですが目立つんです。そのあと全体で鳴らしていても耳は引き続きチェンバロの音をキャプチャーしてしまうというか。

それと、チェンバロの音って、よく強弱がつけられないとかいいますけど、でも実際問題は強弱があるみたいなものなんです。
つまり、音が長くなるとか、多くなるとか、そういうことでパワーアップするわけで、感覚的にはちゃんと派手~になったりいろいろと変化はつくんですよ。

そういう、チェンバロの超絶技巧的なフレーズが次々繰り出されて、とっても華やかでした。

チェンバロのほかにも、バイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、あるいはバイオリン二台の協奏曲などがありましたが、どれもなんというか…躍動感があって、華やかで、疾走するバロックでした。そういえば、こういう古楽器アンサンブルを聞きに行くと、ふつうは(?)もっと古い曲が多いんですけど、昨日のは、ヴィヴァルディ、バッハ、コレッリ。

要するに、最先端というか終着駅なんですよね、バッハは。バロック音楽の。

あ、そういえば、バッハ…

コンサートのタイトルは「イタリアン」ですがなぜバッハかというと、そもそも協奏曲というジャンルがイタリア生まれで、ヴィヴァルディを経てバッハもそれを取り入れたという流れなので別にイタリアに入れちゃってもよいようです(?)

「バッハがヴァイマールで仕えたヴィルヘルム・エルンスト公の甥で楽才があったヨハン・エルンスト公子は、1711年、オランダでの音楽留学の土産に膨大な量の楽譜を持ち帰り、それらの鍵盤用の編曲をバッハに依頼した。そこに含まれていたのが『調和の霊感』である。これを機にバッハはイタリアの協奏曲の形式を身につけた。3曲現存するバッハのヴァイオリンのための協奏曲がリトルネッロ形式(主題が何度も表れる様式)、急-緩-急の3楽章形式を持ったイタリア趣味であるのにはこういった背景がある。」

これは、昨日のプログラムで
バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
の解説にあったのの一部なんだけど。

この曲って、実は…実は…きーちゃんさんと私で三楽章とも経験アリなのですが、というか今ちょうど一楽章を練習していますが、これがね…

昨日の演奏があんまりかっこよくて鮮やかで疾走する灼熱のバロックだったもんで、
まったく別の曲に聞こえました(爆)

ってか、昨日の聞いてこりゃ弾けるわけがないわって思った(特に三楽章)
こういう曲だったのねぇ(-_-;;

ま、とにかく、昨日のはどの曲もほんと楽しかった!! よかったよ~
ゆかりちゃんの演奏とは、しばしお別れです(寂しい~動画アップして~)。

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