十年後の自分のことを考えたりしますか? 私の場合、十年後っていうと「定年退職」ってことになるので(それまで首にならなければだけど)、それから大学とかどうかなと…
←衰える部分あり活性化する部分あり、脳力いろいろ
いうことで、図書館でそれらしい本を借りてきました。
「養老院より大学院」(内館牧子)
「こうして私は53歳で、また東大生になった」(平岩正樹)
背表紙見てパッパッとピックアップしただけですが、この二冊はほんと対極的な本でした。両方とも、私がぼんやり考えるみたいに、十分暇になってから行こうとかしてるんでなく、五十代で、ちっとも暇じゃないときにあえて行くというアグレッシブなところは共通してるんですけどね。
前者は大学院、後者は大学一年からというところにも少し表れていますが、やりたいことがあって、そのために学びたいことがあって、それを学びに大学院に行く、入試はひーたいへんだ(苦痛だ)という場合と、学ぶことが好きで、受験勉強自体も目標で、むしろ大学行って学んでからどうするということはあまり考えてない場合と。
それでとりあえず「また東大生になった」の人ですが、「また」っていうから二度目かと思ったら三度目ですよ。三回とも、学士入学とかじゃなくてふつうの入試。理一と理三と文三。どんだけ入試好きなんー
私のいたクラスにも、理一から工学部行っていったん就職し(ブルドーザーの設計かなんか)、やっぱり医者になりたくて理三を受け直した人がいました。穏やかな人で、周りと違って大人だし、なにしろ大学の数学とかわかってるから私もずいぶんお世話になりました(^^;; (教えてもらったというより過去問の解答作ってもらったんだけど)
単に山があるから登っちゃいました的な受験秀才の若い理三の人より、医師になりたいというしっかりした意思(←ダジャレじゃない)をもっていてかっこよかった。たぶんいいお医者さんになってると思います。
平岩さんも、医者としてちゃんといい仕事してたみたいで、そこまでだったら単に回り道して医者になった人だけど…
年取ってくるとだんだん「人」そのものに興味が出てきて(それは私もわかる)
「自分の知らないことはあまりに多く、知ることのできるものはわずかしかない。せめていろいろな局面で人々はどのように考え、どのように行動してきたのかを知りたい。「人間とは、いかなる生き物なのか」を知るには、歴史が最も凝縮してそれを示している。」
それで、歴史を勉強したいが、勉強してどうするつもりかと尋ねられても「私には答えられない」。でも文三受験によって日本史・世界史が「高校の卒業レベル」になって…というか、なるまでの過程がものすごく楽しかったらしい。ということがこの本を読んでよくわかった。
彼の中では合格までというのがやりたいことのうちかなりを占めていて、大学に通うか、通ってどうするかはそこまではっきりしてなかったみたい(この本は、入学して少しで終わっていて、受験中心に書かれている)。
まぁ私も、大学に行くとしたら言語学とか音楽とか、そりゃもう趣味の世界なので、学んで楽しいということが中心というのは同じといえばいえるか…しかし受験が楽しみなわけじゃなくて(笑) 入ってからの授業とか、ことによるとサークルとか(!)、新しく広がる人間関係とかが楽しみなんだけどねぇ…
平岩さんは、入ってからの他学生とのやりとりとか一切触れてません。ソコは大事なことじゃないらしい。
この本の一番の価値というかおもしろさはやはり受験そのものの話。特に、「記憶力が弱い」タイプ(自宅住所があやふやなレベル)なのにどうやって日本史世界史などをこなすかというところ。記憶力がヨワくても理系ならどってことないけど、文系は困るよねぇさすがに。と思うのだけれど、この人は「海馬力」と名付けた自作ソフトを作ってその難題に挑むんです。
要するに、最適な繰り返しで暗記カードを提示してくれるソフトなんだけど。たぶんこじろう・はなひめ受験のときの漢字練習で私がやってたのと考え方は同じ。ただあれはExcel手作業(かーさんはよなべーをして)&随時プリントアウトだけどちゃんとプログラム書いてPC上でできるようにしたんだね…
大学生活については参考になるようなならないような感じだけど、ともかく今後何かで「暗記」の必要に迫られたら、このトシからでもなんとかなるという実例としては心強い本でした。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←衰える部分あり活性化する部分あり、脳力いろいろ
いうことで、図書館でそれらしい本を借りてきました。
「養老院より大学院」(内館牧子)
「こうして私は53歳で、また東大生になった」(平岩正樹)
背表紙見てパッパッとピックアップしただけですが、この二冊はほんと対極的な本でした。両方とも、私がぼんやり考えるみたいに、十分暇になってから行こうとかしてるんでなく、五十代で、ちっとも暇じゃないときにあえて行くというアグレッシブなところは共通してるんですけどね。
前者は大学院、後者は大学一年からというところにも少し表れていますが、やりたいことがあって、そのために学びたいことがあって、それを学びに大学院に行く、入試はひーたいへんだ(苦痛だ)という場合と、学ぶことが好きで、受験勉強自体も目標で、むしろ大学行って学んでからどうするということはあまり考えてない場合と。
それでとりあえず「また東大生になった」の人ですが、「また」っていうから二度目かと思ったら三度目ですよ。三回とも、学士入学とかじゃなくてふつうの入試。理一と理三と文三。どんだけ入試好きなんー
私のいたクラスにも、理一から工学部行っていったん就職し(ブルドーザーの設計かなんか)、やっぱり医者になりたくて理三を受け直した人がいました。穏やかな人で、周りと違って大人だし、なにしろ大学の数学とかわかってるから私もずいぶんお世話になりました(^^;; (教えてもらったというより過去問の解答作ってもらったんだけど)
単に山があるから登っちゃいました的な受験秀才の若い理三の人より、医師になりたいというしっかりした意思(←ダジャレじゃない)をもっていてかっこよかった。たぶんいいお医者さんになってると思います。
平岩さんも、医者としてちゃんといい仕事してたみたいで、そこまでだったら単に回り道して医者になった人だけど…
年取ってくるとだんだん「人」そのものに興味が出てきて(それは私もわかる)
「自分の知らないことはあまりに多く、知ることのできるものはわずかしかない。せめていろいろな局面で人々はどのように考え、どのように行動してきたのかを知りたい。「人間とは、いかなる生き物なのか」を知るには、歴史が最も凝縮してそれを示している。」
それで、歴史を勉強したいが、勉強してどうするつもりかと尋ねられても「私には答えられない」。でも文三受験によって日本史・世界史が「高校の卒業レベル」になって…というか、なるまでの過程がものすごく楽しかったらしい。ということがこの本を読んでよくわかった。
彼の中では合格までというのがやりたいことのうちかなりを占めていて、大学に通うか、通ってどうするかはそこまではっきりしてなかったみたい(この本は、入学して少しで終わっていて、受験中心に書かれている)。
まぁ私も、大学に行くとしたら言語学とか音楽とか、そりゃもう趣味の世界なので、学んで楽しいということが中心というのは同じといえばいえるか…しかし受験が楽しみなわけじゃなくて(笑) 入ってからの授業とか、ことによるとサークルとか(!)、新しく広がる人間関係とかが楽しみなんだけどねぇ…
平岩さんは、入ってからの他学生とのやりとりとか一切触れてません。ソコは大事なことじゃないらしい。
この本の一番の価値というかおもしろさはやはり受験そのものの話。特に、「記憶力が弱い」タイプ(自宅住所があやふやなレベル)なのにどうやって日本史世界史などをこなすかというところ。記憶力がヨワくても理系ならどってことないけど、文系は困るよねぇさすがに。と思うのだけれど、この人は「海馬力」と名付けた自作ソフトを作ってその難題に挑むんです。
要するに、最適な繰り返しで暗記カードを提示してくれるソフトなんだけど。たぶんこじろう・はなひめ受験のときの漢字練習で私がやってたのと考え方は同じ。ただあれはExcel手作業(かーさんはよなべーをして)&随時プリントアウトだけどちゃんとプログラム書いてPC上でできるようにしたんだね…
大学生活については参考になるようなならないような感じだけど、ともかく今後何かで「暗記」の必要に迫られたら、このトシからでもなんとかなるという実例としては心強い本でした。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)