アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ピアノ貯金を始めた日のこと

2016年08月29日 | ピアノ
私がこの世に生を受けた日には既に、家にはピアノがあった。ヤマハのアップライト。

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側面に、マル「免」(免税)マークが入っていたので今から思えば母が学生時代に買ったものだろう。

ピアノがあるのは当たり前で、特に有難味を感じたこともないけど、逆にいえば特に不満を感じたこともない。

ピアノにいろいろあるとか(種類)、同じ種類でも状態でいろいろあるなんてことにはまったく思い至らなかった。母もそんな話はしてなかったと思う。

私が中学生くらいになったとき、どういう心境の変化か、あるいは単に生活にゆとりが(ある程度)できたからなのかもしれないけど、家のアップライトは処分されグランドピアノに買い替えられた。我が家のピアノは商売道具という面もあったので、むしろグランドがあることは当然なのかもしれないけれど、しかし実はそのころから母の生徒は激減していて、しかも母は自分の趣味(や研鑽)でピアノを弾くわけではなくてレッスンのときに使うだけだったので、いまいち有難味がわからないしろものだった。

そのころ私は基本、ピアノを弾いていなかったのでグランドが家に来てうれしいというふうにはそんなにおもわなかった。見た目はグランドのほうがかっこいいと思った(^^) けど置物にしちゃでかいよね。たまに弾いたこともあるんだけど、アップライトを弾くより特別幸せだって感触もなかった。ヤマハのグランドで当時100万くらい? たぶん小さいやつ。

さらに時は流れて結婚して家を出たとき、タンスも何もいらないからということで嫁入り道具的にヤマハのアップライトを買ってもらった。60万円台だったと思う。これが今あるヤマハのやまちゃん。タンスは古道具屋で自腹購入(確か4000円)

家にはピアノがあるもんだというのが固定観念で、弾きもしないのに何はさておきピアノを買ってもらうんだからおかしな話だが…いやほんと変だよね?? 何考えてるんだかわからない。実際、そのあとアパートに住んでた二年間はピアノを置くことができなくてよしぞう実家に預かってもらってた。

やまちゃんを買うときは音色とかそんなにこだわりはなくて、見た目で買った。木目の猫足(^^;;

それでも同機種が三台くらいあるところへ行って私と母でちょっと弾いてみて選んで買ったような気がする。詳細は記憶にない(私と母のチョイスが一致したのかどうかとか)。

ピアノをほとんど弾いてなかったころも、年一回の調律だけはきちんとしていて(それはそういうものだと思っていた。固定観念)、そのたびに「もうちょっと弾いてあげてくださいね~」とか言われたり(^^;; そんな状態なので調律師さんはこういう人でなきゃ、とかのこだわりもなかったのだけど、よしぞう実家経由で紹介されて途中から(たぶんやまちゃん6歳くらいから?)お願いしていた調律師さんは今から考えてもかなりうまい人で、そういう意味では当たりだった。

こじろう年長さんのときにいっしょにピアノを習い始めて、ヤマハ教室にあるピアノは当然ヤマハ。それはまぁいいとして、ピアノを習うのにグランドじゃなくてアップライト。しかも状態悪くてかなり狂っていてぼこぼこ。

世の中には状態のいいピアノと悪いピアノがあって、弾き心地がだいぶ違うことを学んだ(-_-;;

それから四年くらい経って、ずいぶんしょっちゅうピアノを弾くようになったころ、こじろうのクラスメイトのうちで新しいピアノを買ったという話を聞いて触らせてもらいにいった。それがベヒシュタインのアップライト。

衝撃だった(o_o)

状態のいい悪いじゃなくて、音色が全然違うピアノ。これまで弾いたことのあるどのピアノとも違う。
「どのピアノ」ったって、どこへ行ってもヤマハだったものね。
弾き方に応じて、いろいろと表情が変化して、飽きない。いや、やまちゃんだって別に弾いてて飽きることはないけど。

その後、実力者ではあった調律師さんとトラブルがあり(*) 別の調律師さん(凄腕)を紹介してもらった。

この方の紹介で知ったイベントというのが、ヤマハ・ベーゼン・ベヒ・スタインウェイの四台のグランドが置いてある防音室で45分閉じこもって(誰もいない状態で)弾き放題という夢のようなもので、ここでまたさらなる衝撃。

ヤマハとぜんぜん違うピアノ、というのがいくつもあって、それがそれぞれ魅力的で、迷っちゃうくらいであるという事実。

そこに並んでいたピアノは、グランドの中でも上位機種というか高くてでかいものだったので、まかり間違って衝動買いしてしまう危険は(たぶん)なかったのだけど、それでもピアノ熱を高めるには十分だった。

いいピアノ買おう。幸せ度が違うから。

時間貧乏はお金で(幸せを)稼がないと!! と思ったのもあって、目標額を(とりあえず)こじろう友人宅のベヒシュタインに定めた。ベヒシュタインを買う、と決めたわけではないけれど、新品のベヒを買える金額をまず確保して、その予算内で他社のピアノや中古も含めて探そうと思ったのだ。そのおうちにあったベヒは、230万円(当時)。 (つづく)


(*) ある年にその調律師さんといつものように電話で日程を決めて、ピンポンが鳴ってドアを開けたら知らない人が立っていた(実はその調律師さんの息子)という事件。そんでその息子の調律がめっちゃ下手だった。

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