アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番を読みとく

2016年08月27日 | ピアノ
今日はartomr氏のレクチャーコンサート「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番を読みとく」@めるちゃん、でした。

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どうしてそんなナイスな企画が生まれたかというと…
udurannさんちでおゆき先生が平行弦のプレイエルを弾いたコンサートのあと、artomrくんがプレイエルでベトソナ30を弾きながらその和声の解説とか微に入り細に渡ってしゃべっていたのですが、そんな雑談ベースで未整理の話じゃこちらは予備知識なさすぎでまったくわからないし、まぁ私一人で詳しく話してもらうのももったいないんで、

「わかったわかった(←何が?)。好きなだけしゃべっていいから、めるちゃんでレクチャーコンサートして」
と言ってみたら実現したわけです。

レクチャーコンサートの企画が立ってからけっこう期間があったのでそこからまた考えたり調べたりして、だいぶ深まりもして、考えの変わった部分もあったと言ってました。

今日集まった「聞く側」は私を入れて11人。うちのリビングのキャパからいってこのへんがまぁいいとこか…贅沢な濃い時間になりました。

ベトソナ30番も、ソナタなんだからソナタのフォーマットに従って作っているはずなんだけれども、たとえば「和声と楽式のアナリーゼ」で説明されているようなものとはずいぶん違っています。

それは、各パーツのサイズもずいぶん伸び縮みしていたり、
転調のお約束にも従っていなかったり、
対比になるようにというセオリーにも合ってなかったり、

そんな感じで、ソナタ形式というものを限界近くまでびろーんと発展させている。

ベトソナも、初期のものならば、わりとお約束系のソナタだったんだと思うんだけど、
ベトソナ32曲分の発展はそのままピアノの歴史みたいなもんで、
ピアノという楽器のキャパが進歩するのに合わせて、
というよりそれをムリムリに先行して?
常にそれまでの限界を打ち破ってきたみたいな…

それは、音域が広がってきたということでもあるし、
ピアノの頑丈さとか(^^;;
音量とかも(ベトソナって、強弱が突然で極端だったりするよね)。

今日の話では、構成の話やピアノ(とベトソナ)の発展ということもあったのだけど、中心はむしろ「動機(モチーフ)」の扱い。

ふつう、「音階」とかいったら、「つなぎ」とかの、たいして意味ないカンジの部分なのだけど、
このベトソナでは「音階」や「連打」や「三度」「四度」とかほとんどパーツともいいにくいようなものが組み合わされ発展され、動機として意味を持ったものとして聞こえてくる。

その中で、聞いてる側は不意打ちをくわされたり、すかされたり、変な転調とか(どこへ行くんだ)、乱暴に引きまわされたり。

…上記はartomr氏がこうしゃべったということではなくて、私の(あやふやな)理解を雑な表現でまとめたものなのであまり信用しないでほしいんだけど(-_-;; でもなんというか、このソナタとか(その他の後期ソナタも)一生弾くことはないだろうけど聞くときには楽しみが増えたと思うわけです。

次のレクチャーコンサートのテーマは何? とartomr氏にふってみたらば、「ソナタならベートーベンのソナタの次はベルクかな」ってことで、えっ、その間はナシ? ショパンとかは? というと、ショパンはカタチとかむしろ後期ベトソナより昔風なんだって。じゃあリストは? って聞いたらリストは確かに新しいけれどアレ弾くのたいへん、誰か弾いてくれればしゃべってもいいみたいな。artomrくん弾かないで誰が弾くんだよ(-_-#

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コメント (8)
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