アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ピアノの練習は好きですかと聞かれたら

2016年11月09日 | ピアノ
ピティナのステップに出たら、先生方の講評の時間というのがあって、三人それぞれステージ上で何かしゃべるんです。

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講評といっても、二つの「部」をまとめてそれについてしゃべるわけで、何がうまいとか下手とか、ひととおりなはずもなく、とおりいっぺんに頑張りをほめる程度のことなんですが、それでも先生方はこれからのピアノライフのヒントになることをしゃべろうとしていろいろ工夫している様子。

一人の先生は、まず、「みなさん、ピアノの練習は好きですか?」と問いかけました。「練習、好きな人ー??」というと、会場ではぱらぱらとほんの数人の手が挙がりました。みんな大人です。

先生は「グランミューズの方は、練習が好きとおっしゃる方が多いですね。お子さんは、なかなか好きとおっしゃってくれないのですけど…」。

えぇ、私も反射的に手を挙げました。

「練習」? そういやあまり自分がしていることを「練習」という言葉でとらえていませんでしたが、日々、会社から急いで帰ってきて少しでも楽器の音が出せる時間にめるちゃんと戯れたいという、これは誰にも強制されないどころか奨励されることですらなく、単に自分が好きでやっていることです。そこは間違いない。疑問があるとすれば「これは練習なのか??」というところかもしれませんが…

好きな曲を弾きたいように弾いてるだけというと「練習」というカタイ言葉より「遊び」がぴったりくるようでもありますが、
実際そうやって、めるちゃんと戯れながら、もっとキレイに弾くには? ノリよく弾くには?? と探りつつ
日々それなりの改善があるわけですからこれを練習と呼んでも問題ない、というか
練習と呼んでいけない理由はなにもないでしょう。

特に効率よく練習してるかというと別の話になりますけどね。

ところで、このコメンテーターの先生は、「練習が嫌いだけど発表会で弾くのは好き」というようなよくいる子どもを想定して、「練習を楽しくする方法」について話をしてくれました。

ひとつは、動画をとる方法。

ピアノを弾くときに動画(この場合、録音より動画がよりよいでしょう)を取り、それを即再生してみる(レッスン中、先生といっしょに見られればより効果的かも)。外から見ると気付くことはけっこうある。気を付けて弾いたつもりのことが実際できているかどうかも。

これは、よさそうな方法ですね。まさに目に見える効果ってやつで、わかりやすければやる気もでますし、楽しいです。

もうひとつが…これはびっくりしたのですが、騒音測定アプリを使うことです。
騒音って言葉がアレですが、要するに音の大きさを測ることができるので、なかなかしっかりした音を出せない人が、ハノンとか練習するときに、まず自分なりにしっかり弾いた音が何デシベルか見ておいて、それよりちょっと上乗せして弾けるように練習するってわけ。

ゲーム感覚? というか、子どもは確かに喜ぶかも!? この発想はなかったよ!!

いや、これはいったいピアノの練習なのか筋トレなのかというところですが、確かに「練習」の中で何か筋トレ的な、練習それ自体がおもしろいからやるというような雰囲気にはならないものを、でも将来のためにやらせようとしたらそういうプラスアルファな工夫をして楽しくさせるか、でなければ強制するかしかありません。(あるいは本人の意識が高くて、将来のために自らがんばるか。)

私がしているのが「練習」という言葉で呼ぶべきものであるかどうかがどうもピンとこないその理由というのはまさにその、自分が好きでする練習、やりたくてやる練習しかしないということでしょう。私のやってることが「練習」の中に含まれるというのはおそらく疑いないことなのですが、練習に必要なものの何かが、まったく(あるいはほとんど)私のやってることの中に欠落しているということはあるかもしれません。

もちろん私は大人なので、このまま好きな練習だけをして生涯過ごすこともできますし、好きとはいえない練習も必要と思えばやり、そうやってより楽しみを広げていく(弾ける曲の範囲を広げ、質を向上させていく)ことで楽しみをトータルプラスにすると考えることもできます。それは自分で選べばいいことですが、

子どもにピアノを習わせるときにどうもっていくのかはけっこう考えどころですね。

私は、子どものころも、自分のやりたくない練習を強制されたことはなく、自分がやめたくなったらソッコーやめてしまったので、
ピアノとかピアノの練習とかに対する複雑な思いとかなくて、単に「好き」なだけで来ちゃって、

純粋に好きな分しかやらないからここまで来た、という言い方もできるし
純粋に好きな分しかやらないからここまでしか来てない、という言い方もできる。

私がもっとつまらない練習も含めてしていた(させられていた)としたら、
今やリストをばりばり弾いてたかもしれないし(笑)
逆に、ピアノとは無縁で過ごしていたかもしれない。

子育てになかなか正解ってない、そりゃーピアノでもそれ以外でも同じよね。それにしても、実際大人になってからは、自分が子ども時代に受け取ったものを肯定して、それをプラスとして生かしていくほうがお得ということはいえる。

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