アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ベトソナと弦楽四重奏

2016年11月20日 | ピアノ
昨日、弦楽四重奏のコンサートを聞きに行きました。アイネクほか定番曲。

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…しみじみ、弦楽四重奏っていいなぁ♪ 音色の溶け合い方、音域や音量のバランス、合奏の楽しさ、完成度、なんというかこれはアンサンブルの王様といってもいいのではないでしょうか。

「小澤征爾さんと、音楽について話をする」の第六回「決まった教え方があるわけじゃありません…」に出てくる音楽キャンプでは、オーディションで選んだ生徒たちに弦楽四重奏をみっちりやらせるんです。そんなとこにくるバイオリンの子はふつう、ソリスト志向なわけですけど、それでも1stと2nd両方を担当させる。

室内楽にはほかにもいろんな構成がありますが、なぜとりわけ弦楽四重奏なのか。

「ハイドンから現代にいたるまで、名のある音楽家はこぞって弦楽四重奏を書いています。モーツァルトも、ベートーヴェンも、シューベルトも、ブラームスも、チャイコフスキーも、ドビュッシーも。そういう作曲家は、四重奏を作曲するとき、それこそ全力を傾けています。だから彼らの書いた弦楽四重奏曲を演奏することによって、その作曲家をより深く理解することができます。とくにベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲を知らずして、ベートーヴェンを真に理解することはできません。そういう意味もあって、弦楽四重奏曲を重視しているわけです。音楽のひとつの基本になっているわけですから」

…えー四重奏以外の曲を作曲するときは全力を傾けてないとでも!? とやぼなツッコミを入れることはとりあえずやめておきましょう(^^;;

ソリスト志向で、テクニックもいい、音色もいいけどいまいち音楽がわかってない感じの子がオーディションに来たら、そういう子こそ入ってやってもらう。そして四重奏をこちらから(1st)あちらから(2nd)弾くうちに、変わってくる。

「内声を弾くことによって、音楽の内面を見ることができます」

そののち実際にソリストとしてやっていく中でも、その音楽的ベースがあるかどうかで、音楽家としてやっていけるかどうかに大きな違いが出てくる。

「ピアノは入れません。ピアノを入れちゃうとね。感じが変わってしまいます。たとえばピアノトリオなんかだと、ソリストが三人みたいなことになってしまう。それに比べて、弦楽四重奏というのは合奏の基本です」

ピアノ入れてくれないのか。しょぼーん(´・ω・`)

っていうか、ピアノひとり分で、弦楽四重奏分くらいあるものね。

ここんとこハマっている、シフさんレクチャーの中でもものすごく気にいったのがベトソナ9番

これ、もうめちゃいい曲で、これまでほとんどノーマークだったのはどうしたわけ(そのいっこ前の8番悲愴だったら何度でも聞いてるのだが)という感じなんだけど、これがまさにピアノ一台で弦楽四重奏団的な曲で、それがちゃんとベト様ご本人によって弦楽四重奏に編曲されている。

ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess34 / Op.14-1 東京SQ

これがまた、超~素敵!!(^o^)/

ピアノソナタとして弾くときに弦楽四重奏のことを考えながら弾いてもすごく楽しそう。

これほどあからさまでなくても、ベートーヴェンが弦楽合奏のことを頭に浮かべながらピアノソナタを作曲していたことは当然あるだろうし、ピアノ弾きがほかの楽器(とそれによる合奏)をよく知っていることはきっと何がしかのプラスに働くはず。

ということを考えると…

ピアノも弾いてみることができる、
弦楽四重奏も弾いてみることができる(弾けるとまではちょっといいづらい-笑)

というのはほんとに幸せなことだと思う。

明日はまたボロディンの練習です。

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