アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

腱鞘炎になるくらい練習して一人前!?

2016年12月14日 | ピアノ
今年の「ピアノも、もっとアンサンブル!」で私がどうしてもブラームスのバイオリンソナタ一番一楽章弾きたいって、超無謀曲を出してきたときに、おゆき先生は私がジストニアとかなったりしないか心配していたのだけれど、

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そこへ、くさぴあさんが「アンダンテさんは練習しないから大丈夫!!」って太鼓判押してくれてたんだって(笑)

いやかなり(←私基準)練習したんだよ…けどまぁ実際問題、とれる時間がトータルでたいしたことないから、手が痛くなったりとかそういうのはぜんぜんなかったです。

shigさん曰く「ぶっちゃけアンダンテさんのことはあんまり心配してない」だそうで、それは、手の使い方がうまい(無理がない)からではないのだが、練習時間が短いこと、テンポで無理したりする傾向がないこと、それと仮に何か手が痛くなる兆候があれば「それでもがんばって練習する」とかはやらなそうだから(←ココにはたぶん絶大な信頼が)というあたりらしい。

(ジストニアと腱鞘炎はまったく別物ではあるけれど、無理な練習を重ねたときになりやすいことについては共通)

昨日来た方々は、私よりきちんと練習される方なので、なんかのときに痛くなったりしがちなのは悩みらしく、痛くならない弾き方についておゆき先生に詳しく解説してもらったりして、おうちに帰ってからも「痛くならないでチェルニー弾けた!!」とか目鱗体験だったそうだ。よかった。

手が痛くならない、楽な弾き方というのは、もちろん手の安全のためにも重要だけど、
きれいな音を出すということからいっても好ましいのであって、
そりゃもう疑いの余地なく、

手の痛くならない弾き方が正しい。

と思うのだけれど。

世の中、骨の髄までガンバリズムが染みついててそれをピアノにも適用する方はいらっしゃるらしく、
「痛くなるのは当たり前、腱鞘炎になるくらい練習して一人前」とか
「痛くてもがんばって練習して乗り越えることが大事」とか
まぁそんなことを実際言われた体験があるという話を昨日聞いて、そりゃもうびっくり。

重いコンダラ試練の道を… (←まちがい)

とか

鉄下駄履いてうさぎ跳び

みたいなスポ根ですな。私の母のやってたピアノ教室では、昭和でもそんなことは言ってなかったんだけど。21世紀に入っても絶滅してないのか!?

…と、思っていたらばちょうど、ブログ「愛の夢のつづき」に「手が痛くなるまで練習し、手が痛くなっても、さらに練習しなさい」の根性路線を否定する記事が書かれていました。そう、スポ根の本家、スポーツ業界ではもうとっくに、悪しき根性論(水を飲まずにがまんしてランニングするみたいな)は否定され、スポーツ科学に則って、効果的なトレーニング法、練習法に移り変わっているわけですよね。だってそうでなきゃ勝てないもん。

スポーツの世界だとある意味わかりやすくて、間違ったやり方をしてれば勝てないから、正しいやり方が何かってこともはっきりしていくわけです。ピアノの世界だと、明確に勝ち負けってのはないから、間違った考え方で弾いたり練習したりしていてもそれで明確に否定されるきっかけもなく、訂正しにくいのかもしれません。

でも大人ピアノ(アマチュア)の我々は、「これは変だ」「つらい」と感じたらそれだけですぐ離れてもかまわないので(おかしなやり方に義理立てする必要もなく、離れる前に相手を論駁したりする必要はない)、何も問題はないですよね。

だいじなことなので二度いいますが、
手の痛くならない弾き方が正しい。
です。

ほんとうに理想的な弾き方をしていれば、超絶技巧曲を長時間練習しても大丈夫なのかもしれませんが、まぁそこまでうまく手が使えてない間であっても、現時点での技量に合わせて、無理のない範囲で練習していればいいことです。趣味ピアノにおいて、先を焦る必要もないわけですし、仮に先を急いで早くうまくなりたいとすれば、そりゃもう深刻に手を痛めてまったく弾けなくなっちゃったりしたらNGですし(そこまでくると日常生活にも差し障りますよね)、つらくて歯を食いしばって練習するより、「きれい」「すてき」「うつくしい」って萌え萌えして楽しく練習するほうが上達も速いでしょう。ピアノは愛ですから(←おゆき先生の受け売り)。

痛くなく弾く方法がわからないなら、ちゃんとそれを教えてくれる先生に見てもらいましょう。先を急ぐならなおさらです。


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コメント (2)
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