ここで皆さんにクイズです。「シューマンの左、ショパンの右」にいるのは誰でしょう?
←聞きに行く価値のあるコンサートを開催するのはそりゃ大変
…答えは、「ドビュッシー」。ただし自称です。
どういうことかというと、ドビュッシーがデュラン(楽譜の出版さん)に送った書簡の中で
「正直に申しまして、これらの作品はよくまとまっていると思います。この曲集はピアノ音楽史上然るべき位置を占めるでしょう。シューマンの左か、ショパンの右に…お気に召すままに。 」
(1905年9月11日、ドビュッシーがデュランに宛てた書簡より)
といっているのだけれど、この右とか左とかいうのは要するにオリンピックの表彰台をイメージした表現で、二位、三位にシューマンとショパンがいて自分はてっぺんにいるという(^^;; すごい自信!!
シューマンやショパンを下に見ているということもあるかもしれないけど、とにかくほかの作曲家のことはあれこれけなしていたそうなので、シューマンやショパンなら認めてたともいえますね。
ちなみに、この「よくまとまっている」作品というのは「映像」第一集のことで、実際ちゃんと歴史に残ったわけで、すごいっちゃすごいです。クラシックがクラシックたるゆえんは、時代の波を乗り越えて残ったということであって、作られたそのときに、すぐさまその行く末を占うのって難しいですからね。(サリエリのほうがモーツァルトより有名だったとか、そんな具合に)
土曜日のコンサートは、この「シューマンの左、ショパンの右」をタイトルに掲げていました。
タイトルどおり、ドビュッシーの映像第一集が入っていて(shigさんが弾いた)、
ショパンもあるけど(shigさんが弾いた)、軸はシューマン。
ユーゲントアルバムがartomrくん、子供の情景がshigさん。
そして演奏の合間あいまに、二人の掛け合い漫才トークが入っていました。
shigさんがコンサート告知のときに「ソンはさせません!」といっていましたが、ほんとに行ってよかったコンサートで、楽しくてあっという間でした。
そしてコンサートのあとshigさんがつぶやいていたとおり「なんと演奏者より客席の方が人数が多い」コンサートで、しかもみんな満足して帰ったというのは、立派に成功したコンサートといえましょう。
ふだん、演奏者のほうが多い事態になるというのは、自分が弾くからほかの演奏を聞くというのが基本で成り立っている会が多いからであって、その場合特に「価値ある」演奏が並んでいる必要はなく、お互い様の興味を持って聞き合って、あとは楽しく飲み会でも行けばいいわけです。プロであれアマであれ、「聞くだけを目的に」足を運んでもらえるというのはこれ、大変なことなのです。有料であれ無料であれそこはたいして関係ありません…タダなら行こうってわけじゃないですからね。
義理で行くのではなく、
自分が弾くから行くのでもなく、
聞きたいから行くコンサート、
行ってよかったと思って帰ってくるコンサートというのは、
ほんとうに有難いこと。この世の幸せの奇跡といってもよいことであって、
演奏だけよきゃいいわけでもない、もちろん演奏は基本ですけど
コンセプト、曲目や、トークや、会場の雰囲気(つまり、聞きに来た人)や、パンフや、そういったことが総合的に価値を作るのです。
もちろんコンサートがよかったのは主に出演者であるartomrさん、shigさんの功績ではありますけど、
実はその価値のベースを支えているのが作曲者(ショパン、シューマン、ドビュッシー)です。
彼らはもう、お墓に入ってから長いので著作権料ですら主張できませんから、
ドビュッシーに「おれさまいちばん」くらい言わせてあげてもいいですよね。
それだけのことがいえるような曲集だと思いますし…また、shigさんのドビ愛が伝わる演奏でした。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←聞きに行く価値のあるコンサートを開催するのはそりゃ大変
…答えは、「ドビュッシー」。ただし自称です。
どういうことかというと、ドビュッシーがデュラン(楽譜の出版さん)に送った書簡の中で
「正直に申しまして、これらの作品はよくまとまっていると思います。この曲集はピアノ音楽史上然るべき位置を占めるでしょう。シューマンの左か、ショパンの右に…お気に召すままに。 」
(1905年9月11日、ドビュッシーがデュランに宛てた書簡より)
といっているのだけれど、この右とか左とかいうのは要するにオリンピックの表彰台をイメージした表現で、二位、三位にシューマンとショパンがいて自分はてっぺんにいるという(^^;; すごい自信!!
シューマンやショパンを下に見ているということもあるかもしれないけど、とにかくほかの作曲家のことはあれこれけなしていたそうなので、シューマンやショパンなら認めてたともいえますね。
ちなみに、この「よくまとまっている」作品というのは「映像」第一集のことで、実際ちゃんと歴史に残ったわけで、すごいっちゃすごいです。クラシックがクラシックたるゆえんは、時代の波を乗り越えて残ったということであって、作られたそのときに、すぐさまその行く末を占うのって難しいですからね。(サリエリのほうがモーツァルトより有名だったとか、そんな具合に)
土曜日のコンサートは、この「シューマンの左、ショパンの右」をタイトルに掲げていました。
タイトルどおり、ドビュッシーの映像第一集が入っていて(shigさんが弾いた)、
ショパンもあるけど(shigさんが弾いた)、軸はシューマン。
ユーゲントアルバムがartomrくん、子供の情景がshigさん。
そして演奏の合間あいまに、二人の
shigさんがコンサート告知のときに「ソンはさせません!」といっていましたが、ほんとに行ってよかったコンサートで、楽しくてあっという間でした。
そしてコンサートのあとshigさんがつぶやいていたとおり「なんと演奏者より客席の方が人数が多い」コンサートで、しかもみんな満足して帰ったというのは、立派に成功したコンサートといえましょう。
ふだん、演奏者のほうが多い事態になるというのは、自分が弾くからほかの演奏を聞くというのが基本で成り立っている会が多いからであって、その場合特に「価値ある」演奏が並んでいる必要はなく、お互い様の興味を持って聞き合って、あとは楽しく飲み会でも行けばいいわけです。プロであれアマであれ、「聞くだけを目的に」足を運んでもらえるというのはこれ、大変なことなのです。有料であれ無料であれそこはたいして関係ありません…タダなら行こうってわけじゃないですからね。
義理で行くのではなく、
自分が弾くから行くのでもなく、
聞きたいから行くコンサート、
行ってよかったと思って帰ってくるコンサートというのは、
ほんとうに有難いこと。この世の幸せの奇跡といってもよいことであって、
演奏だけよきゃいいわけでもない、もちろん演奏は基本ですけど
コンセプト、曲目や、トークや、会場の雰囲気(つまり、聞きに来た人)や、パンフや、そういったことが総合的に価値を作るのです。
もちろんコンサートがよかったのは主に出演者であるartomrさん、shigさんの功績ではありますけど、
実はその価値のベースを支えているのが作曲者(ショパン、シューマン、ドビュッシー)です。
彼らはもう、お墓に入ってから長いので著作権料ですら主張できませんから、
ドビュッシーに「おれさまいちばん」くらい言わせてあげてもいいですよね。
それだけのことがいえるような曲集だと思いますし…また、shigさんのドビ愛が伝わる演奏でした。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)