アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

聞き流し可能な音楽

2016年12月22日 | ピアノ
ホテルでのごーじゃすなアフタヌーンティーの際に、私がショパンやドビュッシーの(せっかくの)生演奏でなんか居心地の悪い思いをした話を書いたら
(参照: 「理想のアフタヌーンティー(演奏付き)はどこにある」)

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あっこさんから、「ショパンやドビュッシー」が特に、テキトーに流し聞きしにくい(流し弾きもしにくい)音楽ではないかというコメントをいただきました。
「音楽に主張がある」
確かに!! そんな気する…主張というか感情やら情景やら、何かこう…「意味」が盛られている感じね。

これがもうちょっと古めの、モーツァルトとかバッハだったら、そこまでの違和感はなかったかもしれない。

感情をのっけるということでいうと、ベト様あたりが開祖(?)なのかしらん。
モツ様も、人間の感情と無関係という感じではないけれど、もっとこう…生々しくはなくて…せいぜいあっても劇チックという気がする。

とすると、非常に大雑把にいって、時代が現代に近づくほど聞き流しにくくなるのかしらん? と一瞬思ったのですが
(具体的な選曲はたぶんバイトさんに任されてただろうけど、もしウェーベルンをガチ弾きしたとしたら、店長がすっ飛んできていっぺんでクビになりそう-笑)

次にサティのことを思い出し、サティのジムノペディとか無難な感じだなと。それどころか、まさに「家具の音楽」なんてのがあるよね。あともちろんだけど現代になって、リチャードクレーダーマンとか(クラシックとはいわないか)だったらもちろん大丈夫。吉松隆の「4つの小さな夢の歌」とかもよさそう。

というわけで、古い/新しいでは片づけられないにしても、当然時代の流れとは関係しつつ、作曲者の意図というか、その曲の役割や意味づけによってBGM向きかどうかが変わってくるのですね。

あと、あっこさんからもうひとつ教えてもらったのが「ターフェルムジーク」そのまんま、食卓で聞くための音楽。たとえばこんな→Georg Philipp Telemann (1681-1767) - Tafelmusik

試しに今朝、これをかけっぱなしにしてお弁当作ったり朝ごはんを食べたり、「流し聞き」してたんだけどなかなかいい具合でした…まぁ、食べてるのが、お弁当ののこりごはんを握った青ジソおにぎりだったりするところがテレマンもびっくり(^^;; だけれども。

「ながら」前提の音楽であっても、きれいで、それなりにめりはりもあって、ちゃんとおもしろみがある。それでいて聞き流しもできるゆるさ。テレマンさんてすごいね…

ただ、これは録音だからよいのであって、もしこれだけの人数の奏者がうちのリビングに集結して、食べてる我々のために演奏してくれてたら、恐れ多くて(爆) おにぎりも食べにくいと思います。これはもう、音楽の性質ということではなく、人としてというか、なにしろ王侯貴族じゃないからそんなシチュエーションに慣れてないもんでね。

ホテルのアフタヌーンティーだと、自分ちでないからか、個人的に知らないバイトさんだからか、お客さんがほかにも大勢いるからか、この点は別に気にならなかったけど。

来年たぶん企画する(^^;; アフタヌーンティーではもちろん、演奏してもらったあとに、演奏者といっしょに食べるようにします。だってその人がおゆき先生であれartomrくんであれ、いっしょに(同時に)食べたいよね。それであればショパンでもドビュッシーでもいいわけです(シェーンベルクとかウェーベルンとかはちょっとw)

前に、ほとんどパーフェクトなシチュエーションがあったんだけど
(参照: フランス料理とコーヒーで始まるカンタータ)
このときは、料理をサーブしてくれるプロと、演奏をしてくれるプロと、どちらもいるゴージャスな企画だったけれども、お料理をいただきながら聞くのではなくて、「いそいで」コース料理を食べちゃって、それからあらためて演奏を聞くという段取りでした。

主な理由はテーブル間の隙間のなさです。演奏中にサーブすることはほぼ不可能だったため、同時進行はできなかったんですよね。というわけで、優雅なシチュエーション(生演奏を聞きながら飲食、談笑する)はなかなかに、微妙に手が届きそうでありながら案外思ったより遠いということのようです。

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