アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

教材扱いされてる名曲

2016年12月07日 | ピアノ
マイミクさんのつぶやきを読んでびっくりしたんだけど
「メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は教材扱いされていて名曲であることが忘れられている、グリーグのピアノ協奏曲のようなものだ」(「クラシック音楽館」にて、ジョシュア・ベルの発言)

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メンコン(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)が名曲であることが忘れられてるですって!?(o_o)

…っつか、グリーグのピアノ協奏曲が「教材扱いされて名曲であることが忘れられている」かというとちょっとまさか(^^;;

とりあえず、メンコンをハイフェッツの演奏でどうぞ:
Mendelssohn Violin Concerto e-moll op.64

これ聞いて、「なんか易しい曲弾いてら、子どもっぽーい」って思う人はいないと思うが??
それがなんで「教材扱いされてる」って話になるかというと、ピアノ弾きの人にはピンとこないと思うけど
「メンコン」ってそちらの業界(?)ではわりと子どもが弾くらしいんですね。

コンクールとかでは小学校高学年の課題曲になったり。

これが「チャイコン」になるとだいぶ難しいらしい。もちろん技術的な意味での比較ですけど。

でも子ども「も」弾くからといって、大人が弾くに足らない曲だとか、
よい演奏をしても感動できない曲だとか、
あるいは素敵に弾くのが簡単な曲だとか、
そんなことは一切ないのであって。

でも、まじめにヴァイオリンを「勉強」していく中で、学ばなければいけない(というか、学ぶとたいへん役に立つ)題材として出てくるという意味ではまさに「教材」なわけだし、その「教材」列の中ではそんなに「後」のほうに位置しないとすればそれを軽く見る人というのがいるものかもしれませんね。

そういえば昔(高校生のとき)、ふだんピアノ弾いてないのに突然思い立ってチャイコフスキー四季の一月を弾いて発表会に出たんです。その話を聞いた、母の友人(同じピアノ科出身、ピアノ教師)が「あらすごいじゃない、十月とかじゃ簡単だけど一月は」って言ったの。

ここで、彼女は別に私の演奏を聞いてすごいとかすごくないっていったわけじゃないんです。あくまで、十月なら(高校生が弾く曲としては)簡単すぎるが一月ならわりと難しいから、ずっとブランクあったあと発表会でる場合としては十分じゃないかというニュアンスでした。

十月っていうと、つい先日、私が内藤コンサートで感動した曲ですよ。確かに、「音符が立て込んでない」白い系の曲で、だからもう、内藤先生が弾くとめっちゃ素敵だったんだけど…まぁたぶん当時の私がもし弾いてたら悲惨だったろうなとも思うので、十月を弾かなくてまだしもだった(かもしれない)。

チャイコフスキーの四季が特に教材扱いされてる曲だってことはないけど、仮に教材扱いしてみるとすれば(ピアノの先生の頭の中としては、どの段階の生徒にどの曲を弾かせることが可能かってのは重要なことだろうから)、正しい順序でとにもかくにも打鍵するという、その一点において一本のものさし上に曲が並び、その順序の中では十月はものすごく手前のほうにある。

で、いつもその判断を正確にすることに心を砕いていると、じっさいその曲がどう弾かれたか、聴く人の心にどう響いたか、ということが頭から抜けてしまう…とまではいわないにしても、「ものさし」上で扱える話じゃないから脇に置いてしまいがちってことはあるかも。

でも、要するに「教材」としてのものさし上ではぐぐっと手近に存在する名曲ってのは、これはもう大人ピアノ的にはとてもおいしい曲の宝庫といってもいいんじゃないでしょうか。

「手に当てる」のが易しくて、その先をじっくり工夫できますからね…

教材として易しいけど単に駄作ってんじゃダメですよ(^^;;

元々、「教材」って別にけなし言葉じゃないですよね。その曲から学べることがあるという意味ですから、プラスの表現です。

シューマンのユーゲントアルバムの解説によれば、クララ・シューマンの日記にこうあるそうです:
「子供たちがふつうピアノのレッスンで習う作品はとても良くない。ただからローベルトはほんとうの子供のための小品集を作曲し、出版するという考えを持った」

教材であり、優れた作品であるものを、世に送り出そうとしたのですね。実際、この曲集はよく売れたそうです。

(易しい)教材扱いされてる名曲をどんどん探して弾いてみましょう♪(^o^)/

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コメント (4)
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