シューマン、子供といったら当然「子供の情景」が浮かびますけど、「ユーゲントアルバム(子供のためのアルバム)op.68」というのもあります。
←毎年、テーマのあるコンサート。
ピアニストがコンサートで弾くような大曲ではなし、かといって昭和のピアノ教室カリキュラムにも組まれていなかったのであまり認知されていないような気がするのですが、とても素敵な曲がてんこ盛りなんですよ!! …ということを昨日知りました。
バラでは有名曲もあります。「楽しき農夫」…これなら発表会とかで小さい子がよく弾いてましたよね。
この曲は、「ユーゲントアルバム」の中でも前半の「第一部 より小さな少年のための」にあるもので、昨日のコンサートでは「第二部 もっと大きな少年のために」とされた19~43がartomr氏により演奏されました。
数曲ずつ区切って演奏されて、合い間にトークが挟まるんですが、最初の「19.小さなロマンス」、「20.田舎風の歌」と弾かれたときには、おぅ、なかなかきれいな曲じゃん…、そして、21が弾かれたときには、おぉ!! めっちゃいい曲じゃん!!
そして、タイトルを見たら…ありません(o_o) ★★★
星三つは、今私が勝手に書いたものではなくて、シューマンが出版した初版の楽譜から、タイトルのない曲に付されていたものです。いくつか、タイトルのない曲があり、それはみんなタイトルの代わりに★★★。artomr氏がいうには、タイトルのない曲はみんなとりわけ素敵な曲だそうで、なんでそういうことになってるのかといえば「いい曲ならタイトルはいらないんですよ」
「子供」はふつうタイトルがあるほうが喜ぶと思いますけどね。具体的にイメージが湧くきっかけになるわけですから。でも、優れた曲ならばそんな(?)手がかりはいらないってことなんでしょうか。
ところでこの曲集がどう「子供のため」かというと、まず、1~数ページの短い曲です。そして、オクターブまで届けばそれ以上のでかい手はいらないということ。また、音符もあまり立て込んでなくてぱらりとしている、私のいうところの「白い系」ってことです。
でも、「白い系」といってもあまりやさしそうではなくて(特に、第二部の大きな少年用のは)、妙に内声が込み入ってたり、変なところにアクセントがついてたり、急な強弱とか、あるいはとても丁寧なレガートが必要だったり、結局のところかなり弾きにくいようです。
そしてかなり奇妙な、予測のつかない展開がどんどん現れてきます。
shigさんがいってたのですが「いつものごはん」というのと「特別なごはん」というのがあって、曲の中で「いつものごはん」…知っているものがそのまま繰り返されることの楽しさと、「特別なごはん」…未知のものとか、繰り返しでも何か変えてあることの楽しさというふうに分けて考えると、作曲家には、
「いつものごはん」派と「特別なごはん」派がある(^^;;
シューマンは圧倒的に「特別なごはん」派で、あるところにアクセントがついていても、次に似たようなところがあったら今度はついてないとか、とにかく意外な展開で来る。
そうなんです、意外で、そして奇妙で…短い曲が次々いろんな曲調で、楽譜が白くても難しそう。なんだかアルカンのエスキスを思い出します。(エスキスは、黒い系もいっぱい入ってるけどね!!)
「子供」とはいっても、「子供の情景」とはすごく違う感じの曲集になっていて、ざっくりいえば
「子供の情景」はシューマンが若いころに作曲した、リアリティーのない子ども。
「ユーゲントアルバム」はシューマンが娘の誕生日にプレゼントした曲集が元になっている、リアリティーのある子ども。
…弾いてみたい!!
「手に当てとくぞキャンペーン」が進まないまま今年が終わろうとしていますが、シューベルトも、シューマンも意外な出会いがあって、まぁ今年中には弾けないまでも、弾いてみようという機運は高まってまいりました。
私が買った楽譜はコレ→シューマン ユーゲント・アルバム 作品68: 新版 (ウィーン原典版 252)
* 解説も詳しく載ってて、初版版のイラストもついてる
artomr氏お奨めの楽譜はコレ→原典版 シューマン こどものためのアルバム 作品68
* 手書き譜の手がかりもきちんと汲んで載せている。お手頃価格
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(今回もイラストはまたろう)
←毎年、テーマのあるコンサート。
ピアニストがコンサートで弾くような大曲ではなし、かといって昭和のピアノ教室カリキュラムにも組まれていなかったのであまり認知されていないような気がするのですが、とても素敵な曲がてんこ盛りなんですよ!! …ということを昨日知りました。
バラでは有名曲もあります。「楽しき農夫」…これなら発表会とかで小さい子がよく弾いてましたよね。
この曲は、「ユーゲントアルバム」の中でも前半の「第一部 より小さな少年のための」にあるもので、昨日のコンサートでは「第二部 もっと大きな少年のために」とされた19~43がartomr氏により演奏されました。
数曲ずつ区切って演奏されて、合い間にトークが挟まるんですが、最初の「19.小さなロマンス」、「20.田舎風の歌」と弾かれたときには、おぅ、なかなかきれいな曲じゃん…、そして、21が弾かれたときには、おぉ!! めっちゃいい曲じゃん!!
そして、タイトルを見たら…ありません(o_o) ★★★
星三つは、今私が勝手に書いたものではなくて、シューマンが出版した初版の楽譜から、タイトルのない曲に付されていたものです。いくつか、タイトルのない曲があり、それはみんなタイトルの代わりに★★★。artomr氏がいうには、タイトルのない曲はみんなとりわけ素敵な曲だそうで、なんでそういうことになってるのかといえば「いい曲ならタイトルはいらないんですよ」
「子供」はふつうタイトルがあるほうが喜ぶと思いますけどね。具体的にイメージが湧くきっかけになるわけですから。でも、優れた曲ならばそんな(?)手がかりはいらないってことなんでしょうか。
ところでこの曲集がどう「子供のため」かというと、まず、1~数ページの短い曲です。そして、オクターブまで届けばそれ以上のでかい手はいらないということ。また、音符もあまり立て込んでなくてぱらりとしている、私のいうところの「白い系」ってことです。
でも、「白い系」といってもあまりやさしそうではなくて(特に、第二部の大きな少年用のは)、妙に内声が込み入ってたり、変なところにアクセントがついてたり、急な強弱とか、あるいはとても丁寧なレガートが必要だったり、結局のところかなり弾きにくいようです。
そしてかなり奇妙な、予測のつかない展開がどんどん現れてきます。
shigさんがいってたのですが「いつものごはん」というのと「特別なごはん」というのがあって、曲の中で「いつものごはん」…知っているものがそのまま繰り返されることの楽しさと、「特別なごはん」…未知のものとか、繰り返しでも何か変えてあることの楽しさというふうに分けて考えると、作曲家には、
「いつものごはん」派と「特別なごはん」派がある(^^;;
シューマンは圧倒的に「特別なごはん」派で、あるところにアクセントがついていても、次に似たようなところがあったら今度はついてないとか、とにかく意外な展開で来る。
そうなんです、意外で、そして奇妙で…短い曲が次々いろんな曲調で、楽譜が白くても難しそう。なんだかアルカンのエスキスを思い出します。(エスキスは、黒い系もいっぱい入ってるけどね!!)
「子供」とはいっても、「子供の情景」とはすごく違う感じの曲集になっていて、ざっくりいえば
「子供の情景」はシューマンが若いころに作曲した、リアリティーのない子ども。
「ユーゲントアルバム」はシューマンが娘の誕生日にプレゼントした曲集が元になっている、リアリティーのある子ども。
…弾いてみたい!!
「手に当てとくぞキャンペーン」が進まないまま今年が終わろうとしていますが、シューベルトも、シューマンも意外な出会いがあって、まぁ今年中には弾けないまでも、弾いてみようという機運は高まってまいりました。
私が買った楽譜はコレ→シューマン ユーゲント・アルバム 作品68: 新版 (ウィーン原典版 252)
* 解説も詳しく載ってて、初版版のイラストもついてる
artomr氏お奨めの楽譜はコレ→原典版 シューマン こどものためのアルバム 作品68
* 手書き譜の手がかりもきちんと汲んで載せている。お手頃価格
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(今回もイラストはまたろう)