アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

意識低い系大人再開ピアノ

2017年01月10日 | ピアノ
日曜日におゆき先生が言ってたんだけど、これまでに私がおゆき先生に対してしてきた数々の(?)爆弾発言/行動の中で、一番ショックだったのは、

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先生が効果的な練習方法を提案したのに対して、
「楽しくない練習はしないので」(←表現うろおぼえ)
と断ったことだそうです。そのとき提案されたのは片手(左手)練習かなにかたいへんリーズナブルなものであったのですが、即答というかほとんどおゆき先生の発言に被せるように即座に否定したとか(^^;;

…すみません、具体的な場面は覚えてないんですがそんなこともあろうかと。

私の人生ポリシーの根幹をなしているのが
明日のために今日を犠牲にしない
で、これはピアノでもそうですが、自分の大学受験であれ子どもの中学受験であれ、それから現実問題難しいところはあるものの基本的には仕事についても同じです。

いいかえれば、「今日楽しいということが正義」かな。

受験や仕事だと、なかなかそうもいかない部分は多いのですが、それでも最大限このポリシーを貫く。ましてや、趣味のこと(ピアノやバイオリンや書道や将棋)であれば、これを曲げるところはまったくないと思っています。

ピアノの練習は楽しいからするんだし、同じくレッスンや練習会やコンサートは楽しいから行く。

部分練習、片手練習、メトロノーム練習、リズム練習などは決してしないというわけではないんですが、楽しいと思えばするし、思わなければしない。冒頭のおゆき先生大ショックシーンはたぶん私がおゆき先生に習い始めてわりとすぐのころかと思うんですが、実際にその後になって、片手練習したことはありますしね。

こうすると、こういうことに気づく、おもしろい(^^) こうすると、こうなる、なるほど。

自分がやりたくなると、結局先生がずっと以前に勧めてくれた練習を採用したりすることがあるんです。んで、あぁ先生はこういうことをいいたかったのか!!と納得する(←遅い)

ヤマハの先生が言ってたことが、最近になって「あぁ!!」と思えたりとかそんなこともあるんですけど。(←ほんとに遅い。10年がかり)

どんな習い事でもそうですが、ふつうは納得できないことがあったとしても、まずは先生の言うことを受け入れて、試してみるという態度が上達には望ましいわけです。そんなことは知ってます。でも私は私の今日がいちばん楽しくなる範囲で練習したいんです。ここは譲れない線です。

これを譲らないことで、ピアノがつらくなることも一切なく、再開後ずっとだんだん盛り上がって、ピアノ愛がふくらんできたのだと思います。

もちろん、こんなふうですから、私のピアノが上達しなくてもそれは先生のせいではまったくないので、そこんとこだけは自分と先生の間でハッキリさせておきます。なんなら、発表会のプログラムの私の名前の脇に「(先生のいうこときかない)」と注意書きしておいてくれてもいいよと。

練習方法のことだけでなく、自分の弾きたい曲を、弾きたい間だけ弾くというのも重要なポイントです。

このポリシーについては10年以上まったく変化ありませんが、実際の練習態度としての変化は地味にあります。

ひとつには、おゆき先生との信頼関係の確立とか、これまでのいろんな練習(とその効果の実感)の体験とか、そういったことの積み重ねで、「あぁそれやってみよう」と思うキャパが育ってきたことです。結果、やや素直な生徒になっていると思われます(当者比)。

もうひとつは、自宅によいピアノを置いたことで、「楽しい」の範囲が増えたことです。どのくらいの時間、練習していて楽しいか、どんな曲をどのくらいどんなふうに弾いて楽しいかということは、実はピアノによって大きく左右されます。結果、ややまじめに(効果的な)練習をするようになっていると思われます(当者比)。

上達や評価を目指さず、
ひたすら今日の「楽しい」を追求することによって、
ピアノ愛を育てる。

それが「意識低い系大人再開ピアノ」です。この道のりが幸せなものになるためには、よいピアノ、よい先生、よいピアノ仲間が欠かせません。自分の恵まれた状況に日々感謝です。

ふつうは「意識」って低いより高いほうがいいってことになってるけど。高くてちゃんと幸せになれる人はそれでいいんです。でも「意識低い系大人再開ピアノ」を普及させれば、もっともっとクラシック(ピアノ)ファンは増えてしかもより幸せなピアノライフが過ごせると思うんですよね。

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あえてゆっくり弾いてみると

2017年01月08日 | ピアノ
今日はおゆき先生のおうちで「れんしうかい」でした。これは、ねこぴあのさんが「シードマイヤー弾いてみたい」ってことから実現したもので、れんしうかいをおゆき先生のおうちでやるのは初です。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←この曲どんどん好きになっちゃう

私はもう昨日たっぷりレッスンしてもらっちゃってますから今日はヤル気ナッシングでだらだらと飲み食いしゃべりしてたのですが(笑)
みんな楽しそうに弾いてるもんだからやっぱりつられて弾きたくなり…

シューベルトop90-3を弾いてみました。

これ、先月の「めるちゃんれんしうかい」のときには最初の二ページまで弾いてみたということで冒頭だけミニレッスンしてもらったのでしたが、ともかく最後まで練習してみました!! ってことで通して弾いていますと隣にススススとshigさんが寄ってきまして
…そんな迫られると弾けないっ…
とビビリながら弾き終わると、

「一番気になったのはこの嘆きの音型のところ」

(旋律部分の、「シbラb」、「ソbファ」、「ミbレ」)

を、ちゃんとそういうふうに(一つ目が重く二つ目が軽く)弾いてほしい、音ももっとしっかりつながるように指使いも工夫できると思う、ってことで実演してもらったりして、真似しようとしたんだけど、なかなか難しい…

旋律だけ取り出して、まぁまぁに弾けたので全体弾くともっと難しい…

なにせ内声部分が忙しいからね。

それで、ゆーっくりにして弾いてみると、おっ、なんだかいい感じに弾けた(^-^)

そういえば、もちろんだけどこの曲を弾き始めたころ、もっとずいぶんゆっくりで弾いていたのよね。それが、多少慣れたら自然と速くなってきて、まぁそのテンポでも最初よりはマシに弾けるわけだけど、細部までよく気を配って弾けるようなテンポじゃなかったってことだね。

それで思いついて、最初に戻ってもう一度全体を通してゆーっくり弾いてみた。

そしたら、
- 旋律は響かせて、心の中でたっぷり歌う
- 内声はやわらかく溶け合うような響き
- 強弱やテンポのゆれもしっかり意識して
- 全体のバランスに耳を傾ける
というようなことがずいぶん(当者比)できて、これは気持ちいい!!

それで、シードマイヤーがすんごく素敵な音色を聞かせてくれるの。

一般的にこの曲で想定されるテンポよりはずいぶんゆっくりだったけど、でも一回目の(ふつうのテンポに近い)演奏よりある意味ずっとよかった。


ゆっくり練習してたのが、慣れてきてだんだん自然にテンポアップして、最終的に「これくらいで弾きたい」速度に近づいてくるのは当然のことで、それは悪くはないと思うけれど、
ときどきぐいっと引き戻してみるといろんな気づきがあるかも。

おゆき先生が「このピアノは弾き飛ばせないピアノでしょう」みたいなことを(表現忘れた)言ってました。つまり、慌てて弾くと音ヌケとかしやすいピアノでもあるし、丁寧に弾けばすごく繊細にいろんな音色を出してくれるので、それに耳を傾けているとあんまり速くは弾けない(速く弾かないほうが楽しい)。

めるちゃんでもゆっくりを試してみよう。

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ショパン時代のピアノのペダル

2017年01月07日 | ピアノ
今日は2017年初のピアノレッスンでした。弾いたのはショパンマズルカです。ふつうレッスンで弾くというとまぁ途中まで弾いて、先生の「イイタイコト」が溜まったあたりで止めて、ってことになると思いますが、

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←このマズルカややこしすぎるわぁ…って、自分で選んだんだけど

今日は発表会前ということもあり、先生以外の聞き手(くさぴあさん)がいたということもあり、まずは一回通して弾きました。

おゆき先生んちのシードマイヤーは、現状かなりご機嫌よく(やはり乾燥しがちな冬はイイ感じですかね?)、それとなんだか気分的にノッたもんで、準備(練習)としてはいろいろ至らないところもありましたが、楽しく弾きました。私にしては、ミスタッチのときに止まらずにそのまま先に進めましたしね(←これ、よほど調子がよくないとできないんです)

前回のレッスンのときに、たまたま、「おぉこんなペダル記号書いてある」(←レッスンじゃなくても楽譜見ろよ)って思ってから、家ではいろいろペダル実験しながら弾いてて、それはそれでいいことだと思いますが、発表会も近いというのに、聞いた感じ(仕上がり)としてはむしろ後退というか、混乱した分流れが悪いというか、マズルカじゃなくなっちゃうという困った面もあったんですよね。それが、なんかノリで弾いたら回復(?)してよかったです。

ショパンさんというのは、作曲家の中でもかなり詳細にペダル記号を書いた人だと思いますが、

その「せっかく」書いてくれた記号を華麗にスルーしてテキトーにペダルを踏むのに慣れていた場合、
改めてペダル記号をじっくり見てみると、

・えっそんなに踏みっぱなしなんだ
・えっここ踏まなくていいの

の両方のびっくりがあります。

ふつう、ショパンのペダル記号に従って(だけ)踏むと、もっとペダル踏まなくていいのか不安に思うことのほうが多いようで、

それで、おゆき先生からのコメントにもあったように(Mixiのほうにはartomr先生からも似た趣旨のコメントが)

ショパンが踏む指示をしていないところ、踏まないで丁寧に弾いてみると案外よかったりするよ!!
この、「案外」は
・指でしっかりつないで弾いてみるとよい
・ショパン時代のピアノだと、踏まなくてもいい感じ
というのと両方あるようです。

ショパン時代のピアノだと、余韻とかちょっと現代ピアノと違う感じで、ペダルを踏んでいなくてもそんなにドライじゃないという印象があります。
(一説によればダンパーが現代ピアノほどピタッといってないとか?)

udurannさんのところにあるような古いピアノで弾いてみると、ペダルをべたっと踏んじゃうと気が付かなかった素敵な響きというのが生まれて、あぁこういうふうにしたいんだということがあったりするわけです。ペダルがなくてもパサつかない印象というか。

一方、今回、この曲に関していうと、「えっそんなに踏みっぱなしなんだ」というほうで驚くことが多かったです。


ドルチェになってから、二小節近く踏みっぱなし


ふつうは左手にある二連の和音をカバーする感じに踏んでいくわけですが、97小節目では、二連の和音の二つ目から、休符を超えて次の二連の一個目まで踏みっぱなし。


最後の二小節踏みっぱなし。

なんかすぐ踏みかえたくなっちゃうというか、ペダルを離したくなってしまうところ、「ペダル離す記号」まで踏んでみると、「これでいいのかなぁ??」と疑心暗鬼に思うことがあり…というのも、なんにも音のない休符が聞けるほうがいいんじゃないか? とか音が濁らないほうがいいんじゃないか? とつい思っちゃうんです。

それが、udurannさんのところのショパン時代のプレイエルで弾いてみると妙に納得「踏みっぱなしでキレイ!!」と思うこともあったり、そこまで古くはないけどかなり古くてそんじょそこらのピアノとは癖が違うおゆき先生んちのピアノで弾くと「おーなるほど!!」と思うこともあったり。

おもしろいですよね…

それで、もしかしたらショパンの指定は、「ショパンが現代ピアノで演奏したら」というのとは違うかもしれないんですけど、とにかく、まずは試してみたほうがいい、それも、できれば古いピアノで試してみたらいい、と思うわけです。今日、シードマイヤーで弾いたときも、家で試していまいち合点がいってなかったところが、「あぁこれ、なるほどありだな」と思ったりするので、とっても楽しかったんですよね。

めるちゃんとってもいいこなんですけど、たまには浮気も重要みたいです。


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ピアノバトル!!

2017年01月06日 | ピアノ
毎年恒例のイロモノオフ、今年も三月にあるのですが、今回のテーマはなんと「ピアノバトル」。

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えー、アウェイ感あるなぁ、なにしろ平和的な人間だから(単にお指がよく回らないだけともいう)

ピアノバトルというと、ヴィルトゥオーゾたちが派手な曲を弾きまくって腕を競うイメージですよね、ベートーベンとかめっちゃ強かったらしいけど。
ピアノバトル例(Beethoven vs. Steibelt)

こういうノリで行け、っていうなら弾けるものがありませんよー。今年はパスか??

私はいつも「自分の技量におさまるこじんまりした曲」ばかり弾いてるわけじゃなくて無謀チャレンジをいろいろといたしておりますが、たとえばブラームスバイオリンソナタの伴奏やら、フォーレのノクターンやら、といってもそりゃややこしいだけで「超速」曲ではない。

どっちかっていうと、大辻ゴン「あさがお」みたいに楽譜白すぎて間が持てない心配のあるもののほうが、弾いてても楽しく、聞いた人の評判も(比較的)よいように思います。

まぁ、あんまりテーマにこだわらず弾きたい曲を弾くことにすれば、あとはスタッフさんが「おいしくこじつけ」てくれるそうだからそれでもいいんですけど。

でもせっかくならちゃんと自力でテーマに沿う曲を。と、思い出したのが前から気になってたこの曲です:
アルカン/歌曲集第2集より「ファ」Op.38b No.2

変な曲が多いと評判のアルカン曲の中でもとりわけ変な曲のひとつかと思いますが、
とにかくこれ、曲の最初から最後までずーっと
「ファ」
が鳴ってるの。

移動ドでいう「ファ」のことじゃなくて、ほんとに鍵盤上の「ファ」を固定です。三拍子で、ひたすら「ファーファーファー」って繰り返すんです。

短い曲ですがいろいろ転調は出てくるので、その場において「ファ」っちゅー音が何なのかはその都度変わるってわけです。最初はとにかくぜんぜん合ってないっていうか、調和しないファがしつこく鳴り続けてるんだけど、それに慣れてどうでもよくなる(?)ころには突然転調して調和するようになっていたり。途中はなんか遊園地でも来たかのような楽しい瞬間もあったのだけどどうやらそれは幻だったらしく。

また変なふうにねじれてきて不調和はどうしようもないところまで行きついちゃって、最後はあぁやっぱりねって絶え入ってしまうの。

「ファ」はずっと一貫してるのに、ころころ変わってるのは周りなんだよ!! っていうか。

上にリンクした演奏は、どこのどなたか存じませんが、鮮やかで超速で、この曲の魅力をある意味上手に引き出していると思うんだけど、私の演奏はどう練習してもこんなふうにはなりません。

でも、すごくゆっくりから弾いてみると、おもしろくて気になってハマるというか、案外きれいじゃんと思う部分もあり、最初は「奇をてらう」的な発想でもあったのだけど、そうじゃなくてほんとにいい曲だから弾いてみたい!! 紹介したい!! という気持ちになってきました。

さらっと鮮やかに弾かれちゃうと、一回聞いたくらいじゃぜんぜんわからなくなっちゃってる魅力もいろいろ隠れてる曲だと思うんだ。

というわけで、鮮やかでない仕上がりの、でも「こんなふうにおもしろい」という、闘う「ファ」を弾くべくさっそくエントリーしてまいりました(^-^)v

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ベビーカー論争に思うこと

2017年01月05日 | 生活
ひと昔前に比べると、駅とかでエレベーターが設置されていることも増えました。自分がベビーカーを使っていたころはあちこち階段だったのに今からかい、と思わなくもないけれど…

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いやいや杖とか車いすになるのはこれからかも(^^;; 別にベビーカーだけに便利なわけじゃないですし、たいへんありがたいことです。

しかしベビーカー使いが昔ほど不便ではなくなったせいか、街なかに出るベビーカーも増えるのか、電車でベビーカーをどうするとかいう話がネット上で炎上するようなこともあるようです。私が赤ん坊を連れていたころは、別に電車の中にベビーカー入れちゃ迷惑だからって殊勝な心で自粛してたわけじゃなく、単にあまりにベビーカーで階段とか無理すぎなので抱っこ紐派になってただけのことですがね。

今日たまたま、初詣ベビーカー論争みたいのを見かけまして、なんだろうこの違和感…
「初詣ベビーカー論争」に感じる、相変わらず少子化一直線な社会の不寛容さについて

もちろんこの方は議員さんなので、子育て中の人が快適に暮らせるように考えるのは重要なことです。そのために社会がもちっと寛容さを増すというんですかね、そういうことも大事だとは思うんですけど。

…ところで、激混みの日にベビーカーで初詣したいものですかね??

私なら、周りの人が寛容で神社にも断りの立て看板がなかったとしても、そんな混んでる日に混んでるところでベビーカー押したくはないです。不便だし危ないし、想像しただけで疲れる(-_-;;

つまり、このことの解決というのは、「ベビーカーで元日に初詣に行ける」ということに限らないと思うんです。

・もっと空いてる日に行く
・今年は初詣をパスする
・子どもは預けて大人だけで行く
など

あるいはそもそも
・みんなそんなおんなじ日にお参りすることにこだわらず分散する(子連れじゃない人も)
ってんだって別によさそうな気がするが。これは私の信仰心が足りないからかもしれない…でも神様だってソコそんなに心せまいもんですかね?? ちょっと数日経ってから行ったら「けっ」て思うとか。まさかねぇ。

ベビーカーでなく抱っこ紐でということも考えられますが、そもそも人混みで抱っこもあんまり快適でも安全でもありませんから、たいした解決じゃないです。肩凝るし腰痛持ちにもつらいし(^^;;

初詣に限った話ではないのですが、人混みに赤ん坊を連れ出すときって、けっこう多くは赤ん坊自身の必然やメリットではなくて親の都合や楽しみです。買い物とか銀行とか役所とか病院とかディズニーランドとか(赤ん坊自身の病気で病院に行くとかは別)…それって、ほんとは「人混みでもベビーカー使うのを温かく見守ってほしい」んじゃなくて子どもを預けて大人だけでいければそのほうがずっといい、と思う人も多いハズ(少なくとも私はそうだった)

なのに赤ん坊を連れて買い物とか行くのはどうしてかっていえば、そりゃ預かってくれるところがないから。
一時預かりしてくれる託児所もないことはないと思うけど、信頼関係できてないと突然は預けにくいよね…赤ん坊だって負担が大きいだろうし。

こういった事情をうまく解決できる方法の一つとして、「ふだん通っている保育園に預け、会社を半休/全休して用事をこなす」というウルトラCがあって、これは預ける親も安心便利、預けられる子も安心快適、行先や交通機関には迷惑がかからず、だけどどうしてウルトラCなのかといえば、保育園が保育に欠ける云々の要件とか保活とかある手前、目的外使用ってんですか、会社行く以外の用事で預からないことになってたから(当時。ただし交渉でOKしてくれたこともあるしこっそりごまかしたこともあります)。

これをいいことにしてくれれば気が楽なんだけど(…もちろん前提として保育士さんの労働環境・条件の改善要)

とはいえ、この手が使えるのは、通常から保育園を利用していて、かつ会社で休みがとりやすいとかいくつかの条件が必要。ほんとは専業主婦だっていろいろあるんだし、週二日くらいコンスタントに保育園を利用できるようにしてなっていれば、融通が利くんだけどね。あるいは、お父さんが会社の休み取って子ども見ててもいいけど…

結局のところ、ベビーカー問題の解決には
・(仕事以外の理由でも)保育園を利用しやすく
・保育の仕事がブラックでなくなって人員確保しやすく
・仕事の休みがとりやすく、労働時間短く(もちろんお父さんも)
・なんでもいっぺんに混むんでなくみんなの都合がいろいろになる
・子連れを白い目で見ない
・子どもを預けてるお母さんを白い目で見ない
・平日昼間から子ども連れてたり洗濯物干してるお父さんを白い目で見ない

とか、多方面から徐々にゆるくなっていって、そういや人混みの中をベビーカーで押していかなきゃいけない事態があまり発生しないし、よんどころない事情でたまたま発生しちゃった場合はそれこそみんなが寛容に受け入れてくれるというのがいい線なんじゃないかなと思うわけです。

居心地の良し悪しには、なんだかんだいって「白い目」が効いてるので、たとえばですがAの道(子どもを預ける)にいってもBの道(子どもを連れまわす)にいっても白い目を受けることになると非常に傷つき、ブチ切れたくもなるじゃないですか。これがなくなるだけでも暮らし良さupというもんです。

赤ん坊が赤ん坊でいる時期は短いので、別にその間、ディズニーランドや初詣はいかなくていいんじゃないかという気もしますが、何に切実に行きたいかはその人の価値観の問題なので、あまりとやかく他人が判断するのは避けたほうが無難かなと思います。たとえば歯が痛かったらスグ直したいし、外食もたまには行きたいよねぇ私の場合…

そういえば前に同僚(女性)が、「出張行くと、ホテルとかでひとりゆっくりトイレに入れて、あぁーーー幸せ!!って思う」って言ってた(笑) それもあるね。ひとりでトイレ。切実な願いです。振り返れば、そんな時期は短いのだけど、あくまで、振り返ればってことで。

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