アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ハンガリー狂詩曲(藤田真央/阪田知樹/角野隼人)

2020年12月25日 | ピアノ
かてぃん(角野隼人)のファースト・フルアルバム
【Amazon.co.jp限定】HAYATOSM (初回生産限定盤) (メガジャケ付)
が出たので当然買いました。

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先日のライブ(配信)で聴いた曲も多いのですが、ライブはライブの魅力、CDはCDで整っていてリピ聞きしやすいという特徴があるわけです。早速リピ聞きしてましたが…

うん。このアルバムは、クラシックには留まらない角野隼人のすべてを詰め込もうとした意欲作で、確かにおもしろいんだけどまぁ悪く言えば盛り込みすぎというか、リピ聞き用にはわりと聞き疲れするかもしれない。クラシック曲でも編曲していたり、オリジナル曲だったり。いくらでも弾けるもんで、なんでも音密度高すぎる曲になってるからね。

リスト愛の夢とかは、むしろふつうに弾いたやつを聞いてみたい、と思ったんだけど…

リストの「暗い雲」から「死の舞踏」につないだところはさすがというか、ものすごくおもしろかった。

オリジナル曲の中でいうと、ピアノソナタ第0番「奏鳴」とかは私的にはあまりピンとこなかったけれども、ティンカーランドは最高!! ピアノ、トイピアノ、鍵ハモを一人で操るパフォーマンス感たっぷり、ノリノリの曲。

クラシック曲(をそのまま弾いたもの)では英ポロ、文句なくさすがの説得力。

ところでハンガリー狂詩曲第二番(トム&ジェリーで有名なやつ)、ド派手で高密度なカデンツァがついているのですが、そういえばこの曲はほかの人もそれぞれのカデンツァつけてたな…と思って3つ続けて聞いてみた。

藤田真央 passage
もちろん全体では派手だけども、軽いところの軽さやふとした空白の美しさは天下一品。「ため」「ケレン味」も実はかなりきついというか独特にかかってるんだけど全体としておしゃれに聞こえる不思議。

阪田知樹 ILUSIONS
「派手」の方向がなんかリストっぽいというか、ヴィルトゥオーゾってこんな感じ(注: 勝手なイメージです)。なんかほしいところに来てくれる。この曲には一番ぴったりかも。

かてぃんのカデンツァがいちばんなんかこの曲としては意外というか「おもちゃ箱」的にいろいろ詰め込んだ感じ。

三者三様、これは楽しい。リストはこういう「余地」を残して作曲してくれていて、それで現代のピアニストがいろいろ盛り込んで弾いているわけだけど、考えてみればリストご本人が「コンポーザー・ピアニスト」の最たるもので…その後の時代では「コンポーザー・ピアニスト」が廃れてピアニストといえば専業が多くなったかもしれないけれども、そういえばこの方たち、編曲とか作曲とかいろいろしてますよね。

クラシック曲を鮮やかに弾ける人は次々に出てきて、数が多すぎるので、編曲や作曲でわかりやすい差別化を図り、興味を持ってもらったところで演奏そのものの個性にも耳を傾けてもらう…というのが「売れる」ために必要になってきているのかもしれません。

実は、コンポーザー・ピアニストの時代…!?

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無限の可能性

2020年12月24日 | ピアノ
さっき、かつさんブログの記事「情熱があっても乗り越えられない壁」を読んでから、お風呂に浸かってつらつらと考えていました。

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うーん…

------
子供のような無限の可能性はない
情熱があっても乗り越えられない壁があることを念頭に置いて楽しまなければ…ただ苦しくなってしまいますね
------

私がそのように感じたことがないのはなぜだろう?
かつさんがそのように感じたのはなぜだろう?

超絶技巧曲が一生弾けるようにならないであろうことや、
音の立て込んでない曲であってもプロの演奏とは全く違うということは同じです(大人再開ピアノ)。

かつさんのほうが私よりだいぶ若い…
かつさんの演奏は、ま、そりゃトップアマたちのような「達者」「ノーミスクリア」ではないかもしれないけどいいところがたくさんあって…私は好きですよ

無限の可能性、まぁ今からショパンコンクール優勝レベルになる可能性とかいうならそりゃありませんが、それを言うならほとんどの子供にだってそんなものはないです。生まれつきと、環境と本人の行動と全部揃わなくちゃいけなくて、ほとんどの子は実際その「生まれつき」は持ってないんです。でもいいじゃないですかそんなこと…

私は無限の可能性を持っています。つまり私がピアノで到達したいことは、英雄ポロネーズを弾くことでもショパンコンクールで優勝することでもなく、ピアノを、音楽を楽しむことです。

そのことについては常に貪欲に努力を、工夫をしていて、たとえばピアノを練習したりレッスンを受けたり本を読んだりコンサートを聞きに行ったりイベントを企画したりブログを書いたりしています。

どのくらい、どういうふうに、楽しめるかはまったく先の予想が立つものではなく、限界がココというのは見えません。見えないし、決まってないと思うんですよね。つまり無限です。まぁ元気で長生きはしたいですね。

乗り越えられない壁というのは今のところ見えません。そもそも壁がない…

何を言いたいかというと、「難曲を弾く」「上達する」というのが目的であれば、壁や限界を感じることがあるかもしれないけれど、「楽しむ」ことが目的であればそんなものはないということです。

それと、そうやって目的が「楽しむ」ほうになるとすれば、自分の録音(アレアレな演奏)も、マズいところより良いところのほうに注意が行くはずです。おっ、ここはやりたいことができた。ここだけ聞くとなかなか素敵じゃないの…

ここは日本なので、自分の良いところより至らないところに目をつける、少なくとも言及するほうが美徳とされていますがそんなことはどうでもいいです。公言するのが憚られるなら自分の心の中にしまっておけばいいですし(私はブログにも書いちゃいますけどね!!)


で、逆説的ですが、そうやって「上達する」より「楽しむ」を目的にしたほうが実は結果的に上達もすると思うんです。大人趣味ピアノの場合は特に。「満足してしまったら成長は止まる!!」なんて世界トップを目指す場合の話ですよ。むしろ常に満足していることでその先が広がってきます。だって限界や壁がなくなりますから。


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全部の曲を同時に仕上げる

2020年12月23日 | ピアノ
例えば、ごはん・味噌汁・焼き魚・野菜炒めとかの、どうってことないものでも、それらをいっぺんに、一番おいしいほかほか状態で出す、食べてもらうと考えると結構気をつかいますよね。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←たぶんモーツァルトがいちばん難物

30分のリサイタル企画、曲目セットは
スカルラッティ/ソナタK.466
スカルラッティ/ソナタK.449
アルカン/楽器の声
アルカン/バルカローレ
モーツァルト/ピアノソナタK.282

ということにしましたので、どうやってもちゃんとは弾けない曲(ショパン「舟歌」とか、かてぃん版「海の幽霊」とか)は入ってない(入れてない)のですが…

これが全部いっぺんに、いい状態になるというのが難しいね。
っていうか、そんなんやったことないわ…

だいたいが、次の曲に移ると速やかに前の曲が「あかん」状態になる通称「ところてん」なので、これをどうにかするにはだいぶ工夫しないと。まぁそれをやってみるというのが目的の一つでもあるわけだけど。

はやーくから着々と準備しておけばいいかというとそういうものでもないけど、多くの曲を全部「追い込み型」で仕上げるわけにはいかないんだから、まずはなるべく早いうちから、練習会でなんとか弾ける状態に準備したうえで、どの曲もそこそこ人前で弾く機会を設けて八月に繋げるというのが必要だと思う。

「おうちでたまに弾く」くらいだと劣化していくと思うので(^^;;
「今週末弾く」くらいの切羽詰まり感で準備するフェーズをあまり間を置かずに詰めていくのが手っ取り早い。まぁそう都合よく練習会が入れられないとすれば録音とかで補っていく。

ここで、考えどころなのが、「チャレンジングな選曲」との兼ね合いで、今、とりあえずエントリーしちゃってる曲で
三月後半 ドビュッシー/喜びの島(←まったくこれから弾く曲)
九月後半 ショパン/舟歌(←いちおう弾いたことある曲)
というのがある。

そんなん両立するかなぁ?? もちろん、このチャレンジはやらなくてもいいんだけど、やっぱり無理目曲とちゃんと弾く曲は混ぜて進めていきたいし…

そんなこんな言ってるうちにどんどん年の瀬が迫ってきましたよ。

年末年始休みは、
スカルラッティ/ソナタK.449
アルカン/楽器の声
をまず「練習会で弾ける状態」に持っていくことを考えつつ、

ドビュッシー/喜びの島
を譜読みしてみて、行くか引くかを考えよう。

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プログラム案を比較検討する

2020年12月22日 | ピアノ
というわけで「合同リサイタル」企画のためにプログラム案を3つ出してみましたが…

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どれも自分的には捨てがたい案なのだけど、とにかく来年八月にやるものを一つ選ぶにはどうするか。

まずはお手軽に、各プログラム案についてYoutubeで「プレイリスト」を作って、通して聞き比べしてみることにしました。

自分の録音があればそれを入れて、なければ検索して適当なのを持ってくる。
気に入らない演奏じゃ雰囲気出ないけども、あんまりかけ離れて素晴らしい演奏というのもイメージ違うというか(笑)
そうピタリとした繋ぎ方はできないけれど、まぁとりあえず曲が並んだらどんな感じかはわかる。

それで3案とも聞いてみて思ったのだけど、
案1
野見祐二/耳をすませば
 より「地球屋」「エルフの女王」「丘の街」
ラフマニノフ/エレジー
モーツァルト/ピアノソナタK333

は、ないなと。たぶんラフマニノフが挟まってるのがうまく繋がらない原因のような??
あと、モツソナが長すぎて(割合が多すぎて)バランスを崩している気がする。

どれも弾きたい曲ではあるんだけど。続けて弾こうとしないで何かの機会にバラで弾いたらいいと思う。

案2
モーツァルト/幻想曲K.475 ハ短調
シューマン/子供の情景

は、ありだと思う。というか、かなりこの流れで弾いてみたい。たぶんけっこう難しいけども。

案3
スカルラッティ/ソナタK.466
スカルラッティ/ソナタK.449
アルカン/楽器の声
アルカン/バルカローレ
モーツァルト/ピアノソナタK.282

は、「アルカン/楽器の声」で適当な録音がなくいまいちだけれども、これはおもしろい。世界中で私しかやらない組み合わせのような気がするし(^^;;

案2と案3はどちらもいいんだけど、たとえば今回採用しなかったものもいつか弾くと考えれば、案3のほうが「今でしょう」、案2はまたいつか未来にでもいいかもしれない。

せっかくスカルラッティがマイブームなのでその機運を活かすということでも、それからめるちゃん愛を語るというのが初回(? 次回以降があればだけど)企画として相応しいと思うので。

それで今日は案3でとにかく無理やり通して弾いてみた…うん…
良さそうな気がする。暫定的に案3で決定。

さらに弾いてみるのは引きこもり年末年始休みのお楽しみ(^^)

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会でほかの人の演奏を聞くと

2020年12月21日 | ピアノ
この土日、
土曜日(zoomこたつ発表会)では超スタンダードのクラシック有名曲を中心に聞き
日曜日(大ホールのオフ会)ではポピュラーからガチクラシックまで幅広い曲を聞きました。

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土曜日は、バッハやモツソナ、ベトソナといったあたりが中心だったところ、
日曜日はなにしろ「フレディー・マーキュリー」から始まりましたからね。(私も「ハウル」とかやってるし)

傷のないソツのない演奏を聞きたいならいくらでもCDなりYoutubeなりで聞けるわけですけど、
あえて練習会、発表会、オフ会で傷あり演奏をして(いや傷なし演奏をする人もいるが)お互いに聴き合うと、
何が違うかというと…

片端から「あぁあの曲弾いてみたい」ってなりません?

ある曲の魅力を、余すところなく伝えるということであればそれはもう、優れた演奏であるに越したことはないと思うんですけど、
あえて、技量にも練習時間にもいろいろとシビアな制約のあるアマチュアの演奏を聞くと、プロの演奏ではわからなかった何かがわかる。と思うんですよね…

誰に押し付けられたわけでもないのにあえて「この曲を弾きたいの」と選んだ渾身の一曲である、ということから来るsomething、深く表現された何かというものもあると思いますし、
技量の制約があるからこそ、あぁこの曲はこういうところがこのくらい難しいんだな、ということがわかったりします。

とにかく、何も問題なくプロが弾いてくれたときには気づかなかった、曲の魅力、あるいは曲の難易度といったものが見えてくるのが素人演奏会の醍醐味です。

弾かれた曲が超有名曲であればそれはそれで、たとえば私が弾いた愛の夢のように、なんだか一周回って新鮮で、もちろん予め知っていた曲ではあるんだけど、あらためてなんだか弾いてみたい、と思う場合もあるし、

いちおう知ってはいたけれどまったくノーマークだった曲が、あぁこんな魅力があるんだったら弾いてみたいと思う場合もあるし(たとえばショパンマズルカOp.33-4)

まったく知らなかったけどおもしろい、と初めて注目する曲もある(たとえばレスピーギのノエル)。

そういうこと(聞く側としての演奏のおもしろさ、ありがたさ)を考えると、自ずから自分の演奏の目指すべき地点というのも見えてくる気がしますし、今後弾きたい曲というのも見えてくるわけです。

というわけで気になった曲のメモ:
シューベルト/即興曲Op.142-2
ショパン/マズルカ第25番Op.33-4
ベートーヴェン/ピアノソナタ第31番(これは元からだけど)
ドビュッシー/パスピエ
ベートーヴェン/ピアノソナタ第17番(テンペスト)
バッハ/フランス組曲第六番

気になる曲を練習して何かの会に持っていって披露して、首尾よくいってその曲に区切りをつけることができたとしても、その会で新たに「気になる曲」がめっちゃ増えてしまうという現実。

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